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食文化の豆知識206 食文化の現状185(情報も果物も百花繚乱)

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食文化の豆知識206 食文化の現状185(情報も果物も百花繚乱)

 もうすぐ梅雨明けでしょうか。今年の梅雨が雨量的に激しいのかどうかわかりませんが、やはり各地で大雨被害が発生しているようです。長く降り続く豪雨はまさに恐怖です。治水力を超えて土地を緩ませ、土砂災害を引き起こす。やはり地形的にみて、勾配の大きい地所は平地と比べて危険度が増します。何十年も無事にすごしてきたのに、突如土砂崩れに遭ってしまうのが、恐ろしいところです。毎年のように災害が起こっているようなところに、人は住みません。呆然として立ち尽くす人が口を揃えて言われるのが“長いこと住んでいて、こんなことは初めてだ“という驚きの言葉です。やはり大雨が続いているときには、いち早く避難するほかはないのでしょう。言うは易しですが・・。 

SNSなどで、世界の災害画面が出ています。日本のレベルをはるかに超えた大災害に愕然としますが、日本のテレビでは流れない。フェイクなのでしょうか。特に中国などの災害はテレビで報道しません。何故SNSで流されるのでしょう?このシステムというか情報のキャッチ方法、情報元の成否など、わからないことばかりです。多分、日本の情報も、世界では正確に流れることは少ない?のかもしれません。それほど、フェイクや創作画面が多く、その真贋を見極めることは至難の技です。ここは落ち着いて見極めることが望まれます。ただ、ひとつの映像として眺めるだけなら、それなりの存在価値はあるのかもしれませんが。 

さて、いよいよ夏の味覚の登場です。季節早取りが多くなったとはいえ、やはり旬を迎えると価格も求めやすくなります。枝豆も随分と美味しくなりました。おナスやきゅうりも最盛期を迎えています。どちらも辛子漬けにしていただいています。とっても簡単。小口切りにして、醤油、辛子、みりんで混ぜ込むだけ。刺激的な風味が欲しい時は辛子の量を増やせばOK。夏の風物詩です。果物も、にぎやかになりましたが、高い。それだけ手がかかるということなのでしょう。何も高級品だけでなく、求めやすい果物、昔の素朴な果物も作れば需要はあるでしょうに。果物は特に贅沢品になってしまったような気がします。早く,柿さん、出てきてください。

食生活アドバイザー 間島万梨子

 

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【その206】某月某日「小さな気遣いがうれしい 」の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 206 “小さな気遣いがうれしい”の巻き

久しぶりに、街のフレンチレストランに行ったんだけど、一口にフレンチといっても、多種多様なのね。そこはカジュアルフレンチと銘打ったビストロで、雰囲気もお値段もカジュアル。週末とあって、20席くらいのこじんまりとした店が満席の大にぎわい。今回は妙齢の女性客が多く、男性の大声馬鹿笑い声が聞こえてこず、よかったわぁ。何か、以前は女性客の嬌声のほうが気になることが多かったような気がするけど、最近は続けて男性の大声にあたることが本当に多い。基本的に、男性の声のほうがデカいのよね。それが大声を出すものだから、ウルサイったらありゃしない。グチになるけど、テレビの馬鹿笑いを真似しちゃいけませんぜ、若い衆。アタマ悪くみえるからオダマリ!知的な男性は抑制のきいた話し方をするもんです。

その店では気分よく食事ができたわ。コース料理で事前調査の料理写真から、大皿料理スタイルと思ってたんだけれど、メリハリが効いた構成だった。まず前菜盛り合わせは、ひとりずつの皿に綺麗に盛られていたし、そのあとの料理も食べやすいように、人数分けした盛り方で、気持ちよかったわ。最近はちょっとしたイタリアンや中華でも人数分の大皿盛りスタイルが結構多く、どうしても世話役が一人、忙しい思いをすることになるのよね。でも今回の店のように、大皿でもきちんとシェアされて盛られていれば、各自でとりわけやすい。ほんと、ちょっとした気遣いだわ。ご夫婦で営んでいるらしく、黙々とカウンター内の厨房で働いているご主人とフロア担当の奥さんのコンビ力がGood。おかげさまで気分よく食事ができましたわ。サンキュー。

 ・・・・続く。

 

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顧客満足の複雑さ187(理解不明のこと多し)       )

      顧客満足の複雑さ187「理解不明のこと多し」

 メディアは、マイナンバーカードが、いたくお嫌いのようだ。言葉を変えれば、憎んでいるようにもみえる。確かに、トラブルが続いているが、国民の70%がすでに申告取得したらしい。メディアが取り上げるのは、不平不満の声ばかりなので、まだ半分も取得率はいってないだろうと思っていたのだが、70%とは驚いた。近いうちに90%には達するにちがいない。当方は3年以上前に取得した。運転免許を持っていないので、顔写真付き身分証明カードとして、重宝している。 

メディアが取り上げるカードへの攻撃材料としては、行政での手続きの不備、情報の漏洩などがあり、次にマイナンバーカードによる保険証機能一本化の医療現場での混乱、それと個人情報などのプライバシーが守れないと危惧する一般人の不安だ。まず行政の不備は、そもそも日本の自治体行政のデジタル処理能力自体が低いことが大きい。各役場に行けばわかる。仕事をしているスタッフは半分程度以下で、まるで職業救済所かのように見えることがある。AI化、デジタル化を促進すれば3分の1程度の人間で回せるだろう。そして医療現場だ。医療現場もデジタル化が進んでいない。大病院などは以前と比べて機械化やオンライン化が進み、受付から診察、清算の行程はかなりスムーズな流れになったが、小中規模の病院の段取りの悪さ、業務の流れの非効率性は改善されてはいない。医療現場は、顧客あってのビジネスという意識より、神のなせる技意識なのだ。その点、街の開業医のほうが使いやすいが、医療の限界がある。今回のマイナンバーカードの保険証一体化も時間はかかるがいずれは定着するだろう。メディアがあおる一般人の不安は理解しがたい。プライバシーというが、日本人なら出生の時点で生年月日、性別を届ける。カードによってほかのどのようなプライバシーがおかされるというのだろうか。多分、銀行口座の情報はいずれインプット要となるだろうが、現存の通帳情報が明らかになるのが嫌ならば、新たな銀行で口座を開設すればよいのだ。同銀行での普通預金口座複数開設は禁止されたが、他銀行や郵便局なら新口座開設は可能だ。個人の財産状況は早晩、国や行政が把握しようとする時代はくるだろうが、そうは簡単なことではない。マイナンバーカードを浸透させたい理由を想像するに、様々な身分偽証の回避ではないかと思うのだが、健康保険証の使いまわしは正確なデータがあるわけでもなく、偽造パスポートの把握は令和5年で5件だったらしい。ならばマイナンバーカードの浸透の真の狙いは何なのだろう。いつか分かるときがくるかもしれない。それをメディアは恐れているのだろうか? 

余談だが、大谷選手所属のドジャース球団が、日本の日本テレビとフジテレビを、大谷選手の新居の過熱報道で出入り禁止処分にしたと、ネットで大きく載ったが、各新聞やテレビではそのことは一切報道されていない。一体、事実はどうなのか。これも不可解で気味悪い。

2024年 7月1日  間島   

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食文化の豆知識205 食文化の現状184(自給は楽しい)

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食文化の豆知識205 食文化の現状184(自給は楽しい) 

近畿東海も梅雨入りです。毎年のことながら、天気予報とにらめっこ状態が続きます。恵みの雨となってほしいですが、災害級の豪雨に襲われるのも覚悟しなければならないようで、気象庁のみならず、この時期、総国民?一喜一憂状態です。梅雨が無い北海道がウラヤマシイですが、大好きな北海道とて、晴天が続くわけでもなく、5月に訪れたときには荒れ模様で、一部観光が中止になったり、9月の訪問時にも雨天が続き、肝心の高原散歩もできず、がっかりしたことを思いだしました。北海道は余りある魅力を備えていますが、本当に、天候は思い通りにはなりません。

 庭の梅の木に、今年は多くの実がなりました。まさに梅の雨。梅ジャム作りを思い立ちました。ネットで作り方をご教授いただき、酸っぱさもほどほどの、我ながら上出来の梅ジャムが完成しました。しばらくはヨーグルトの友として喜んでいただきます。梅の実からは、かつて二度ほど梅酒を作りましたが、梅ジャムははじめてです。食料自給率には何の貢献もできませんが、やはり自分で作った、完全無添加ジャムはうれしい。 

日本の食料自給率は先進国の中でも際立って低く、何か有事があればどうなるのだろう、という危惧は常にありますが、ある本で、その時には日本全国のゴルフ場をイモ畑にする、という記事を読んで、笑ってしまいました。なるほどなるほど。すぐにそんなことが可能かどうかわかりませんが、発想としては悪くない。米は水田がなければ簡単に作れないけれど、じゃがいもは土に植え付けをして、100日後に収穫できるとか。有事の際には、寿司やおにぎりは我慢して、ポテトフライとじゃがバタ、ポテトサラダをいただければ、国民は飢えずに済む?じゃがいもは大好きですが、そんな日の来ないことを祈ります。 

食生活アドバイザー 間島万梨子

 

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【その205】某月某日「いろいろなお客様がいます 」の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 205 “いろいろなお客様がいます”の巻き

この前、久しぶりに若者の街とやらに、足を踏み入れたんだけど、いやはやにぎやかなことと言ったら“皆、元気だねぇ”と褒めてあげたかったわ。最近は静かなビジネス街の飲食店に行く機会が多かったので、パワフルというか、熱気というか、まるでサルの運動会というか、(失礼!差別じゃ)、感心しましたわ。といっても、静かさを期待して訪問したそれなりの客単価のビジネス街飲食店で、バカ笑い大声を何度か経験しているので、それほどの違和感はなかった。日本が年令、男女を問わず、騒がしくなったということかも。外国人観光客が、日本は静か、と驚いているSNSを観るけど、ほんまかいなと思うわけ。外国では、どれほどウルサイんじゃと。皆、耳が遠いのかもしれん。(差別じゃ!)

最近、公の場での発言って大変よね。恣意的に切り取られ、差別じゃ!って非難されることが多いような気がするわ。ま、ワタクシなどが何を言っても、バカだな、で終わるけど、それなりの立場の人の発言は、今や、ダンボ耳からは逃れられないよね。だから、というか、面白いブラックユーモアを公的に聞ける機会はめったになくなったわ。昔を懐かしむわけではないけれど、アクというか、個性というか、人間味というか、そういう魅力は歓迎されなくなったのかな。おしなべて、優等生的受け答え、優等生的発言、体がかゆくなる正しいお言葉、お発言しか聞けなくなって、オモロなくなった。失礼!。

気を取り直して、先の若者の街・飲食店なんだけど、途中、中近東系の人たちのグループが入ってきたのよね。ということは、ハラル食を用意しているってことよね?エライ!最近はイスラム圏からの観光客も増えていると聞くけど、その人たちが安心して入れる飲食店は多くはない、らしい。なので、ハラル食が食べられる店の情報は同胞内で共有されているのよね。牛でも豚でも鶏でも魚でも何でも食べる民族が、逆に少数派になる時代がくるかも。きゃっ、今のうちに何でも食べておこう!

 ・・・・続く。

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顧客満足の複雑さ186(見どころ多し・鹿児島)

顧客満足の複雑さ186「見どころ多し・鹿児島」 

5月に鹿児島を訪れた。桜島と知覧が主な目的であった。桜島はその独特の形容で街を見下ろし、時に白い噴煙を出し、予想通りの存在感であった。どこにいても常にその山は威容な姿を見せてくれた。また、知覧の特攻平和会館では、しばし頭をたれるほか、どんな言葉もふさわしくないように思えた。口に出せば陳腐化してしまいそうで、ただただ心に重い何かが残ったとしか言いようがないが、20代そこそこの若者の明るい笑顔もまた切なく心に残った。鹿児島を訪れる外国人観光客数も予想を上回ったが、京都や大阪の実情を知るものにとっては、ほどほどのにぎわい、といったところで、ストレスフリーな三日間だった。 

スケジュールに余裕のある行程だったので、当然に他の様々な観光スポットを楽しませてもらった。「仙厳園」は庭や御殿を含めて、まさに眼福で、島津家の威光をひしひしと感じさせられる見どころの多い歴史エリアだった。中央からはるかに遠いこの地にあって、文化文明のみならず、維新の立役者としての力の源泉は、やはり時の殿様である島津家を抜きにしては考えられないだろう。富と力の偏在なくして、卓越した文化は起こりずらいということだ。やはりどの国も、どの地域も、自然や巨大テーマパークを除いては、人を惹きつけるのは歴史を物語る建物や庭園なのだろう。もうこれからはこのような建物が新たに生まれることはないのだと思うと、大切に守り続けていただきたい。多分それには多くの手間と資金が要る。「仙厳園」の中央、高台にある立派な二階建ての比較的新しい建造物が、園の関係者用施設の「管理棟」なのも必然なのかもしれない。もっとも行政の中心地などもほとんど、城の近辺か一等地にある。ま、何とかは高いところに上がりたがる、ともいうが、いまだに、「管理」という呼称が生きているのだと、これもまた違う意味で感心してしまった。 

鹿児島は見どころが多かった。霧島神宮にいたっては、過去の数々の神宮参りの中でも、その厳かさと重厚さは秀逸のものであった。数十年後も、その地にあって人々を見守り続け、参拝客が途絶えることはないだろう。そうなのだ。日本のみらならず、人類は過去の栄光や歴史がもたらした遺産によって、独自の魅力を放ち、そして観光客を引き寄せるのだ。これからは残念ながら、広大な歴史的建造物が新しく登場することは無い。仮にチャレンジしても人は来ない。鹿児島の「ふるさと考古歴史館」も、2017年にリニューアルされたらしいが、学校からの強制?集団訪問を除いては、多分一般客は一日数名いるかいないかだろう。立派な造りの会館で、億をはるかに上回る建設費用がかかったに違いないが、このような施設の開館がどのような事業計画の元で行われたのか、知りたい気分にもなった。時の為政者は、何かモニュメントを作りたがる。ただそこに富が集中した歴史がなければ、ただの箱に過ぎない。日本各地にも、そのような建造物は至るところにあるが、やがて消えてくのだろう。

2024年 6月1日  間島   

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食文化の豆知識204 食文化の現状183(四季の恵み)

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  食文化の豆知識204 食文化の現状183(四季の恵み) 

「日本には四季がある。だから自然の移ろいに敏感になり、感性も磨かれる」と、よく言われますが、世界の南国と極寒の地以外では、どの国でも四季はあります。英語でも、明確に春夏秋冬を表す単語があるわけですから、当然に季節の移ろいがあり、人々は季節ごとの楽しみや味覚を楽しんでいるはずです。ただ、日本ほど、やたらに暑くそして寒い、国は、そうは多くないように思います。季節に特徴のある北海道や沖縄は例外としても、ほとんどのエリアは、夏の暑さは堪えがたく、冬の寒さも厳しい。日本以上に冷暖房エアコンが売れる国もないのでは?と思います。特に昨今は、春と秋が短く、夏と冬が長いように感じることが多くなりました。電気代が安い時期が少なくなったのが、その証拠?お金のかかる国です。 

でもやはり、自然の恵みは、四季を感じさせてくれます。目を楽しませる花々はそのトップスターでしょうか。アジアの南国や常夏の国などでは1年中、同じ花が咲いているところも多くあります。それはそれの美しさはありますが、四季折々の花が咲きそろう日本の華やかさは、外国人観光客にとっても大きな魅力のようです。また、食の世界での季節感も大きな魅力です。冬みかんから、清見や不知火に移り、そして甘夏の登場!スイカも出てきました。高くて手が出ませんが、お久しぶり!と声をかけたくなりました。そのうちブドウも直に顔を出すでしょう。野菜も季節を感じさせてくれます。温室栽培が盛んになったといっても、思い切り枝豆を食べられるのは、もう少し先のようですし、冬野菜の白菜が高級野菜になってしまいました。でも大丈夫、その時期時期に実る野菜をいただけばいいのです。本当に日本の野菜は美味しいと思います。 

食生活アドバイザー 間島万梨子

 

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【その204】某月某日「タッチパネルはもう飽きた? 」の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 204 “タッチパネルはもう飽きた?”の巻き

人間って、慣れるものなんだな、とつくづく思うわ。何のことかって?飲食店のメニューオーダー用のタッチパネルのことよ。出てきたときの“何よこれ!”のビックリぽんから、もう数年以上になるかな。いまだに、打ちこみミスで“はい、まるで違った料理が出てきましたぞえ”ってなこともあるけど、それは自分がドジなだけで、店に文句は言えません。自分を叩いてやりたい状態ね。

今では、導入する店が増えてきて、大型スーパーの飲食店街では5割以上が、タッチパネル方式になってるのよね。ということは、まだ5割の店は採用せずに、スタッフによるオーダー受けシステムのままで営業しているわけで、エライ!と褒めてあげたい。なぜかって言うと、タッチパネル採用はある程度の初期投資は必要だろうけれど、多分、人手不足の昨今、人件費もカバーできて、投資額は2~3年で回収できるのだとしたら、こぞって採用したくなるのもわかるわ。それをあえて採用しない、っていうのも、飲食店での、人と人とのつながりを重視しているから?かもしれない。ほんと、好意的に見たくなるのよね。逆に新鮮さを感じるかも。

あと、タッチパネル方式は、街場の飲食店では導入しずらいだろうなと思うわ。そうそう、数名のグループ客が座れる独立型個室のみで構成された店舗や、定番メニューの店ではタッチパネルは便利ね。そんな店以外では、やはりお客さんも、メニュー選びの時に、スタッフに聞きたいこともあるだろうしね。例えば、本日の造り盛り合わせ、ってな料理名の場合など“今日はどんな魚種が入っているの“って聞きたいわ。”はい、どじょうと金魚とめだかの刺身です“って言われたら“パス!、鯛とヒラメと大トロの盛り合わせはないんかい!”ってなことになるよ。本日のお肉料理、なんてメニューでも、何の肉か聞きたいわ。大体の肉は食べますよ。でも、かば肉などは食べたくないのでスタッフに確認はしたい。あれやこれやで、まだ街場では、特に夕食では、タッチパネル方式はほとんど経験していないけれど、徐々に増えてくるかどうかはわからない。増えないような気もするし、機械化が進むような気もするし。わからんわ!

 ・・・・続く。

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顧客満足の複雑さ185(遊興街かビジネス街か)

    顧客満足の複雑さ185「遊興街かビジネス街か」

この半年間で訪問した大阪市内の飲食店は、例外なく満席に近い盛況ぶりだった。大体が金曜日利用という条件下の影響もあるだろうが、やはりコロナ禍から解放されたにぎわい感が間違いなく街に戻っているし、インバウンドの急増加が輪をかけて需要を押し上げていると思われる。もっとも、遊興街地区ではない、いわゆるビジネス街にある店を主に選んでいるので外国人観光客は少なく、男女・年齢を問わず勤め人が主流だ。なぜビジネス街を中心に選ぶのかは、私心ながら質の高い店が多いと思うからだが、予算や料理内容等をあらかじめ吟味して訪問した店は、ほとんどは期待を裏切らない。あたりはずれの差が少ないのだ。ビジネス街の顧客は、主に若者や遊興客が集まるエリアと比べ、、比較的年令幅が厚い。だから、というわけでもないだろうが、価格的には高めでも、比例して満足度も高い。

さて、ならば満足度はいかなる状態を指すのか、といえば勿論、満足した、ということだが、その肝は、第一にコストパフォーマンスの高さだろうか。ビジネス街にはとんでもなく値が張る店も混在しているので、会計時に目玉が飛び出ることになる。そんな修羅場をさけるため、あらかじめ予算はしっかりと把握しての訪問となるが、それでもなかなか予定どおりにはいかないものだ。なので、予想をやや下回る支払い結果と良質の料理が合体すれば、満足の極みとなるのだ。その結果が店としてのリピート客確保に結びつく。特にビジネス街の店は、後になじみ客となるリピートなくしては成り立たない。そこのところをよくわきまえているので、結果として競争力のある良質の店が多いように思う。反面、遊興街には観光目的化した客が国内外問わず多いゆえに、店ごとに質的に大きなばらつきがある。これは経験してみないとわからない。勿論、上質の店も多いのだが、とんでもない店も混在している。やがてそんな店は撤退して、すぐに新しい店が登場するという構図だ。遊興地区には、底力のある素晴らしい店があるのも事実なので、これは選択の自由ということになるのだろう。

コストパフォーマンス力は、単に予想よりもリーズナブル価格だった、にとどまらない魅力が加味されている。第一は料理の質だが、美味しい、の要素のみではなく、見た目の美しさ、適度なボリューム、それに接客の愉快さ、丁寧さと、居心地感の良さが加わって、コストパフォーマンス力となる。一見客が比較的多い遊興地区をあえて避けて、ビジネス街の店を主として訪問する所以は、満足度の高い店が多かったという経験上の記憶に基づく。利用者はこれからも遊興地区とビジネス街とうまくすみわけをしてほしい。ビジネス街の飲食店に観光客があふれだしても困るので、礼賛はこのくらいにしておく。

2024年 5月1日  間島   

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食文化の豆知識203 食文化の現状182(あふれる情報の取捨選択)

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食文化の豆知識203 食文化の現状182(あふれる情報の取捨選択) 

料理に関する情報を欲しい時に、専門料理本を見ることより、ネットからの入手の方が多くなりました。そもそも、立派な料理本を持っていないので当然ですが、それでも何冊かは手元にあります。すべて頂き物で、中には有名ホテルシェフによる家庭料理本や中華料理本などもあって、目の保養になる料理が歴然と並んでいます。ただ総じて立派すぎて、重く大きい。料理をしながらちらちらと見て、参考にできるものではありません。で、もっぱら、iPadなどで簡単にアクセスできる料理サイトを参考にさせていただいています。なにより手軽で軽く、片手間に見ることができるし、欲しい情報も簡単に見つかります。ただ、料理サイトは数が多く、選択に苦労するという、贅沢な悩みに突き当ります。一度見て、使いやすいサイトはアプリを残しておけば良いのでしょうが、ちょっと情報が欲しい時だけの利用なので、その都度、異なったサイトを検索するという、勝手気ままな使い方をさせていただいています。便利といえば便利ですが、専門本が売れなくなるわけだ、と時代の流れにしんみりとしてしまいます。それでも人気のある料理研究家の方たちは、独自のサイトをお持ちでしっかりと発信しておられるようです。

 ただ料理サイトが多すぎるのに加え、情報が異なることが結構多い。例えばある素材を使った料理を検索したとき、調理時間や方法にかなりの差異があり、どちらを採用したら良いのか、迷う場合があります。つまり情報数が多すぎて取捨選択の要をどこに置くか、という一種、贅沢な悩みに突き当たるのです。たかが料理情報?どれかを採用すればいいだけのことなのかもしれませんが、この取捨選択、こそが、ネット情報利用の肝といえるでしょう。今後、あらゆる分野で、益々増えるであろうネット情報。当然に利用価値の無いものも増えていくわけで、自然淘汰を待つまでに、利用者の目にも真贋を見極める力が求められそうです。

 

食生活アドバイザー 間島万梨子

 

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