某月某日 “パフォーマンスはほどほどにネ・・・” の巻き
いつも満席で、なかなか入れなかった地鶏料理店の当日予約が取れたので、やっと行って
きました。キャッホー、今晩わ! なあんだ、空いているじゃない。8時入店で3割ほど
の客入り。こんな日もあるのかな、と思いつつ、店お薦めの地鶏モモ焼きをいただくこと
に。予想よりも柔らかい身なのね。同じ地鶏を謳っている他店のそれが、随分と歯ごたえ
があって、あごたんが疲れましたのと比べると、ほんとに柔らかい。ま、食べやすくて
OKですけどね。で、生ビールをグイッとあけている内にぼちぼちとお客さんが入ってき
て、半分ほどが埋まりました。
この店は、契約養鶏場や専属農場直送が売りなんだけれど、百にも届こうかという店舗す
べてにそこから供給は出来ていないと思う。多分。でも安全・安心をアピールする上手な
販促で、お客の支持を集めているらしい。他にも、スタッフのちょっとだけセクシーなユ
ニフォームとか(膝上から生足が出てるんです)、来店を重ねると出世していくとか(その
役職の名刺をくれるの)、お土産に自家製味噌(これは旨い)をくれるとか、なかなか面白
いセールスプロモーションが揃っているのです。30歳前後のサラリーマンが主な客層ら
しく、リピート率も高そうでした。店のスタッフは打てば響くのそれで、気遣いもあって、
元気いっぱいなのも楽しい店でした。でもこちらがハイな気分の時はバンザイオーライな
んだけれども、もし静かに食べて呑みたい時は、ちと疲れるだろうなと、思いました。
接客ってさじ加減が難しいよね。先日訪問したイタリアレストランは、いつもそうかは知
らないけれど、シェフひとりがすべてをまかなっており、生ビールひとつ頼むのもおずお
ずとお願いするはめに。だって忙しそうなんだもの。客が遠慮しながら注文させていただ
くって構図ね。なかなか強面で笑顔も見れなかったし。おおコワって感じ。料理は見事に
美味で深い味わいでした。ご馳走さま。でももう少し、優しく客に接してちょうだい。
先ほどの地鶏店ほどのパフォーマンスの半分でもあれば、なんてネ。ホント、ほどほどが
一番難しいのかも。
2012年6月6日 ・・・続く。