【その25】某月某日 “雰囲気だけよくてもねえ” の巻き

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【その25】某月某日  “雰囲気だけよくてもねえ” の巻き
 
最近の店は、雰囲気が凝ったところが多いよね。照明も間接照明をふんだんに取り入れて、なんだか、幻想的な世界を演出したりして。非日常的空間の提供って感じ。(難しい言葉知ってるでしょ。全然難しくない?)
 
昨日、行った店もそういう範疇に入る店でした。靴を脱いであがると、様々なバリエーションの客室があって、それぞれが異なる席構成になってるの。私達が案内されたのは、掘り炬燵式個室で、調度品や装飾がアジアンチックで、なかなか結構でした。だれと行ったかって? ウフフ、内緒。
 
他の部屋も大体がアジア風インテリアだけど、照明やキーカラーが微妙に違うテーブル個室やカウンタールーム、ソファルームなどが配置されていて、それはそれは凝った内装でした。たまには、こんなトレンディーなレストランもいいよね、と同僚のS子とうなずきあいました。アリャ、誰と行ったかバレちまったぜ。
 
で、料理は一人4800円のコースをオーダー。8種類ほどもある創作料理が自慢とのこと。大きな皿の前菜は、マグロやイカ、鯛にハマチと盛りたくさんの刺身類。まあ、定番
って印象。それらをピリ辛ドレッシングで食べるのです。アジア風ネ。
それから、揚げ物とか、野菜サラダとか、お肉とか、色々出てくるんだけれど、素直に
“美味しい!”と思える料理ではなかったです。全体に味付けが濃くて、食材本来の味が分からない。食材そのものの美味しさを生かしてない、という料理群で、”心”は味わえませんでした。ソースやドレッシングに凝ればいい、ってものではないのよね。
 
意外な食べ方があるのは勿論歓迎だけれど、その食材への愛がなければ、可哀想。そう
思ってしまうのでした。さて、今度は、昔ながらの洋食店、にでも行ってみるかな。
 
【つづく…】

 

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