【その19】某月某日 “お客さんを、無駄に並ばせないでよ!” の巻き

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【その19】某月某日  “お客さんを、無駄に並ばせないでよ!” の巻き
 
最近、オープンした商業ビル。数年前に登場しているのだけれど、今回の新館でめでたく完成したんですって。シネマコンプレックスや多くのファッション店なども入り、一大娯楽ゾーンとしてお目見えしました。レストラン街も充実しているとのこと。これは行かずばなるまい。
 
で、まずはランチから攻めようかと、しぶる老母を連れ出しました。お目当ては、”本場さながらの本格中華と点心が食べ放題”がキャッチフレーズの中華料理店。常時30種類の料理やソフトドリンクに加え、目玉はチャイナドレスのお嬢さんによる点心やスープのワゴンサービスらしい。別にお嬢さんじゃなくてもいいけどね。イケメンの方がウレシイかも、なんて馬鹿なこと言いながら入店です!
 
へええ、外からは分からなかったけれど、店の中は広いのね。150席ぐらいありそう。
お昼時でほぼ満員。ご盛況でよろしいこと。お初の客には、時間制や利用方法を教えてくれるんだけれど早口すぎて、老母など半分も分からんって顔してる。ワタシはすぐにシステムは理解しましたよ。要するに、点心などは店内を回っているワゴンからオーダーしてください、他ドリンクや料理は店奥の壁側の専門台からどうぞ、80分時間制限であることetc。お腹空いてるので、ワゴンが回ってきたら点心蒸籠をもらっといて、と老母に命令して、料理台へと急ぎました。ウーロン茶も欲しいしね。
 
すごく並んでる。30人前後がずらっと列をなしてるので、とにかく最後尾につくことに。
そう、列の順番は守らないとね。でも、トレイがないのよね。ようやっとドリンクコーナーにたどり着いたけど、二人分のお茶グラスを両手で持ったら、その先の料理台へは行けません。足は使えません。仕方なく料理はあきらめてテーブルへ。老母が点心2皿ゲットしていたけど、今度ワゴンが回ってきたら、6皿くらいもらっといてと命じて、再度料理台へ。ウヘ、また並ぶのおお。料理やデザート、ドリンクが一列になってるので、不便このうえない。料理台にたどりつくのが大変。また取り皿が極端に小さいので、料理が少ししか載らない! 30種類なんて、どう見ても無いし。これって、余り食べさせないための策略ね。それに店規模からみて、ビュッフェ台のスペースの貧弱なこと。
 
ワゴンも、店が広いのに2つしか無いから、なかなか回ってこない。来たら出来るだけたくさんの点心をオーダーするしかない。で、とても、疲れたランチでした。確かに点心類は珍しいものもあって、味もまずまずだったけれど、料理はいまいちだし、テーブルも狭い! 儲け商業主義がみえみえよ。何度も店を歩き回ったワタシとは裏腹に、椅子に座りっぱなしの老母でさえ、”何か、疲れる店だねえ”。アナタは食べてただけでしょ!
客席部分を削ってでも、ドリンクコーナーは別場所に設置すべし。料理皿はもう少し大きめに。デザートコーナーも少し離れた場所に。そうすれば、少しは混雑が緩和されるでしょう。期待してるよ。
 
 
【つづく…】

 

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