N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ

給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その37】某月某日  ”今でもあるかしら。あの店・・・・” の巻き

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  お酒を飲んで、おせちを食べて毎日グータラして、ボケっとしてたお正月。仕事がはじまっても、
風船化した全身は、なかなか元には戻りません。えらいこっちゃ。まだ女を捨て
るには早すぎる。
とりあえず、メタボ化したお腹を3センチ縮めなくっちゃ、ということ
で、今夜の新年会はお好み焼き
に決定しました。お好み焼き、って、意外とヘルシーなん
ざんすよ。キャベツたっぷりだし、
少しの小麦粉でお腹がいっぱいになるし。ビールがす
すみすぎるのが、ちと難だけど。
いつも行く店は、本当に美味しい。キャベツ満載で、イ
カもブタちゃんも、海老くんも旨み抜群。
ハフハフ。今年もヨロシクね。
 

お好み焼きに舌鼓みを打っていたら、思い出しました。10数年前に食べた鎌倉のお好み焼き店を。

全くひどい店だったわ。鎌倉の人、ごめんなさいね。鎌倉は素晴らしい街でしたよ。落ち着いてて

風情があって、何より街のたたずまいが上品。2泊したんだけど、旅館の料理も美味しかった

です。でもお昼に入ったその店は、記憶に残るはずれ方でした。どこにもあるのよね。勘違いを

している店って。

 

まず店に入ると、小上がりに案内されたんだけれど、こちらは老母同伴。たたみは苦手なの。

見れば一つテーブル席が空いていたのでそちらを所望したところ、しぶしぶって感じの嫌な顔での

応対。テーブル上には前の客のグラスなどが、まだあったので、かたづけるのが面倒だったの
かしらね。こちらも嫌な気配を感じたけれど、気を取り直してブタ&イ
カ玉をオーダー。ガーーーン。
1280円? 高! どんなんが出てくるの?

 

その店は、店主とおぼしき中年の男性が、腕を組んで店の中をむやみやたらとウロウロするので
ビックリ。すごくエラソウ。で、出てきたお好み焼き。食べてなんかおかしいなあ
と思ったら、何と
キャベツの代わりに入っていたのはモヤシ。食感がもしゃも
しゃして×。
いくらキャベツが高値だった
としても、お好み焼きだよ。モヤシ入れてどうするの。モヤ
シ自体は好きだけど、お好み焼きには
合いません。1280円だよ!

味付けも悪いし、ソースも辛すぎるし。ハハーーン。店の立地が観光エリアのまっただ中、という
ことは、観光客の一見さん相手の商法なのね。多分地元の人は絶対に来ないんだ。
だってリピート
客が来るはずないもん。

 

あまりにも立地がよいと、サービスや味がいまひとつ、って店は、昔は結構あったけれど、今は
それほどお客は甘くないよね。観光地でも、良心的で美味しい店でないと、長続きで
きません。
多分、あの店はもう無いだろうな、とシミジミと思い出しつつ、今年は5キロ
はシェイプアップして、
いい男つかまえようと決心するワタシでした。乞うご期待。

 

 

 

 

 

 

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【その36】某月某日  ”もうそんなんじゃ通用しません。お客さんは賢いのよ・・・・” の巻き

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 今頃の超大型スーパーマーケット、何でもハイパーマーケットというらしい。あまりに大きくて端から端まで歩くのは、ちとしんどいけど何から何まで揃ってるのは便利よね。無いのは、墓石ぐらいかな。そのうち出店するかもね。年末にはやはり、大バーゲンするのかな? “今ならお買い得、大理石の墓石40%引き!いつかきっとアナタのお役に!”なんてね。冗談はさておき、レストラン群も充実しているのもうれしい限りです。 

先日も、休日にお買い物がてらランチを楽しむことに。良く利用するアメリカ発のパスタ店が超満員で、見れば8人待ち。ありゃまあ。この店はオープン当初、といってもかなり前の話だけど、洗面器とみまがうほどの大きな器で出すのが売りだったのです。コンセプトは“シェアしてください“ でも、ここは日本。そしてパスタ好きは女性。でもって、大食らい向けの本国のコンセプトから日本向けのヤサシイ量と味に変換。ワタシも結構ファンになったのです。安いし、美味しいしね。向かいのパスタ店はちらほら空席があるけれど、ちょっと価格が高めだし、麺の状態も今いちなのよね。お客さんは知ってるねえ。

 

キョロキョロ見渡すと、4軒ほど向こうにおソバ屋さんの看板が。入ったこと無いけれど、日本麺でもいいじゃない、ってことで、陳列メニューをじっと見る。穴が空くまで見る。決めたのは、おろしそばと天ぷら盛り合わせとミニかやくご飯。よく食うなって?これからバーゲンの買い物に突入。体力をつけなくっちゃね。見たところ、天ぷらもなかなか美味しそうだし。

 

店は6分ほどの客入りで、ほとんどが年配客。やはりソバは中高年に人気なのかしらね。この店は、十割そばが、売りらしい。ちとヤな印象が。だって十割ソバって、つなぎが入っていないってことでしょう? 値打ちがあるみたいに聞こえるけど、パサパサな感じじゃないの? ハイ、その通りでした。ソバは口に入れるとポソポソとちぎれ、食感が頼り無く×。天ぷらはサンプルと激しく異なり半分程度のボリュームで、しかも、レンジでチンしたのが丸わかり。ホント,怒るヨ。1200円なんだぞ。

 

二度と来ないと、深く誓いました。それからランチ時に店の前を通る時には中を見るんだけど、ほかの店は込んでるのに、半分も客が入ってない。そりゃそうだろう。今、入っている人は多分、初めての人か、かなりの物好きな人。こんな手抜き料理で通用するほど、今の消費者は甘くありません。皆、口が肥えてるし、ほかに良心的な店もいっぱいあるのです。こんなおざなりな料理でも、かつては通用したのでしょうか。猛省を促したい、といっても無理だろうなあ。

 

 

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【その35】某月某日  ”久しぶりのファミリーレストラン・・・・・” の巻き

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日曜日、ちと私用があって両親と郊外で車でお出かけ。何の用事だって?墓参りよ。

全く色気のない話で。休日だというのにデートも出来やしない。だれとデートするんだ

いって? 私にだって男の1人や2人。3人や5人。100人や500人。いません。

 

走って2時間ほどでちょうどお昼時になりました。さあ、どこで食べるかな? 街中は

飲食店が結構あるけれど、駐車スペースに困るのよね。で、少し走って県道に入ったの。

すぐに見えてきました。懐かしいファミリーレストランが。和風のファミレスチェーン店

で、ずっと前に別の街で入ったことがあるけれど、料理の記憶はまるでない。ま、ファミ

レスだからね。でも、こういう時には、ファミリーレストランって便利。広~い駐車場が

あるし、店内も広いし、料理もバラエテイに富んでるしね。トイレも多分キレイ。

 

「何人さまで?」「3人です」「おタバコは?」「吸いません(父は15年前にやめて、ワタ

シは5年前にやめました。母は20年前にやめました。エライ家族でしょ・・・これは独

り言)。「ではこちらへ」案内されたのは、入り口に一番近い4人席。店内は全然込んでな

いのにこの席?って思ったけど、まいいか。火事になりゃ、すぐに逃げれるし。

 

席に座って、すぐにお茶セットを持参。お代わり用にとポットも置いていってくれるのは

ありがたい。気が効くじゃない。メニューブックには大きなカラフルな写真と食欲をそそ

るコメント付きのランチメニューが。いかにもファミレスのメニューブックね。

で、父は店お勧めのカレー肉うどん(750円)。
母はミニ丼とミニうどんセット(750

円)。私はおろしうどんとかやくご飯セット(980円)。栄養的に問題ありだけど、

とにかくお腹空いてるんで、炭水化物が食べたいざんす。

 

ああ。驚いた。カレーうどんはオーダーしてから20秒で配膳されました。どうぞお先に。

母のは2分後。どうぞお先に。私のは15分後じゃ! とうに食べ終わってた2人を前に

して食べましたよ。怒りながらね。何でこんなことになるの? カレーは温めるだけで

OKなのは分かるけど、調整して出しなさいよ。ホント。皆で一緒に食べるってのが、外

食の楽しみのひとつでしょうが。ホールと厨房の連携プレーがうまくいってないから、

こんなちぐはぐなことになるのです。一緒に食べさせてくれ!

 

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【その34】某月某日  ”昼食合戦は大変だ・・・・・” の巻き

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 オフィスビルが林立するエリアでのランチタイムは、どの飲食店もまさに戦場と化しています。
お昼になるとあちらこちらのビルから、どっと人があふれ出してきます。男性も女性も
入り混じってのウオーキングパーソンたる企業戦士達! 皆、飲食店目指して急ぎ足。
この時間帯は、よほどまずくて馬鹿高くなければ、どの店も大入り満員状態がほぼ一時間
は続きます。頼む。お昼休みを3時間にしてくれ!

で、企業戦士ならぬ、自称“グルメOL”のワタシも、昼飯を食べにいざ出陣。勿論12時に

会社を出たんじゃ敗戦濃厚につき、15分前にはすでに店の物色体制に入っています。

そんなに早く会社を出て叱られないかって? 大丈夫。ウチの会社、お昼休みの30分前

からだれも仕事してません。必死で働いてもたいして業績に関係なし。

 

本日はかなり空腹につき、同僚S子と“うなぎ昼定食”を食すことに。“こんちわあ。”

ありゃ、店内はおじさん達でかなりの客入り状態。まだ12時前だよ。あなどりがたし

食いしんぼオヤジ。アナタの会社もアバウトなのね。係の“すみません。相席になりますが”

の声。まあ仕方ないわね。

 

で、案内されたのは奧の小上がり座敷の狭いきりきり4人がけテーブル。壁際にすでに

男性2人が並んで着席済み。ええ?前にワタシ達2人も並んで座るの? なんだか、宴会

モードじゃん。見れば近くに3人用変形テーブルが。“ごめん、あちらに座っていい?”

返事を待たずにそちらに移動して着席。ふうやれやれ。

 

相席のスタイルは色々あるけど、させるなら同行者対面式着席法にしてほしいわ。外国人

は特にカップルなんか絶対に並んで座るけど、日本では向かい合って座るのが普通のパタ

ーン。国民性の違いね。お昼は、効率よく詰めて座らすのが先決、ってのも分かるけど、

性別や座らせ方などには配慮が必要よ。結局、ワタシ達のテーブルにはだれも同席しなか

ったし、先の男性2人のテーブルの前も空いたままだったわ。急いで食べ終わって外に出

るとウエイティング客が4人ほど。男性でもやはりあんな相席はイヤなのね。

 

味はどうだったって? うなぎといっても880円の定食ですから、まあ、あんなもので

しょ。店の席配置も難しいよね。食事の充実感を妨げないように、カウンター席、2人席、

4人席テーブルをうまく取り混ぜて、何より、店側が適切に誘導することが大切よ。

ああ、明日はお昼何食べようかな。ゆっくりと座れて、安くて、ほどほどに美味しい店を

探す日が続きそう。明日は30分前に会社を出ようっと。

 

 

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【その33】某月某日  ”女性・高齢者向けもお願いします” の巻き

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  連日のうだるような暑さに、食い意地の張ったワタシもいささか食欲が減退気味。これで
は、夏の終わり頃にはげっそりとやつれて、自慢の美貌が泣くことになってしまいそう。
自慢の貧乏の間違いだろうって? 毎日一応、鏡は見てますから、間違いありません!
で、同じく夏ばてで台所を見るのもイヤになってる母を連れて、ランチタイムに車で20
ほどのところに新規オープンした、黒豚の店に行ってきました。といっても黒豚を売っ

るんじゃないのよ。黒豚を使ったカツ料理が売りの店。ここはトンカツでも食べて、ど
んと
力をつけて夏を乗り切らなくっちゃね。

こんにちは。あら、店の雰囲気は洒落てるのね。大きな鉢植えが随所に置いてあって、
ローリングの床も清潔で、テーブルと椅子も南国風で素敵。まるでエスニックレストラン
みたいね。メニューを見ると、ランチタイムなのでとてもシンプル。ロースカツ定食とヘレカツ
定食、カレーライスの3種類だけ。カレーライスはロースカツカレーかヘレカツカ
レーかを
選べるみたい。なるほど、うまく絞り込んだメニューで、わかりやすくていいじ
ゃない。
へえ、50円プラスでご飯大盛りだって。私達はレデイとオババなので、並で結
構です。 

勿論、二人ともヘレカツ定食をオーダーしました。待つことしばし6分。来ました。

ご飯に味噌汁、野菜の煮付け小鉢に、メイン皿には、たっぷりのキャベツと大振りのヘレ

カツ6切! 熱々のヘレカツは確かに美味しいし、付けソースもにんにくとゴマが効いて

Good。でも量が多すぎる!何とか完食したけれど、途中からなんだか“母娘大食い競争”

に出演してるような思いになりました。

 

プラス50円で、ご飯大盛りを選べる設定なら、逆に小ポーションのメニューも用意して

欲しいです。女性には、ヘレカツ3~4切れが適量です。だって一切れが5センチ平米ほ

どもあるビッグサイズ。当分はカツを見るのもいやだ。残すと、今はやりの使い回し?が

気になるし、生来ケチだから頑張って食べちゃったけど、次はというと、二の足を踏みま

す。母も同じくよ。

 

だからお願いです。カツ料理は男性だけが好きな訳じゃないのだから、食が細めの女性や

高齢者向けに、食べきれる量のメニューも用意してくださいな。だったら、一ヶ月に1~2回
食べに来ると思います。

 

 

 

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【その32】某月某日  ”油断しないでね” の巻き

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ふう 毎日暑いわね。まだ夏も始まったばかりだというのに、連日33度。もう頭が

溶けそうで仕事なんて出来ません。季節関係無いって? するどい! 冬は頭、凍っ

て動きません。北海道かカナダかオーストラリアかスイスにでも行きたいけれど、先

立つものはなし。ここは、ふんばって名イタリアンレストランに行って、栄養つけちゃ

いましょうか。

 

やってきました。久しぶり。大阪で超有名なこのイタリアレストランには、ちと思い出

がありまして。かなり以前のお話だけど、正確には言わないわよ。年ばれちゃうからね。

まだ、イタリア料理の人気がブレークする前に、評判を聞きつけて初デートの日に訪問し

ました。本町の橋のたもとあたりにあったと記憶しているわ。こじんまりとしたウッデイ

な内装が、とても素朴で落ち着いた雰囲気の店でした。

 

料理は、感動しましたよ。車海老のマリネ風の前菜に、当時まだ珍しかっった仔羊のグリ

ルだったかな?。今まで、味わったことのない美味しさに、イタリア料理の底深さを思い

知りました。フロア男性の何ともスマートな接遇に、大人の色気を感じちゃって。

連れの男友達が、ガキに見えて仕方なかったのも覚えてるわ。その彼とは、半年で別れち

ゃった。グスン。

 

店の実力で一等地に移転したあとは、もう破竹の勢いで数店舗規模にまで拡大して、向か

うところ敵なしのイタリアレストランに。新店舗が出店するたびに、追いかけましたよ。

店の規模も大きくなり、インテリアもモダンで都会的な雰囲気になったけれど、相変わら

ずの盛況ぶり。でも、4店舗あたりぐらいかな。こんなものだった?って思ったのは。

ワタシの口が成長したのか、美味しさに慣れたのか、他にも優れた店が出てきたからか、

はっきりとは分からないけど、普通の料理って感じ。

 

これからも、発展していくんだろうけど、油断しないでくださいね。料理は作る人の心や

勢いを映し出すもの。また、あの頃の感動を味わわせてちょうだいませ。

 

 

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【その31】某月某日  ”やっぱり素材だよね” の巻き

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大阪といえば、たこ焼き?お好み焼き?ノンノン串かつよ、串かつ! たこ焼きもお好み焼きも大好きだけれど、なんと言っても、串かつが大好物ざんす。串揚げともいうわね。一口に、串かつといってもこれがピンキリまであって、高級店から大衆店まで、同じ料理とは思えない。それはひとえに素材と油の差かな。私?勿論、高級店派よ。きどるわけじゃないけれど、たっぷりとラードを吸った重い串かつに耐えうる年齢じゃございません。若いときと違って、どっしり系はお腹にこたえます。 
 
で、今回は2回も続けて、高級串かつ店に行くことに。ヤッホー!  1年ぶりだ。生きてて良かった。彼氏がいないくらい、この喜びに比べたら何でもないわ。負け惜しみ言うなって?はい、負け惜しみです。
最初は、超高級ホテルの串かつ店。どれどれ、素敵な内装ね。シックでモノトーンにまとめられたインテリアは、まるで、レストランみたい。でも入店したとき、油の臭いが鼻についたのが、ちと気になるわね。肝心の串かつは?創作串のオンパレードで、凝ったものばかり。17本セット食べ終わる頃には、お腹が一杯。お腹も重たい。当分、串かつは結構という感じ。味はなかなかに美味しかったのよ。うそじゃなくて。
 
でも、3日後に行った次の店の串かつを食べて、まじめに仰天しました。街場のお店です。おまかせをオーダーしたんだけれど、気が付けば、なんと35本も食べてました。軽くって、美味しくって、ヘルシーで、何本でも食べられる。素材が新鮮なのは当たり前だけれど、なんと言っても油が新鮮で上質なのが、お腹にもたれない理由です。パン粉も具材を優しくそっと包みこむくらいに軽くつけてあるので、素材の味が生き生きしている。これがまたたまらなく美味しい。
 
量的には、後の店の方が多かったのに、支払った値段はほぼ同じ。一番の違いは、素材をいかに重視しているかどうかの姿勢だと思いました。妙に加工せず、シンプルに、そしてちょっとひとひねりした串かつは、油の臭いが全くせず、どんどんお腹に収まっていく。聞けば、揚げ用鍋が3つほどあって、少しでも色が付きだしたら、新しい油に変えていくとのこと。それが、軽い食感の元なのね。
 
この2店舗の差は、飲食店としての志が、現場に浸透しているか否か、なのでしょう。お客のお腹や健康への気遣いが足りない飲食店に、この店の爪のあかでも差し上げたいざんす。店名は言いたいんだけど、内緒。淀屋橋と肥後橋の中間あたりにあるよ。

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【その30】某月某日  ”まあ満足・でも・・・” の巻き

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このところ、すっかり回転寿司と焼き肉好きのオヤジ娘と化してる私。これではグルメN子の面目が立たぬと、行ってきました。旬の素材をふんだんに使うと評判のフレンチレストランへ。名が知れたオーナーシェフが創り出す料理の数々がとても楽しみ。同行者も味にうるさい3人を厳選して、いざ出陣!

といっても、ビジネス街にあるその店は、いたってフレンドリー。白を基調としたすっきりとした店内は、豪華過ぎず、居心地感はグー。フロアの女性もしっかりとして頼りになりそう。舌足らずの可愛さ売り物の女の子ではなく、落ち着いた雰囲気がとてもよろしい。可愛い女の子に反感があるのかって?当たりまえよ!どうも、日本の女性は可愛いのがうれしいのか、しゃべり方が幼稚なのよねえ。でも、やはり可愛いのがいいって?”あのねええ、あたしってフレンチ大~好きなのおお。今日はとおっても楽しみなんでしゅう” 似合わない?

コースは3種類からで、真ん中の6500円のコースをチョイス。前菜1品、魚料理、肉料理、デザートの構成で、名のあるフレンチにしては、良心的な価格よね。勿論、それぞれ何種類から好みで選べるプリフィックススタイルよ。私が選んだ前菜は、穴子と牛蒡の何とか・・って料理で、牛蒡の香りが穴子とうまく混じり合ってとても美味しかったざんす。皆それぞれ、個性的な前菜を楽しみました。魚料理は1品のみ。さてメインの肉料理も、4人が違う類理をオーダー。それぞれちょっと味見したいものね。

肉料理も、美味しかったですよ。自分が選んだ料理だけを食べればね。どういうことかというと、4人の素材が異なるメイン肉料理は、すべて同じソースの味付けなのでした。いわゆるフォンドヴォー。そりゃ、イタリアンと違って、皆でシェアする食べ方はフレンチではマナー違反なのは知ってるけれど、ポークもチキンも仔羊も牛ほほ肉も、すべて同じソースってのは、ちと手抜きじゃございませんか。ポークならフルーツソースの方が合いそうだし、チキンだって牛肉と同じソーズじゃアンバランス感はぬぐえません。

それと、楽しみのワインが高すぎます。予算があまり取れないので、、、と断ったうえで、おまかせした白ワインは9500円のシャルドネ。5000円、6500円、8000円のコース料理価格と比べて、ワインが最低でも6000円からというのは、高い!おかげで1本でガマンしました。3000円台からあれば、ええい4本ほど飲んじゃおうか!てことになったのに。だから、今回のフレンチお食事会は、気持ちよく酔えなかったぶんだけ、ちょっと減点かな。二日酔いは免れたけどネ。

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【その29】某月某日  ”恥ずかしくないの?・・・” の巻き

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ワタシの本当の大好物といえば、焼き肉と寿司! まさにオヤジです。その割りには余りこの日誌には、焼肉店や寿司店は出てこないって? 確かに。だって、どちらも単純すぎるのよね。自分にとってこれらの店の評価基準は、ネタ(肉質)がいいか、予算に合うか の二つだけだと、勝手に思ってるので、深く分析しにくいわけよ。(分析よ、分析!) 

白状すると、寿司はこのところ単店より、回転寿司店に行く機会の方が多いのよ。昔は、結構高いカウンター寿司に足繁く通ったこともあって、やはり寿司は小さな店でカウンター越しに、にぎってもらわなきゃ、なんてエラそうにほざいてたんだけれど、試しに行った回転寿司がなかなかに”いいじゃない!”となって、今では立派な回転寿司ファンです。安いしね。予算を多めに取れる場合は、フレンチや割烹に行きたいってところです。

で、ある平日のお昼のこと。寿司が食べたくなって、単店のお寿司屋さんに入りました。20席くらいの店で、カウンター内には二人の寿司職人。店名は聞いたことがあるので期待はふくらみます。回転寿司以外の寿司店って久しぶり♪。選んだのは、1480円のセットランチ。寿司5かんと細巻きに、茶碗蒸し、お汁、1品が付くらしい。ちと高いかなって感じだけれど、何たって、お寿司屋さんです。寿司は回ってません!

でも・でも・・10分ほどして配膳されたのを見て、あまりのチープさにびっくり。食べてがっくり。めまいがしました。鮪とイカは、ピラピラでご飯が透けて見えてるし、ちいさい玉子焼きは味が無い。サーモンは切れ端のようで、ゆで海老はパサパサ。細巻きのネギトロもどきは、においが変。かまぼこしか入っていない茶碗蒸し。1品ものは、見るからに練り物の加工品。ご飯も固過ぎる。久々に、詐欺もどきの食事を頂きました。見れば、半分ほどの客入りで、ほとんどがご婦人客や年配のご夫婦客。皆に、美味しいですかって、聞いて回りたかったわよ。

これじゃ、回転寿司に人気が集まるのも無理がないわね。お口直しにと、3日後に行った
和歌山の回転寿司店。平日限定の980円のランチを頂きました。先の、専門店とは雲泥の差。天国と地獄。活はまちや肉厚のイカ、ボリュームたっぷりの玉子など,9かんと赤身マグロ細巻きに、茶碗蒸し、お汁のセットは、どれも充分納得の味と内容。満足、満足でございます。卓越した上質の寿司専門店が健在なのは、よく分かっているけれど、並以下の質で、エラそうに、寿司専門店を張って欲しくはないわ。回転寿司店に完敗なんて、恥ずかしくないですか。

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【その28】某月某日 “びっくりさせないで・・・” の巻き

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 【その28】某月某日  “びっくりさせないで・・・” の巻き

 

いやあ、びっくりしましたわ。え? 宝くじでも当たったのかって? 当たってりゃ、今頃日本におりませんぜ。イギリスの湖水地方で、ピーターラビット後ろに乗せてスイスイと、サイクリングしてまんがな。ピーターと冗談言い合いながら。

 

実は某週刊誌なんだけれど、色々なレストランを隊員たち?が実際に訪れて、率直に時には厳しく評価する時もあり、という頁があって、結構楽しみにしてるのよ。ほとんどが東京の店、ってのが気に入らないけど、ま、しょうがない。美味しそうな料理の時は、想像力をかきたてられるのよね。食べたいなあってネ。

 

今回は、東京に進出した関西のある店がとりあげられていました。ありゃ、ワタクシN子も日誌に、内容と比べてお高過ぎやしませんか、って、ちょっとだけ、ぐちった店ではないですか。それが、かなりの高得点、というか、すごく評価が高い。ショック。やっぱりワタシって、ケチで小うるさい女だったのね。でも今でもその店の感想は変わりませんヨ。

 

ま、それはそれとして、先日、北浜のフレンチレストランに行ってきました。カジュアルな雰囲気ながら、きちんとしたフレンチでリーズナブルプライスが評判の店にチャレンジ! 驚きました。ボリュームたっぷり。でも濃厚な素材の味わいに手抜きはなく、アラカルトを注文して、シェアして食べるのに最適で、たっぷり食べて飲んで一人6000円! メニューも日替わりで変わるらしい。その日の仕入れで最高の料理を考えてくれるのでしょう。

 

足場はそれほど便利ではないのに、しかも2月の冷たい雨が降り続く月曜日の夜に、店内は満席でございました。皆知ってるのね。美味しくて安いとこは。
そう、びっくりしたのは、そのフレンチのボリュームと個性的な美味しさと価格でした。
また行くから待っててね。
【つづく…】

 

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