某月某日 “質を下げたら終わりだよ” の巻き
フードコート初心者のワタシが(ほら、大体が粋なフレンチとか割烹とかが好みだから。
え?ウソつけって?ビンボーなくせにって? なんで知ってるの?)なかなかのもんじゃ
わいと感心して、すっかりファンになった、とあるフードコート内の和風チャンポン店。
とにかくキャベツ・人参・豚肉がたっぷりで、あっさり気味のスープがとても気に入って
たのですよ。それが先日、久々に行ってオロロキました。ひええ、値段が50円上がって
る。それにキャベツが極端に減って、モヤシだらけになってる。それも、ヒゲの処理がし
ていないので、食感の悪いこと、このうえなし。
見れば、今まで見かけなかった客引き作業が行われてました。注文が少なく、暇なものだ
から、女の子が店の前で大声で客引きをしているのです。何か、悪いものを見てしまった
感じになりました。他の店では、客引きなどしてませんから。
客が減ってきたから値上げしてモヤシで増量したのか。それとも、もっと利幅を増やすた
めに安いヒゲ付きモヤシを入れて、その結果として客が減ってしまい値上げをせざるを得
なくなって、さらに客が減り、客引きせざるを得なくなったのか。ううん。ややこしいの
う。難しい問題じゃわい。分からん。
とにかく、これって店の末期症状です。つまり客を裏切ったのです。同じような例は何度
か見ました。いずれも敗退・撤退あるのみでした。客の信頼は、飲食店にとっては宝です。
その真理が分かっていない店は、どっつぶれます。これホント。
変わらないことが、いかに大切か。逆はいいのですよ。値段が同じで質が上がる。そんな
例は余り無いけれど、大歓迎。
ほら、どなたか経営の神様といわれた偉い方がおっしゃいましたよね。“損して元取れ”。
違ったかな? でもそれは商売の基本です。変わらない品質、変わらない接客。客に喜ん
でもらいたい、の心根こそが、長く客に愛され、結果として繁栄できるという構図は、昔
も今も同じです。エヘン。たかがチャンポン、されどチャンポンだい。
2011年8月7日 ・・・続く