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【その112】某月某日  ”こんな複合施設があればネ・・・ “ の巻き

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某月某日  “こんな複合施設があればネ・・・の巻き”

このところ世界で物騒な事件が相次いで、今まで安全なイメージがあった国でも、危険度が高くなってたりして、本当に困ってしまうわ。なんで困るのって?楽しみだった海外旅行が行きにくくなったじゃない!ヨーロッパは難民の方々で忙しそうだし、アジアも何だかきな臭いし、アフリカもチータや象さんに会うまでに内乱に巻き込まれそうだし、中近東はもともと地図が分からないので行くの無理だし。海外旅行は当分、諦めた方がいいかも。で、このところ半径5キロ圏内でウロウロすることに。落差大きすぎ! もともと行く予定なんか無かったくせに、ほんま我ながらよう言うわ。 

半径5キロ圏内といっても、日々変化があって面白いわ。昨日まで何かがあったところが更地になってブルドーザーが動いてる。はてさて、何が無くなったんかさっぱり分からんけど、とにかく何かが出来るみたい。洒落たレストランが出来たらいいなと思ってたら、ハイ、高い確率で介護施設の登場です。一体どんだけあれば気が済むの?っていうくらい、最近増えたのがこれら施設ね。もう将来、どこでもよりどりみどりでっせ。高齢者が増えるのを見越しているんだろうけど、大丈夫かね。こんなにたくさん出来て。中には、○○家具の看板はそのままに、中身だけ介護サービス施設に変わってるところもあって、ややこしいったらありゃしない。その内、業績悪化したマクドさんの外観そのままに介護施設に変わってたりして。ゴメン、マック、ガンバレよ! 

ま、市場は需要によって変化するのは当然なんだろうと、N子調査員は思いますが、半径5キロ圏内にせばめられた身にとっては、美味しくて安いレストランの登場を切に希望するものであります。もうこうなったら美味しい料理を求めて、危険覚悟で海外に飛ぶのもいいかも。ハイ、言うだけです。そうだ、介護施設の中に居酒屋でも作ってよ。料理自慢の介護スタッフの方が作ってくれた酒のつまみ、食べに行きますから。これからは皆が喜ぶ複合施設の時代よ!

                         2015年9月5日・・・続く

 

 

 

 

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【第121回】 食環境の現状(100)野菜の摂取量

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食文化の豆知識 121 食文化の現状100(野菜の摂取量)

ある雑誌に“肉よりも野菜の方が安いので、もっと野菜を食べましょう”という広告が載っていました。厚労省が推奨する“一日野菜350g”にほど遠い現実をかんがみ、野菜摂取を喚起しようとする試みが盛んに行われています。日本人の野菜・果物摂取量は、自分たちが思うほどには高くないのです。平成22年の統計では平均268g。昭和60年からは20%も減少しています。一番摂取量が高い60歳代でも319gと、目標には及びません。また世界177か国の平均225gを上回ってはいますが、肥満大国アメリカの350gにも遅れを取っています。中国・イタリアなどは群を抜いて高い摂取量を誇っています。 

なぜ、日本で野菜・果物の摂取量がなかなか望ましい量に達しないのか。複合 要因があり、そのひとつに勘違いがあるようです。もともと和食は野菜重視のはずでは?そうでしょうか?確かに、野菜の煮つけ・お浸し・酢の物と、野菜料理は目白押しです。野菜の種類も多い。しかし和食の原型である一汁三菜的な料理を日常に食べている人がどれだけいるでしょう。また多くの人が好む麺類に、一体どれだけの野菜が入っているか。せいぜいがネギ・シイタケあたりではないでしょうか。ラーメンでもモヤシ・ネギあたりです。料理自慢の宿の食事も、刺身や焼き魚があっても、野菜が十分に供されるところは多くはありません。なぜか?野菜は値段が張るし、保存も利きにくく、料理にも手間がかかるからです。そう、様々な理由が見えてきました。 

気候に左右される野菜は、肉類と比べて極めて相場変動幅が大きい食材です。つまり価格が安定しにくく、取り扱いにくい食材であるということです。次に日本では新鮮の一字が輝きすぎて、野菜の様々な保存形態が遅れています。野菜の缶詰めはどれほどあるでしょう。コンビニ弁当やファストフード、お惣菜利用の増加も野菜不足の一因です。どう考えても、それらに十分な野菜が入っているとは思えません。かといって便利さには勝てないのは無理もありません。野菜摂取量を増やすのも一筋縄ではいかないようです。 

ここで、あまり取りざたされていない、もうひとつの理由が浮かんできました。日本人の食の細さです。イタリア人やアメリカ人の一日総食事摂取量と比べると、日本人のそれはかなり少ないのは想像に難くない。とすると、当然にその中に占める野菜の量も少なくならざるを得ないわけです。野菜を大量に食べるとお腹いっぱいになってしまって、お肉や魚などが十分に食べられなくなります。厚労省も1日350gとのうたい文句に固執せず、日本人の総食事摂取量における配分、というとらえ方で野菜摂取基準を考えてもいいかもしれません。

        平成27年9月3日  間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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64 ”暑いけど元気にね・・・の巻き

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col_ca_btn_c.gif暑いです。暑いやんか。暑いどっせ。暑うございます。暑いわん。

col_ca_btn_a.gifはい、夏ですから。当たり前です。

col_ca_btn_c.gif暑いて言うてるやろ。暑いんだから。暑いぞおお ”(-“”-)”

col_ca_btn_a.gifめげませんねえ。でも大丈夫ですよ。もうすぐ秋です。(^_-)-☆

col_ca_btn_c.gifまだ夏でよろしい。生ビール飲み足りん。まだ予定は達成してません。

col_ca_btn_a.gif一体、どんな予定を立てたんですか。

col_ca_btn_c.gif1日3缶。ひと夏で、200缶。まだ80缶しかいってない。(;_;)/~~~

col_ca_btn_a.gif率直に聞きますが、なんでですか。ココちゃんらしくありません。

col_ca_btn_c.gif79缶目に、財布が空になった。もう生きていけない (/_;)

col_ca_btn_a.gifで、暑いのに、生ビールも飲めない今の状態から、どうやって脱出する
    つもりですか。分かってて聞くんですけど。

col_ca_btn_c.gifここに私の財布が。もとい、私の友達が。親愛なる友達が。まるで天使のよ
    に、私のそばにいる。(^_-)-☆

col_ca_btn_a.gif相変わらず、甘い考えで生きてますねえ。感心しますよ。でも、ボクの弱み
   を握っているところは、さすが。

col_ca_btn_c.gifいいのよ。私が死のうとぶっ倒れようと、自業自得ですので。でもせめて
   あと、15缶は飲みたかったなあ。(;_;)/~~~

col_ca_btn_a.gifさあ、今からビアホールに行きますよ! 今日で、8缶はクリアしてくださ
    い。あとの7缶は、自宅に送ってあげますから。

col_ca_btn_c.gifやはり、持つべきは財布。違った、博愛精神に満ちたトモダチ(*^-^*)

col_ca_btn_a.gifあああ、これで秋になったらなったで、今度は何を言い出すやら。
   マツタケに栗に・・・・・・・( 一一)

col_ca_btn_c.gif秋刀魚を忘れてはいけません。それに大吟醸純米酒!!

    ココちゃんの財布になるのも大変だああ。

 

 

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【その111】某月某日  ”添加物満載は時代遅れよ・・・ “ の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 111

練りもの類って、ファストフードに近いというか、そのままというか。竹輪やかまぼこ、それにジャコ天やごぼ天は、日本古来からあって、ちょっとそのままつまむのもいいし、野菜と煮てもいいし、炒めてもいいし。冷蔵庫にあれば便利な食材よね。たっぷりと大根おろしをかけた揚げたての練り天ぷらは酒が進むざんす。ほんま、簡単で楽ちんだわ。でもさ、それら練り天ぷら類も千差万別なのよね。魚のすり身がメインの材料になると思うんだけど、加える添加物がやたらに多いものもあったりして。

昔は、魚のすり身がたっぷりの、自然な味わいのものが多かったけど、加工技術の向上のおかげで?、すこしのすり身にデンプンやらなにやら、いっぱいこっぱい混ぜて、安く量産できるようになったみたい。このところ、テレビで大層な広告をしている、かまぼこ屋。スーパーでも独自コーナーなどが設けられていて、とても目立ってる。でも手に取って原材料を見ると、保存料のほかに、赤や黄の文字が。何々?急いで行け? 止まれ?。信号じゃあるまいし。赤色○号、黄色○号という合成着色料がたっぷりと入っているのです。当然に、横にあった別会社の、保存料・合成着色料無添加のかまぼこに手が出ます。

これって当たり前だよね。保存料無添加となると、製造方法や衛生管理、保存期間など、手がかかると思うけれど、やっぱり味わいが自然に感じるし、何より安全なのがうれしい。着色料も野菜などから抽出した色素を使ってるところも多くなってきたわ。やろうと思えば出来るじゃん。そう、消費者の目は厳しくなってるのよ。いつまでも、どっさりと添加物を混ぜてたら、そのうち、じわりじわりと売り上げに響いてくるよ。でも弁当とか、飲食店の料理に混ぜられたら、防ぎようがない。行政さんが何とかしなくてはね。本日はかたいお話どした。バイちゃ。

2015年8月8日・・・・続く

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【第120回】 食環境の現状(99)専門店化へ

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食文化の豆知識 120 食文化の現状99(専門店化へ) 

雑然とした書類棚を整理していると、15年前の新聞の切り抜きが出てきました。飲食店のトレンドに関する記事です。その中には、水が店内を流れたり、奇をてらった内装で話題を集めている数店舗を、流行の先端を行く店として、好意的に紹介していました。いわゆる趣向を凝らした内装で、すべて創作料理を提供している店でした。和洋中をミックスした折衷料理や、斬新な味付けと意外な食材の組み合わせから生み出された料理が人気を博しているとか。15年後、それらの店はほとんどが姿を消していました。時代が生んだあだ花といったら、言い過ぎでしょうか。 

そして今、飲食店は普遍的かつ地道な路線の時代にあるようです。わかりやすい料理と清潔で落ち着ける内装、それに見合った価格、の三本柱が重視される時代といえるかもしれません。フレンドリーな接客が加われば、鬼に金棒です。わけのわからない料理をありがたがる層から、堅実さをよしとする層へ移行したように思います。個人的には大歓迎です。この傾向は、日本の食文化が世界から注目され支持されだしたことも、後押ししています。やはり、本家本元ではきちんとしたわかりやすい料理を提供したいということでしょうか。加えて、各飲食店がより専門店化してきました。鶏料理なら上質な地鶏料理へ特化する。うどんならコシのある讃岐うどん、コーヒーなら深い味わいのものへ、魚料理なら港直送の新鮮な魚介類を、そして肉ならブランド牛を。飲食店の原点復帰が見られます。伝統回帰ともいえるでしょう。食も時代と共に変化して当然で、これから新たな食材や料理が現れる可能性も大いにありますが、もうかつての、フュージョン料理がもてはやされた時代に戻ることは無いように思います。キーワードは堅実・わかりやすさ、それに安全です。

 平成27年8月8日 間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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ホテル&レストラントピックス

ホテル&レストラントピックス
ホテル&レストラン トピックス 2015年6月18日 

発信 間島 万梨子

ORA新役員 就任

一般社団法人 大阪外食産業協会(ORA)は、5月28日()の通常総会で、新会長を選出。

新会長を含む新役員が就任しました。

新会長の略歴

氏名    藤尾 政弘(フジオ マサヒロ)氏

生年月日  昭和30年3月3日

学歴    追手門学院大学 経済学部経営学科卒業

本籍地   大阪

職歴    昭和63年6月 株式会社フジセイ・コーポレーションを設立

      代表取締役就任。「まいどおおきに食堂」「麺乃庄つるまる饂飩」

「神楽食堂 串家物語」などをオープン。

平成11年11月 株式会社フジオフードシステム設立。代表取締役

就任。全国736店舗を展開(平成27年4月末現在)

 

筆頭副会長には、三和実業株式会社の代表取締役社長 荻原 奨 氏が就任しました。

 

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【その110】某月某日  ”オリジナルの値打ち・・・ “ の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 110

某月某日  “オリジナルの値打ち・・・”の巻き

 

飲食店って、ほんと栄枯盛衰が激しいというか、入れ替わりが多いというか。

勿論、他の業種も現れたり消えたり(幽霊じゃん)が結構あるけど、飲食店

は割と開業と閉店がしやすいのかな。何だかサビチーというかウレチーという

か。どっちやねん。ま、それだけ厳しい業種なのだと思います。でも、数年以

上、それも何十年と頑張っている店もあるわけで、退場していく店との違いは

何ぞやとなると、一口では言い難いものがあるんだよね。お疲れさまです。

 

でもこの世界って、話題になったり繁盛したりすると、決まってマネする店が

出てくるのよね。すべては模倣から始まる、ていうから、別にかまわないんだ

けど、それにしても恥ずかしくないのかよ、って言いたくなるケースもあるん

だわ。あまりの露骨さにね。○○農場 のネーミングで圧倒的に人気を集めて

いる鶏料理店があると思っていたら、その○○だけを変えて、システムをその

ままマネしちゃうところも出てくるのには吃驚しましたわ。何ともど厚かまし

い。そもそも店名やシステム、コンセプトは一生懸命考え抜いて創りだしたも

ので、それをそのまま頂くなんで、ちとご無体じゃござんせんか。マネした店

のほうが美味しかったりすることもたまにあるわけで、ほんと戦争ですな。

 

やはりそうなると、オリジナリティは最高の値打ちのある要素だと思う。世の

中なんでもそうだけど、いかにオリジナルのものを編み出せるかが、勝負の分

かれ目よね。どんな世界でも、もう出つくしているように思えても、まだまだ

あっと驚くような商品が出てくるのよね。それが楽しみでもあるわけ。だから

飲食店もマネするより、いかにオリジナルな店を創りあげるかに努力して、

客を喜ばせてよ。成功したらマネされると思うけどそれも勲章かな。

 

2015年6月7日・・・・続く

 

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【第119回】 食環境の現状(98)果物の摂取量の少なさ

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食文化の豆知識 119 食文化の現状98(果物の摂取量の少なさ) 

 

食と健康との因果関係を啓発する動きは、永遠?に続きそうです。古くは紅茶

キノコから始まり、ココアやトマト、バナナへと続き、今はコーヒーにまぶし

い光が当てられました。一日に3杯以上コーヒーを飲む人は、糖尿病を発症し

にくいとか。がん予防にもいいという論もあるようです。コーヒーは朝にたっ

ぷりといただきますが、それ以外は飲みません。なぜか、覿面に夜の寝つきが

悪くなるからです。ですので残念ながら、その絶大な効能にあやかれません。

食べ過ぎず、飲み過ぎず、甘いものは控えめにして、適度に体を動かしている

ほかはなさそうです。それが難しいのですが。

 

今までに出た様々な話題食材でいえば、紅茶キノコなるものは口にしたことが

ありませんし、ココアはめったに飲みません。でも、トマト、バナナは毎日い

ただいているから大丈夫、帳尻があうかもしれません。何だか馬鹿馬鹿しくな

ってきました。ひとつの食材の効能をひたすらに持ち上げる風潮には、いい加

減愛想がつきそうです。そんな中にあっても、健康維持のためにミネラルやビ

タミンが豊富な野菜や果物の摂取を勧める論調には、それはそうだろうな、と

納得しきりです。しかし、現在の日本人の果物の摂取量は1日100g程度で、

先進国では最下位、米国の半分以下だとか。果物摂取量が少なすぎる、との指

摘は複雑な思いと共にうなずくしかありません。というのは、野菜嫌いは結構

いても、果物嫌いの人は少ないのではないかと思うからです。結局、摂取量の

低さの大きな理由は、価格の高さと皮むきなどの面倒さではないのかと。日本

の果物の美味しさは世界に誇れるレベルだけれど、価格もそこそこします。旬

の果物を安く購入するのにもそれなりの予算が必要です。やはり小規模果物農

家が多いからなのでしょうか。または生産にとても手がかかるから? 外国の

安い果物輸入は関税の高さが弊害となっているから?

 

どれも理由に当てはまりそうですが、若年世代がもっとも果物を摂取していな

い現実に直面するとき、なにがしかの方策が求められてしかるべきしょう。

コメは日本にとってもっとも重要な食材ですが、極小農地や点在する休耕田を

コメ以外の生産に利用するか、また荒れ果てた山林を果樹園として蘇らせる大

きな戦略があってもいい。それと適正な価格操作にも行政が踏み込むだけの魅

力が果物にはあると思うのです。誰もが十分に楽しめる供給量と買いやすい価

格で果物が店頭に並ぶ時代が来てほしいものです。

 

        平成27年6月7日  間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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【その109】某月某日  ”語彙って大切よ・・・ “ の巻き

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 某月某日  “語彙って大切よ・・・”の巻き

 ここにきてやっと上天気の日が続き、観光地はほっと胸をなでおろしてること

でしょう。なんせ今年は春先に雨の日が多くて多くて、カビがはえそうでした

わ。せっかくの桜の時期にまるで梅雨みたいに降って、“ふざけとんか!”って

天に向かって言いたくなったわ。もとい、そんなこと言いません。お天道様に

はかないません。そう、人間は自然に謙虚でなくっちゃ、生きていけません。

 

お天道様、って言葉、外でも通じるのでしょうか。というのも最近、え?この

言葉、分からんの?って、ボーゼンとなることが何度もあったのよね。この前

もコンビニでプリンを買ったんだけど、“お匙つけといてね”が通じなくてさ、

何度言っても はい? って感じ。そうか、と思って“スプーンつけて”で、

やっとお分かりいただきました。あるレストランでは、財布に小銭がじゃらじ

ゃらと重たいので使おうとして精算時に“端数は?”と尋ねたんだけど、これ

がまた はい? のお顔。“細かい金額は?”に言い直して、やっとお分かりい

ただきました。また人から聞いた話だけど、ある居酒屋で“お酒ちょうだい。

熱燗でね”と注文したら、“熱燗ってなんですかぁぁ”と聞いたスタッフに、“お

酒の温かいの“って答えたら、お酒のお湯割りが出てきましたとさ。ほんま作

り話としか思えん。

 

でもやはり、言葉は幼児化していると思うし、語彙が貧相になってるよね。全

体にシンプルな言い回しが多くなって、いわゆる、粋な言葉、微妙なニュアン

ス、意味深い言葉などが、少なくなってきたような。ま、分かりやすくていい

といえばそうだけど。そのうち、成人に年齢を尋ねる際も、“おいくつですか”

ではなくて、“ボク お年は?”のほうが定番になるかも。ほめ言葉も“カワイ

イ!”だけになるかも。吃驚したときも“すご~い”で統一されるかも。“きゃ!

チョー やばぁい“

2015年5月5日・・・・続く

 

 

 

 

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【第118回】 食環境の現状(97)過剰包装のゴミ化

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食文化の豆知識 118 [食文化の現状97 過剰包装のゴミ化]

 

今や環境問題はどの業界でも重視され、まさにエコ流行りとも揶揄したくなる

ほどの浸透ぶりです。自動車・家電製品・電気etc、それぞれ表出の形は変わ

れど「空気を汚さない、省エネ、自然エネルギー採用」といった環境への配慮

で足並みを揃えています。歓迎すべき状況で、その傾向には大賛成です。一方

で、ゴミ排出量は増え続けています。家庭ゴミを減らすためのアドバイス本や

新聞誌上での論調もよく見かけます。まずは消費者の慧眼から始めるのが手っ

取り早い?からでしょうか。しかし消費者は使用する側なので、ゴミの環境問

題への参加は、ゴミを減らす、ムダを減らす、が精一杯の貢献ですが、ゴミと

なるものを提供しているのはまぎれもなく売り手側なのです。

 

最近、エコバッグと称する買い物袋持参を呼びかけるスーパーが増えてきまし

た。これも環境への配慮の一環でしょうか。最初はレジ袋くらいケチらなくて

もいいのにと、少々納得がいきませんでしたが、ご時勢にはさからえません。

今はいつもマイ袋をバッグにしのばせています。でも、そのスーパーの売り場

には、家庭ゴミの元があふれかえっているのです。大量に家庭で発生するプラ

スティックゴミは、ほとんどがスーパーなどで売られている商品の包装なので

すから皮肉なものです。店で売り方を采配できる野菜や果物も、小分けに包装

して売られています。ナスビ2本がセロハン袋に、トマト3個がセロハン袋に、

ホウレン草もセロハン袋に、キュウリ3本も、レンコンも、玉ねぎも・・・。

このプラスティックは再利用しにくく、捨てるほかはありません。大量のゴミ

の発生です。


 

何故、量り売りへチェンジできないのでしょうか。かつてはそれが当たり前で

した。売り手側の効率化?が進み、われわれは一体どれだけの包装を捨て去り

ながら日々を暮しているのでしょう。と、ここで、ドイツで昨年秋に「完全無

包装」のスーパーが開業したとの記事が目に入ってきました。何でも、二人の

女性が、買い物でどれだけのゴミが出るかを話しているうちに、包装を一切省

いた店を作るアイデアがひらめいてオープンしたとか。店内は、野菜・果物・

菓子類・パスタ・米・香辛料にいたるまで、すべて量り売り式になっているそ

うです。そしてその店は反響を呼び、2号店をオープンするほか、フランチャ

イズ方式の展開も検討しているとか。量り売りのシステム詳細も記載されてい

ましたが、日本でもすこし方法を変えれば十分可能だと思いました。多分、出

来ない理由はわんさか出てくるでしょうが、可能です。この方式がわが国でも

広がっていってほしいものです。

     平成27年5月4日  間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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