【その4】某月某日 好きに食べたいの、ほっといて。の巻き |
|
会社の同僚数人と話題のフレンチレストランへ。何でも関西初出店で、東京では有名なお店なんですって。そこのオーナーシェフは、よくテレビなんかにも出ているらしい。早速探検開始だ。同僚数人の構成? フン、女5人よ! |
|
ビルインタイプなので、エントランスはシンプル。店内もかなりあっさりとした内装で、ひと昔前の豪華なフレンチレストランって印象とは大きく異なるわね。これが、今風のカッコ良さなのかな。照明も明るくて、なんだかファミリーレストランみたい。お互いの精一杯にお化粧した顔がばっちり見えて、 ロマンチックじゃないわね。フン 女同士だから、ロマンチックでなくてもいいって? 彼と二人で来るときのことを考えてるのヨ! いつのことだか。
|
|
オーダーは、5500円のコースに決定。コースは4種。4500円からあって、上は8000円まで。意外とリーズナブルでありがたいわね。やっぱり食べて飲んで、一人8000円前後ってのが、いいところかな。 料理は、結構ボリュームはあったけど、少しでも残すと、フロアのスタッフに”何かお気に召さなかったでしょうか””いかがでしたでしょうか”ってたずねられるのには参ったわ。 |
|
だって、フォアグラのソテーは火が充分通ってないせいか、なんだか,血の臭いがしたから、全部は食べなかったし、メインデイッシュのうずらのグリルも、やたらに味付けが濃くて少し残してしまった。だからなのか、その都度、いかがでしたか、って聞かれるのも辛いよね。他の料理やデザートは美味しかったよ。 厨房に戻ってきた皿に料理が残っている場合、料理人が今一度口にして、その原因を探るのが筋でしょう。プロなんだから。お客に聞かないで。いくら、厚かましい女5人と言えども、ちょっと口に合わないくらいで、いちいち文句は言いたくないわ。料理を残すのが罪を犯してるみたいな気になって、落ち着いて楽しむことが出来なかったのは残念。ああ、何てデリケートで優しい私達。 |
|
|
|
【つづく…】 |