【その195】某月某日「飲食店は難しい・・」の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 195

           “飲食店は難しい”の巻き

外食は手っ取り早さでいえば、もっとも手軽な娯楽ってことになると思うんだけど、肝心の店側が、そこのところをよくわかっていないみたい。料理を出せばそれでOKってな感じでね。飲食店は、外で食べるだけの場所ではないのよ。「餌の提供」と割りきる商法なら、それはそれで客側も納得した客だけしかこないから、双方、めでたし、となるけれど、娯楽的要素が加味されてはじめて、まともな飲食店となるわけ。娯楽、とは, 字体が表すごとく、人の心を楽しませることで、外食は立派な娯楽なのです。

勿論、料理の提供で、商売は成り立つけれど、娯楽の意義を分からない飲食店は、客を逃がしていき、そしてつぶれる。そう、飲食店はとても廃業率が高い。開業から3年以内に70%が閉店。5年で80%。10年後に続いているのは10%弱、という,生き残るのが超キビシイ業種なのです。客を逃す、と言ったけど、廃業の一番の理由は運転資金不足らしい。つまり、客数不足のために、資金不足に陥るってことかな。どちらが先か、と問われれば、ワタシ的には客数不足が一番だと思う。そしてその理由が、先の“飲食店は娯楽産業だってこと”を理解していないから。

そんな厳しい業界なのに、よく続いているものだと思う店も結構あるけれど、そのほとんどは、自分の土地で、身内だけで営業している店であって、借地やテナント料を支払って、10年以上続けるのは、やはりそれだけ努力しているってことかな。競争店が多いエリアも、商売を厳しくする要因だけど、逆にそんなところは集積効果もあるので、どちらが良い、とは一概には言えないと思うわ。今日はやけに、小難しいこと言っているって?ま、いろいろ、ワタシも考えさせられることが多いのですわ。一口に、飲食店といっても、本当に千差万別、月とスッポン、素人とプロ、があって、客側も大変。競合店の多い場所では力の無い店はとっととつぶれてしまうので、それはそれでなるほど、と思えるけれど、総合的な力が無いのに競合店がほとんど無い場所だから、長く続いている店もあって、なかなかに奥深い業界ですわ。

・・・続く。某月某日

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