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顧客満足の複雑さ 213「 メニュー作りが飲食店の原点」

     顧客満足の複雑さ 213「メニュー作りが飲食店の原点」 

飲食店の長期安定の要は「売れるメニュー作り」である。浮き沈みの激しい飲食店業界と言われるが、確かにデータからみても、飲食店の閉店率は1年以内が30%。3年以内が50~70%。10年続くのは10~30%未満。ことほどさように飲食店の現状は浮き沈みが激しい。だから、というわけでもないが、望むべき集客に至る可能性が高い大手スーパーマーケット、いわゆるハイパーマーケット内の出店希望が後を絶たないといわれる所以だ。ファミリー層向けのメニュー作りが成否のカギを握ってはいるが、人は集まってくる。それでも数年内には店の入れ替わりが生じる。 

単独店、または飲食店ビル内の出店、となると、さらに厳しさを増す。ただ、その中で継続してお客の支持を集めている店は、“料理が単純に美味しくて飽きが来ない”という点で共通している。それが「売れるメニュー作り」といえる。より詳しく言うと、メニュー力とは・他店に無いオリジナル料理・口込みを期待できる話題性が高い・ほとんどの人が美味しいと感じる・継続的に供給できる・楽しい・コストパフォーマンスが納得できる、に尽きるだろうか。その中でも、ほとんどの人が美味しいと感じて、しかもコストパフォーマンスが納得できるメニューの提供が、最強と言えよう。今まで経験してきた中で、これらの要素を保ちつつ、閉店に至った店をまだ知らない。 

加えて、メニュー作りには、提供方法も影響力が高い。例えば、今や、多くの店がコース料理を用意している。客にとっても便利なシステムではあるが、もろ手を挙げてウエルカム、というわけでもない。まず、客サイドからみると・メニュー選びをする手間が省ける・たぶん単独で注文するより安い・多くの場合、飲み放題とセットなのでお得、のメリットがある。デメリットとしては、・無駄な料理がある・好みでないものがある・料理を出すタイミングが早すぎる・量的に重い、だろうか。逆に店側としては・客単価が保証される・食材ロスを少なくできる・調理的に便利・時間制限が設けられる、のほかに、サービスがしやすい、などの多くの利点がある。逆にマイナス面は極めて少ない。つまるところコース料理は、ほとんどが店の都合で設けられる、といっても過言ではない。それでもお客が満足してくれれば双方OKということになるが、客の満足度を真に満たしているか、の是非は、来店頻度や客数の増減でしか、はかれない。 

望むべき店の方針としては“お好みのものを好きなように召し上がれ”。これができるかどうかどうか、にかかっていると思う。長く愛される店は、必ずこの原点を守っている。個人的には、コース料理で満足した経験は少ない。 

                       2026年 9月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 212「伝統と快適さの融和」

       顧客満足の複雑さ 212「伝統と快適さの融和」 

今夏のヨーロッパは、6月下旬から地中海沿岸で熱波が発生し、イタリアで40℃のほほか、スペイン、デンマーク、ポーランド、ドイツ、ハンガリー、フランス、チェコなど、軒並み、38℃以上の最高気温を更新した。気象学は詳しくないが、ヨーロッパ近辺で偏西風が大きく北側に蛇行したことに伴って、背の高い高気圧が発達して停滞したことが高気温の原因らしい。もともと夏であっても23~25℃前後の環境に慣れている人たちにとっては、まさに灼熱状態だろう。フランスでは6月18日からの5日間で、40人がセーヌ川やサン・マルタン運河で、溺死したという。安全性の面で遊泳には適していないにもかかわらず、暑さにたまらず飛びこんでの事故ということか。日本でも、夏の川や海での遭難事故は起こるが、ありえない数字だ。酷暑においては、エアコンの効いた家にこもるのを薦めるのが、日本の報道だ。

ヨーロッパではそうはいかない。100年を優に超える石素材の建物を大切に残して住まいとしている人が多いため、エアコンのための配管工事や設置工事が不可能に近いらしい。各戸のエアコン普及率が90%を超える日本と比べて、10%にも満たない。そして今、基礎工事を必要としない据え置き型冷房器具を求めて人々が電気店に殺到しているという。それにしても、地下鉄や公共施設であっても、エアコン空調設備が少ないというのは、やはり危機管理意識に乏しいと言わざるをえない。過去にも何度か熱波に襲われたこともあるのに学習していない。エアコンは環境に良くない、という意識が強いのだろうか。それとも国そのものが貧乏なのか。日本でも、エアコンの室外機から排出される熱風が空気を汚すといって、反対運動が起こったこともあったようだが、日本の夏の暑さを前にして、あっという間にトーンダウンした。この時期、エアコンの有無は命を左右すると、皆、知っている。

 伝統と歴史を誇るヨーロッパは、人間の快適さの追求には消極的なのだろうか。一昔前のパリから帰国した人から、道路上にころがる犬の糞に難儀した話を聞いた。今は改善されているらしいが、これも伝統なのか?伝統と快適さは融和しようと思えば融和できる。それには法律の改正や建物自体の大改造が必要となるが、しばらく我慢すれば、涼しいヨーロッパに戻る。そして人々は、多くの犠牲者を出した過酷な熱波のことは忘れて、快適に過ごすのだろう。次はより過酷な熱波に襲われるなんて夢にも思わずに。この時期、空調設備が整った日本の地下街や地下鉄、公共施設を安全に利用できることに感謝しつつ、7,8、9月の家庭での電気代は、半額システムを導入するくらいの英断がほしいところだ。と、ここで熊本大地震のニュースが飛び込んできた。多くの被害が出たようだ。酷暑下での避難生活も大変だろう。半額システムの導入はあきらめるので、被災地にできる限りの援助をお願いしたい。               2026年 8月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 211「厚生労働省の記憶と今」

      顧客満足の複雑さ 211「厚生労働省の記憶と今」 

少子化に伴い、年金システムへの不満が少なからず散見される。数少なくなった若い年代が多くの老年世代を支えるために、多額の年金を徴収されていることへの不満だ。お金の流れからみるとそうなるかもしれないが、本質はそこには無いように思われる。もともと厚生年金のシステムは設立当初から変わらない。順送り方式、というべきか。今の年金受給世代も、現役時代は先の年代を支えてきたので、損得の問題ではなく、人口ゾーンの結果だ。だが、問題は戦後のベビーブーム世代から集めに集めた巨額な基金を、無駄に使いまくった厚労省そのものだ。きついことを言うようだが、目もくらむような基金を前にして、一体、どれだけのお金が消えていったのか、に関しての責任はだれがどう取ったのか、知らない。当時の関係者は、多分もういない。 

ベビーブーム世代が支えた年代は、戦中戦後を生き抜いた人たちで、少数派だった。当然に多くのお金が貯まりに貯まる。巨額な基金が、役人の手にゆだねられたのだ。彼らは、将来を熟慮することなく、国民の慰労という名目で、会館や宿泊施設を作りに作った。天下り先は余るほどに出来上がったが、役人に商売ができるわけがないのだ。良く悪くも、そういう頭の構図にはなっていないのだから、仕方がない。案の定、多くの施設が、利益をだせないままに民間に売りに出された。

社会保険庁がまだ機能していた時代を知っている。企業側の人間として、保険庁に通ったが、職員の質の悪さに驚いたことがある。ガムを噛みながら応対されたこともあるし、昼休み中はお仕事をされなかったし、何より、傲慢で居丈高な人たちばかりであった。普通の会社ならとっくにつぶれているだろう。社会保険庁は年金記録問題などの不祥事を受け、2009年に廃止され、日本年金機構が受け継ぎ、年金事務所として同じ業務を全国で受け持っている。年金の無駄使いをだれか責任を取ったのだろうか。そして今、企業と個人からの両取りで安定した基金の厚生年金に、国民年金の一部を負担させようという案もあるらしい。いままで、様々な共済組合の年金も、資金繰りが立ち行かなくなって、厚生年金に乗っかってきた。全く、日本の企業人はおとなしい。たぶん、フランスやイタリアなどでは大規模なデモが起こるだろう。今後の厚労省の若手官僚の矜持と先見性に期待したいところだが、果たして・・・。

          2026年 7月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 210 「文明と気象環境の関係性」

     顧客満足の複雑さ 210「文明と気象環境の関係性」 

今年の夏も暑くなりそうだ。昨年は6月から10月中旬まで、夏だった!そして、11月には冬支度。となると一年間で、エアコン不要月は、10月の下旬と、4,5月あたりだろうか。日本もお金のかかる国ではある。寒さは厚着でまだ防ぐことができるし、思考そのものへの影響は少ないが、28度以上になると、集中力と思考力が弱るので、エアコンをつけざるを得ない。基本生活はできるのだが、ほんの少し、知能を使う作業は難しくなる。各家庭にエアコンがなかった時代の夏は、まさに国民全体が夏休み状態だったが、一年の中では夏は短く、むしろ寒い季節が長かったように思う。なので日本人は良く働けたのだ。 

誤解を恐れずに言えば、文明が発達している国は、おおよそ北半球に集中している。文明文化ともに、寒さ厳しい国から発祥している割合は大きい。暖かい方が体は良く動き、活動的になるが、脳はどうも寒さを好むようだ。昔から、暖を取るという国は多いが、暑をしのぐ、という国は少ない。なぜなら暑は、自然のままに果実や穀物の恵みをもたらしてくれるし、日陰で裸同然に寝ていても、動物に襲われる以外に、命が奪われる危険性は少ない。暑い国に行くと、外で寝転がっている人を良く見かける。一方、厳しい寒さは防ぐ努力をしないと確実に命が奪われる。作物にしても、寒さ対策の努力を重ねて収穫する。その積み重ねが脳を磨くのもしれない。そして人間は思索的になり、文明を開化させ、文化を花開かせる。文豪は大体が寒い地域の人が多いし、産業革命の発祥地は寒さ厳しいイギリスのマンチェスターだ。 

ただ今後は外気温の差が、国の、ひいては人類の文明差にすぐにつながることは減っていくように思う。富の力が、巨大な温度調節力に結びつき、快適な気温環境を人為的に作り出すことが可能になるからだ。南国アジアから、アフリカから、ノーベル賞受賞者が輩出される日も近いような気がする。ただ、脳の好む気温は変わらない。とするならば、日本の過酷な夏の暑さは、日本文明の発展のためにも防ぐ必要がある。つまり、気温が28度以上になった場合、全国の電気代を無料にして、日本国民を夏の間中、23度前後の快適な室内環境におき、文明・経済の発展に寄与させるのだ。別におかしな話ではない。サウジアラビアやUAEなどでは、多分すでに試みられているはずだ。人間は暑さの中では、思考能力を失うことを、彼らはよくわかっている。果たして日本の政治家に、その気概はあるやなしや? 

          2026年 6月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 209 「ちっぽけな人道主義」

     顧客満足の複雑さ 209「ちっぽけな人道主義」 

初夏を迎えんという時期に、またぞろクマの被害が報告されている。冬眠前の危険性は知ってはいたが、冬眠明けの今頃も餌を求めて市街地にまで来て活発に動き回るらしい。出没地域に住む方々は、気の抜けない日々とお察し申し上げる。損傷が深いご遺体が見つかった、との記事に接し、ご家族の衝撃はいかんばかりかと言葉もないが、あるニュースバラエティ?(純粋なニュース番組でもなく、お笑い番組でもない)で、コメンテーターなる男性が、「すべて人間側に原因がある」という発言をしていたのには、心底驚いた。つまり、人間がクマの生息地域まで浸食開発したので、餌場のなくなったクマがやむを得ず出てきて、人間を襲ったのだ、という。この人は、“山を開拓し、開墾し、田畑を作り、木を切って生活の糧にして生きてきた人たち“の壮絶な苦労や努力は、クマにとって悪いことだった、と言っているのだ。まるで「クマさん可哀そう」の幼稚園児の発想だ。クマの捕獲に反対する人たちと同列で、頭がお花畑のままに、大人になってしまったのだろう。いま、するべきことは、人間の反省を促すことではなく、クマの被害をこれ以上、出さないために、専門猟師を増やして、市街地を守るしかない。 

そこで思い出した。猫好きの友人が近所の野良猫に餌を与えていた。去勢などの施術をするのでもなく、可愛い、可哀そう、という思いから、数匹の野良猫に毎日、餌を与えていたらしいが、諸事情で家を明け渡すことになった。そのとき、近所の親しい一人に、1年分ほどの餌袋を預け、猫の餌やりを頼んできたらしい。家を出て数か月経った時期に、その人と会ったのだが、「あれだけ頼んだのに、猫たちにきちんと餌をやっていなかったようだ」と怒っていた。その経緯は知らないが、近所のひとたちはさぞかし、野良猫がうろうろして迷惑をこうむっていたのだろう。あとの餌やりをまかされた人も、気の毒としかいうほかはない。これも、あんなに可愛い猫は、皆が好きなはずだ、という思い込みであり、先のクマ被害を「すべて人間側に原因がある」と発言したのと根っこ部分が同じなのだ。人間より動物が大切。人間より自然が大切。川は自然のままに。動物も自然のままに。人間が出す二酸化炭素が地球を汚し、人間が作り出す兵器が争いを加速させる。確かに一部、その通りではあるが、大部分の人間は、静かに、争いもせず、生きている。なので、自然や野生崇拝主義者は、自ら森に乗り込んで、川のほとりで、安全に生活をしてほしい。鹿やクマとも親しくなり、楽しく暮らしてほしい。 

現実は常に厳しい。ユートピアは存在しないがゆえに、ユートピアなのだ。平和を望まない人はいないだろうが、それぞれがほんの少しの悪と大部分を占める善を抱えて、生きている。ちっぽけな人道主義者は、多分、その現実を許さない。 

                          2026年 5月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 208 「情報の多様化」

       顧客満足の複雑さ 208「情報の多様化」 

世界の情勢は穏やか、と言える状態がまるで遠い昔のように、ここ数年は争いの種が尽きない。常に火種を抱えるアフリカ国内の内乱やアジアでの紛争は、心痛むものの、直接我が国への影響は少ない。ロシアによる一方的なウクライナ侵攻も、その横暴さに怒りを覚えるものの、今のところ、直接的には生活に影響はない。が、イランとアメリカ(イスラエル)の紛争はとなると、知らぬ存ぜぬではいられない。原油調達という、根本の部分を抑えられるということは、日本の経済基盤が揺らぐということだ。その真っ最中に、日本のテレビがまず熱心に報道するのは、桜の開花予想だ。だれがどう予想しようが、その予想が当たろうが当たるまいが、桜は勝手に咲いて、そして見事に散っていく。今年も近隣の桜を愛でさせていただくつもりでいる。 

オールドメディアと揶揄されるのも無理はない。毎年、ひどくなっているような気がするのは錯覚だろうか。テレビを生業とする登場人物だけは増えに増えていく。テーマを掘り下げることもなく、スタディオに数名以上が座って、軽口をたたく光景は、見慣れたとはいえ、最近はすぐにチャンネルを変えるか、消してしまう。世界の情勢も国内の動きも、新聞の方が詳しく理解できるし、もしくはSNSからの発信がリアルタイムで早い。新聞は発信元の思想の偏り、そしてSNSはそれがフェイクであるかどうかの見極めがネックになるが、その真贋は分かるようになるものだ。要は自らの訓練?が必要ということで、多くの石の中から、光る本物を探す楽しみもある。SNSは容赦がなく、その主張ははっきりとしているがゆえに、賛同者と反対意見がコメント上で火花を散らしているのも特徴的だ。完全に外野の立場で閲覧しているが、万人に媚びを売らざるを得ないテレビよりも、その主張はある意味で潔い。 

さて先日、眼科へ行った。軽いドライアイゆえに目薬をもらいに行ったのだが、薬局ではマイナンバーカードでの本人確認が主流で、保険証提示の人は皆無だった。かなりの年配者と思われる人もスムーズにマイナカード手続きをしている。それで思い出した。メディアによるマイナンバーカードへの執拗な攻撃と、不備をあげつらう悪意に満ちた記事の数々を。病院側は困り果てていると。国民もとまどっていると。プライバシーがおかされると。一体、なにが不満だったのだろう。今は攻撃はぴたりと止まった。予想していた状態にはならなかったからか?さて、どんな予想をしていたのだろうか。いつか、わかるときが来るかもしれない。 

   2026年 4月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 207 「ネット難民救済の益」

       顧客満足の複雑さ 207「ネット難民救済の益」 

パソコンで20年以上も使用してきたプロバイダーが、一方的に他プロバイダーへの吸収合併を通告してきた。使用してきたメールアドレスは使用不可となる。完全移行までには約1年間のタイムラグはあるが、それまでに各種提供サービスは順次変更ないし中止されるらしい。またその間、利用者側が自ら操作手続きせねばならない作業工程も多いと聞き、移行を待たずしてプロバイダーを変更することにした。旧プロバイダーの解約等に関する面倒な諸作業は、新プロバイダーサイドが担ってくれたのだが、あくまで本筋をつけてくれただけで、やはりそのあとの細かい作業は山積みとなった。当分は頭の痛い状態が続く。その主な原因は諸手続きに入る入口が、ブロックされることだ。スムーズに各社各部門に問い合わせができない。思い浮かぶ方も多いだろう。まずAI音声が流れ、多くの自動音声、自動作業を乗り越え、途中で挫折することなくオペレーターにたどり着くのは至難の業だ。途中で受話器を放り投げたくなる。 

半面、スムーズに肉声が返ってくる分野も結構多くある。究極は110番と119番だが、それ以外でも、末端販売市場では、すぐに電話はつながる。百貨店やスーパーマーケット、量販店などは、ネットでの振り分けなどしているわけにはいかない。相手は新規客の場合もあり、売り上げに直結することもありえるからだ。クレームなどの面倒だと思われる内容は、すぐに関係部門に回すシステムになっているので、最初の応答はまことにさわやかで心地よい。半面、経験上からも一番厄介なのは、ネット関連企業だ。先のプロバイダーはその先頭にあるが、パソコン業者やパソコンソフト関連も例外ではない。ただそれらでも、最初の自動音声振り分けで、新規購入に振り分けられると、すぐにオペレーターが応答するケースが多い。厄介なのは、何らかの問い合わせの場合で、かなりの高い確率で途中で挫折させるようになっている。そして最終の通告は、ネット画面を開けて、ネットからお手続きください、となる。いつからだろう。押しなべて、0120からはじまる案内電話で、すぐにオペレーターが出なくなったのは。繰り返すが、商品販売会社のそれはとてもスムーズな対応がなされている。物を売る、のは今でも商売の原点なので、その入り口をふさぐわけにはいかないからだ。 

損をしているな、と思う時が多い。企業側の対応いかんで、売り上げが左右されるのは、古今東西、不変であって、いかに生きた声で誠意ある対応が出来るか否かが、ビジネスの栄枯盛衰への分かれ道だ。ちなみにアイパッドは長年アップル社のものを使用している。時折、トラブル発生時に0120コールに問い合わせすることがあるが、すぐに肉声対応がなされ、処理アドバイスも非常にスムーズで親切だ。バージョンアップの切り替えおすすめもない。一方パソコンは、頻繁なウインドウズのバージョンアップを強要され、トラブル時の対応は? 考えただけで頭が痛くなる。  

      2026年 3月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 206 「知っておきたい情報」

     顧客満足の複雑さ 206「知っておきたい情報」 

娯楽の中で、外食は旅行に匹敵する人気だと思う。自宅ではなかなか味わえない美味しい料理を食べられる魅力に加えて、食事会として人との交流を手軽に楽しめる点では、旅行より経験頻度は高いだろう。今年も魅力ある飲食店に出会いたいものだが、どの店に行くかの判断がなかなかに難しい。新聞や雑誌、知人からの情報の中から、行ってみたい店を選別するのだが、その店のより詳しい情報は、飲食店紹介ネットを参考にすることが多い。その店の人気コースやおすすめ料理、価格帯に加え、席数や雰囲気まで映像で見ることができるので、大いに役立っている。 

やはり一番気になるのは、勿論、料理内容と価格帯で、それが希望と合致すればまずは第一候補となる。地理的要素もはずせない。最寄りの駅から歩いて10分以上かかると二の足を踏む。今や日本では、散歩を楽しめる季節は少ないのだ。加えて参加してくれる人が迷子になる危険性もある。席の設定も重要で、人数の増減に寛容なお座敷スタイルは人気もあるようだが、様々な理由から、我々にはテーブル席が必須条件だ。紹介ネットで店の席構成も分かるので助かっている。長い脚?では、お座敷はリラックスできないのだ。また、あまりにこじんまりとした店も遠慮したい。カウンター数席の素晴らしい店もあるのだが、数名が集う食事会ではかえって迷惑をかけるだろう。適正数も考慮しなくてはならない。そうして当方の必須条件をクリアした店に行かせていただくと、まずは大きくは期待を裏切らない。あらかじめの情報がありがたい。 

ことほどさように、今や飲食店検索ネットは大いに役立っているが、今後ぜひ、トイレ事情を加えてほしい。集合ビルならビル内の施設利用なのか、店内なら男女別の是非、室数、和式か洋式、また洗浄機付きの是非などだ。以前訪問した中華料理店はさすがプロの料理で満足度は高かったが、トイレが和式で、女性の参加者の当惑気な顔が、申し訳なかった。二度目は無いだろう。席数にボリュームのある店は男女別が望ましいし、複数の室数がベストだ。トイレ事情は宿泊施設では必須情報になっている。飲食店も、男女かかわらず、一度はトイレを利用する人は多い。清潔で適切な広さ、バッグの置き場所などで、満足度が左右される。トイレが狭く汚れがちな店は、女性客の再利用はむつかしいだろう。あらかじめの情報発信は、その店並びに紹介ネットの責務と考える。 

      2026年 2月1日 間島

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顧客満足の複雑さ 205(希望のきざし )

    顧客満足の複雑さ 205「希望のきざし」 

あけましておめでとうございます。穏やかな年でありますように。 

年々、賀状が少なくなっていく。年を経れば、旅立ったひと、行方知らずになった人と様々で、これも当然の成り行きなのだろう。また、今はラインやメールでの年始あいさつも増えており、益々、年賀状は希少価値の存在になっていく。それもよかろう、ということで、本当に必要であるなら、必要とする人だけに残っていくに違いない。 

昨年は政権の交代もあって、あわただしい年末の感があったが、何がどう変わったのか、政治音痴の身としては新聞を穴のあくほどに視ても、なかなか理解しがたいが、とにかく、長く低迷を続けた日本経済がまた浮かび上がるのではないか、という希望のきざしは感じる。日本人はもっと豊かになっていい。こんなに誠実で働きものの国民が揃っている国は無い。汚職もテロも誘拐も少ない。勿論、世に犯罪の根は消えず、ではあるが、世界的にみても、安全な国の部類に入る。それがどれだけ稀有なことなのか、たぶんあまり自覚していない人も多いだろう。だからこそ、もっと豊かになって、その恵みに感謝したいものだと思う。その経済を後押しするのは、やはり政治の力が不可欠で、経済だけが突出した国など、見たことはない。経済の安定には必ず、賢明で清廉で野心的な政治力が求められる。せっかく選挙で選ばれても、すぐに辞めてしまう人もいるので、それほど魅力的な職業ではないのだろうとは思うが、とにもかくにも、政治家になった限りは志を持って、よりよい豊かな国を目指して政治に邁進してほしい。 

さて一方、経済といえば、最近は本当に不親切な企業が増えた。まず問い合わせコールがまともにつながらない。ホームページで調べろ、というメッセージが流れ、それでもねばっていると、質問を振り分けして、これまたネットで調べろ、だ。なかなか肉声で直にアドバイスをいただけない。人件費の節約か。また電気器具を購入しても、それが複雑であるものに限って、取扱説明書が無いケースが多くなった。これも有事には、不便この上ない。かつては取説ですぐに確認できたものが、すべてネットで確認してね、ということだ。楽しみにしていた銀行系や航空系の月間小冊子もほとんど姿を消した。美しい海外の風景や美術品関連の記事が満載で見応えがあったが、絶滅?した。印刷代と紙代と手間代の節減だ。兎に角、多くの企業が無駄という無駄を無くしつつある。直接、売り上げに結びつかないアフターサービスは贅沢なのだ。そして企業と消費者との乖離が進んでいく。あまり賢い選択とも思えない。QRコードからあなたのスマホで注文してね、の飲食店も便利さを装った不親切の極みだ。ところが昨年末に訪問したお店は、至れり尽くせりの丁寧な対応だった。やはり人が発する親切さは心地よく記憶に残る。   

                    2026年1月1日  間島

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顧客満足の複雑さ 204(年末の風景 )

      顧客満足の複雑さ 204「年末の風景」 

今年も残すところ一か月となり、宿泊施設や飲食店は何かと忙しい日々とお察しする。方針転換の著しいかの国相手のビジネスも、なかなか骨の折れることではあるが、珍しい事象ではなく、常にリスクをはらんでいるという覚悟の上での取り引きであろうと思われるので、さほど心配はしていない。リスクを避けたいなら、日本人相手が安全には違いない。 

さて、先の三連休の中日に「日本人であふれたレストラン街」を訪問して、その賑わいに驚いた。めったに外出しない連休に、親族と百貨店内のレストランで昼食したのだが、まさに人がわいていた。こちらは予約の上での訪問で、スムーズに入店できたが、お昼前にすでに店頭には10名ほどの待ち人が椅子に座っており、待ち時間は1時間では収まるまいと思ったが、その待ち時間さえも会話で楽しんでいる風が伝わってきたので、時間の無駄遣いに、こちらが心配することは無いのだろう。見れば、そのレストラン街には、20名以上のウエイテイング客がいる店も多くあり、どこが不景気なのか、と日本景気の底力?が感じられた。世界の中でも、豊かで安全で楽しそうな風景として間違いなく認知されることだろう。こんな国は、世界の常識下では希少の部類に入る。今のところは。 

今年はあちらこちらで、クマ被害が相次いだ。クマはその風貌からか、クマのプーさんをはじめ、テディベアや映画のパディントンまで、愛されキャラとして定着しているが、いま、出没しているのは、間違いなく獰猛な猛獣としてのクマで、襲われた人の恐怖は想像を絶する。そうなのだ。地球上で、人間より強い動物は山ほどいる。哺乳動物の中では、人間はかなり弱い方に入る。武器を持たない人間は、牙もないし、鋭い爪もない。はるか遠方の臭いをかぎわける鼻も小さな音を聞き分ける耳もない。優れているのは頭脳だけで、その頭脳を生かして武器を作り、車を作り、船を作り、眼鏡を作り、フォークリフトを作り、身を守る衣服を作り、生き物の頂点にかろうじているわけで、何も持たない人間はいざとなれば、猫や犬にも負ける。かれらの爪とは勝負できない。イノシシも人間より強い。鹿もその気になれば、人間を倒せるだろう。人間は餌という媚薬を与えることで、支配した気になっているが、素の能力は人間をしのぐ。私たちは先人たちに、深い尊敬と感謝を持つべきだろう。この世界に長として君臨するまでに、どれほどの犠牲が払われたのだろう。その人間同士が戦い合うさまは見苦しく、醜く,正視に堪えない。ただそれぞれ生存権がある。攻撃されたら、やはり戦わざるを得ないのだろう。 

年末のにぎやかで楽しそうな雰囲気に浸るなか、ふと人間を取りまく現実としての危なげな環境におもいをはせ、来年は穏やかな世情の来たらんことを、などと夢想した次第だ。

 

                     12月1日 間島万梨子

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