【その1】某月某日 プンプンフレンチ

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【その1】某月某日 プンプンフレンチ
 
高校時代の女友達と静かな住宅街にあるフレンチレストランへ。昔から結構名前は通っている店で、胸ワク気分でいざデイナーだ。入り口には白いフリルブラウスと黒いロングスカートの女性がお出迎え。なんだかコンパニオンみたい。時代感覚がずれてやしない?
 
気を取り直して6300円のデイナーをオーダーする。給料後の金曜日だ。
少しは贅沢してもいいでしょ。前菜2皿とメインデイッシュ1皿、デザートの組み合わせで、前菜は5種類から、メインデイッシュは2種類から選べるのだけれど、もう少し選択肢が欲しいよね。メインが牛肉か魚かだけのチョイスって、やっぱり時代感覚がずれてやしない?
 
気を取り直してワインなども、とワインリストを見せてもらう。ガアーン。
一番安いので6800円だって。いまどき、3000円前後で、そこそこ飲めるワインがいっぱいあるのに。なんだか、コース料金とのバランスが取れていないんじゃない?
 
ワインはやめてビールを注文。店の思い通りにはなりません。ウイー ゲップ。
料理は、前菜はまずまずだったけれど、メインの牛ステーキは今いちだった。
フィレ肉でも和牛ではなかったみたい。やはり、この価格では和牛フィレ肉は無理なのかな。だったら、子羊や鴨肉でもよかったのに。
 
店の雰囲気は、アールデコ調で豪華さはあるけれど、重たそうなシャンデリアといい、ふかふかの足が沈みそうな絨毯といい、ちょっと気取りすぎで、かえって落ちつかない。サービスも、もう少しフレンドリーの方が楽しいよ。
 
最後の支払いは、飲み物がビールだったので予算より安くついたものの、やっぱりワインが飲みたかったな、という不満が残り、店を出たその足で近くのワインバーに一直線。リーズナブル価格だったので、二人で二本もあけてしまった。何のこっちゃ。
【つづく…】
 
 
 

 

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