でしょう。なんせ今年は春先に雨の日が多くて多くて、カビがはえそうでした
わ。せっかくの桜の時期にまるで梅雨みたいに降って、“ふざけとんか!”って
天に向かって言いたくなったわ。もとい、そんなこと言いません。お天道様に
はかないません。そう、人間は自然に謙虚でなくっちゃ、生きていけません。
お天道様、って言葉、外でも通じるのでしょうか。というのも最近、え?この
言葉、分からんの?って、ボーゼンとなることが何度もあったのよね。この前
もコンビニでプリンを買ったんだけど、“お匙つけといてね”が通じなくてさ、
何度言っても はい? って感じ。そうか、と思って“スプーンつけて”で、
やっとお分かりいただきました。あるレストランでは、財布に小銭がじゃらじ
ゃらと重たいので使おうとして精算時に“端数は?”と尋ねたんだけど、これ
がまた はい? のお顔。“細かい金額は?”に言い直して、やっとお分かりい
ただきました。また人から聞いた話だけど、ある居酒屋で“お酒ちょうだい。
熱燗でね”と注文したら、“熱燗ってなんですかぁぁ”と聞いたスタッフに、“お
酒の温かいの“って答えたら、お酒のお湯割りが出てきましたとさ。ほんま作
り話としか思えん。
でもやはり、言葉は幼児化していると思うし、語彙が貧相になってるよね。全
体にシンプルな言い回しが多くなって、いわゆる、粋な言葉、微妙なニュアン
ス、意味深い言葉などが、少なくなってきたような。ま、分かりやすくていい
といえばそうだけど。そのうち、成人に年齢を尋ねる際も、“おいくつですか”
ではなくて、“ボク お年は?”のほうが定番になるかも。ほめ言葉も“カワイ
イ!”だけになるかも。吃驚したときも“すご~い”で統一されるかも。“きゃ!
チョー やばぁい“
2015年5月5日・・・・続く