N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ

給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その76】某月某日  ”古いけど快適であって欲しいって欲張りすぎ? “ の巻き

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某月某日  “古いけど快適であって欲しいって、欲張り過ぎ?・・・” の巻き

 

暑いです。日本の夏って、こんなに暑かったっけ?子どもの頃の夏は日中は海や山を遊び

回り、疲れたらお昼寝をして、夕方には涼を運ぶ夕立が降って、夜は蚊帳の中でひとはし

ゃぎをして深い眠りにつく。暑いことは暑いけれど、それなりに楽しく夏を過ごしていた

ような。でも今は・・・。夏は嫌じゃ! しんどい! どこへも行きたくない!エアコン

の効いた自宅か車の中が一番ざんす。のはずだったのが、ひょんなことで夏の真っ盛りに、

一泊旅行をすることに。“一面にゆりが美しく咲き誇る草原”のキャッチフレーズが、ゆり

好きにはたまらない誘惑となって、行ってきました。広告用のパンフレット写真はプロが

最高のアングルで撮っているので、実際はちと印象が異なるものだと覚悟してたけれど、

なんのなんの、期待以上に豪華絢爛に色とりどりのゆりが咲き誇っておりました。標高は

余り高くないので、暑かったけどね。ゆりの芳香が立ちこめて、まさ桃源郷ならぬ、ゆり

源郷でごじゃりました。暑くて行き倒れるかと思ったけど、よかった。よかった。

 

で、お泊まりは、そこから車で1時間ほどでいける、湖のほとりにある旅館。なんでも古

民家を移築したらしく、何だか懐かしいような、それでいて独特の格式があって、今時に

は珍しい雰囲気に満ちておりました。でもネ、やはり寝泊まりするってことは、それなり

の快適さが求められるのよね。だって1人1万6千円だもの。まずまずのお値段でしょ?

時代に即して水回りは改装されて、ウオシュレットトイレだったのはほっとしたけれど、

全体に古さが残りすぎという印象だったわ。部屋にカーテンがないので朝4時から明るく

て寝苦しかったし、畳みも古かったし、窓の外は蜘蛛の巣が張ってたし。古色豊かである

ことと快適さは、同居できるはずなんだけれど、少しその辺の努力が足りないかなと思い

ました。肝心の料理は新鮮な魚介類のオンパレードでそれなりに美味しく頂きました。

働く人達も、優しくていい人ばかりなんだけれど、皆さん、古色豊か。で、ご飯茶碗はひ

っくり返すわ、お茶はこぼすわ、コーヒーはこぼすわで、見ててひやひやもの。都会なら、

愛嬌ですまんだろうな、ってレベルだった。そういうところが素朴でいいと言う人がいて、

成り立ってるのかもね。

 

そう考えると、古民家をレストランにして営業している飲食店などはたいしたものだと、

あらためて感心した次第です。古いのに清潔。古いのに快適。古いのに接客は上質。なか

なかに努力のいるものですね。

2012年8月6日      ・・・続く。

 

 

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【その75】某月某日  ”近くて便利なのって、大きなファクトです “ の巻き

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某月某日  “近くて便利なのって、大きなファクトです・・・” の巻き

 

食べ友、飲み友と、東に肉が旨い店があると飛んでいき、西に魚が新鮮な店があると聞け

ば早速尋ね、北に美味しいフレンチがあると知れば時間をひねり出して訪問し、南に評判

の中国料理店があると教われば二三日後にはこんにちは。いざ大阪の郊外へ、神戸、京都

へ。はい、そのような日々もありました。

 

でもエネルギーは減っていくのだなと痛感。美味しい物を食べたい意欲は変わらないけれ

ど、なるだけ便利で近場のところで見付けてすませようというケースが多くなりました。

だってね、その気で探せば、梅田とか心斎橋とか難波とかの、駅から歩いて数分の場所で、

いい店が一杯あるのよね。それに気づいてから、遠くまでわざわざ足を運ぶのが億劫にな

ってしまったですら。だからミシェランでふたつ星獲得!って聞いても、時間をかけてま

で行ってみたいと、思わなくなったのよね。これっていいのか悪いのか分からない。今ま

で評判の店を尋ねて、素晴らしかったところもあるし、まあまあかなってなところもある

んだけれど、結局もう一度是非行きたいとなって、実際に再訪問した店は、全部便利な立

地にある店なのよね。再訪問したい気持ちは充分あっても、店への長い行程を思い出すと

二の足を踏んじゃうのですよ。だから、楽して行けるところに、気に入りの店が集約して

きたってわけ。これって本当に助かります。移動時間が少ないので、体の負担が少なくて

済むし、時間を気にせずにゆっくりと楽しむことも出来る。

 

ってなわけで、お気に入りの中国料理店ができました。最初の訪問で、その繊細で深い味

わいに感動したので、色々な高級店の経験のある食通の友人を誘いました。梅田から数分

で行けるところ。結果は、“今まで食べた中華で一番美味しい!“とのこと。お世辞ではな

く旨いと言ってくれました。新地の隠れ家的な店で、足場も超便利。いやあ立地って、す

ごいなと再認識しましたよ。1に立地、2に立地、3,4がなくて5に立地とは、よく言ったものだと感心しました。勿論、ワタシがちょっと遠い店だなと思っても、その周辺に

は住宅やら事務所があって、その店を超便利と気に入っている人も多くいるわけだから、

問題は無いのだけれど、わざわざ努力?して遠い飲食店に食べに行く人は確実に減ってき

たと思うのです。それでいいのかな。まさに地域密着型で、商売がうまくいくのがベスト

だものね。今日は何だか、まじめな課題どした。

 

2012年7月6日      ・・・続く。

 

 

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【その74】某月某日  ”パフォーマンスはほどほどにね “ の巻き

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某月某日  “パフォーマンスはほどほどにネ・・・” の巻き

 

いつも満席で、なかなか入れなかった地鶏料理店の当日予約が取れたので、やっと行って

きました。キャッホー、今晩わ! なあんだ、空いているじゃない。8時入店で3割ほど

の客入り。こんな日もあるのかな、と思いつつ、店お薦めの地鶏モモ焼きをいただくこと

に。予想よりも柔らかい身なのね。同じ地鶏を謳っている他店のそれが、随分と歯ごたえ

があって、あごたんが疲れましたのと比べると、ほんとに柔らかい。ま、食べやすくて

OKですけどね。で、生ビールをグイッとあけている内にぼちぼちとお客さんが入ってき

て、半分ほどが埋まりました。

 

この店は、契約養鶏場や専属農場直送が売りなんだけれど、百にも届こうかという店舗す

べてにそこから供給は出来ていないと思う。多分。でも安全・安心をアピールする上手な

販促で、お客の支持を集めているらしい。他にも、スタッフのちょっとだけセクシーなユ

ニフォームとか(膝上から生足が出てるんです)、来店を重ねると出世していくとか(その

役職の名刺をくれるの)、お土産に自家製味噌(これは旨い)をくれるとか、なかなか面白

いセールスプロモーションが揃っているのです。30歳前後のサラリーマンが主な客層ら

しく、リピート率も高そうでした。店のスタッフは打てば響くのそれで、気遣いもあって、

元気いっぱいなのも楽しい店でした。でもこちらがハイな気分の時はバンザイオーライな

んだけれども、もし静かに食べて呑みたい時は、ちと疲れるだろうなと、思いました。

 

接客ってさじ加減が難しいよね。先日訪問したイタリアレストランは、いつもそうかは知

らないけれど、シェフひとりがすべてをまかなっており、生ビールひとつ頼むのもおずお

ずとお願いするはめに。だって忙しそうなんだもの。客が遠慮しながら注文させていただ

くって構図ね。なかなか強面で笑顔も見れなかったし。おおコワって感じ。料理は見事に

美味で深い味わいでした。ご馳走さま。でももう少し、優しく客に接してちょうだい。

先ほどの地鶏店ほどのパフォーマンスの半分でもあれば、なんてネ。ホント、ほどほどが

一番難しいのかも。

2012年6月6日      ・・・続く。

 

 

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【その73】某月某日  ”欲張ると、客は来なくなるよ “ の巻き

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某月某日  “欲張ったら、客は来なくなるよ・・・” の巻き

 

風薫る5月となりました。新緑が目にまぶしく、やたらとお腹が減る季節です。季節に関

係なく減ってるだろうって? ご明察! でも、これから来るであろうクソ暑い夏の前の、

まさに僥倖ともいうべき、しのぎよさ。やはり、この時期は何だか文学的になりますわ。

でもいくら空気が美味しいといっても、それだけではお腹一杯にはなりません。ってなわ

けで行ってきました。海を見晴らせる産地直産所のお食事処。数年前にオープンしたんだ

けれど、二回ほど行ってから何故かご無沙汰だったところ。漁港が運営しているので、水

揚げされた新鮮な魚を贅沢に使ったお刺身定食がボリュームたっぷりで吃驚したのを思い

出したの。そのお値打ち定食を久し振りに頂きたいと思ったわけ。天丼も大盛りで美味し

そうだったわ。

 

うん?お昼時なのに、お客さんが少なめね。以前は席を取るのが難しかったのに、ちらほ

らって感じ。ま、いいや。では、お刺身定食をお願いします。値段は前と同じ1200円。

昼食にはちと高いけど、あのボリュームだものネ。で、待つこと10分。はい、頂きます。

これがあの刺身定食? 量も種類も半分くらいになってました。ええ?うそでしょう?

冗談かと思うくらいにお値打ちダウン。お客がだれでも吃驚していて喜んでいたボリュー

ムはどうなったの? この内容なら、街場では680円がいいとこよ。ははああん。オー

プン後、どっとお客さんがつめかけたので、ボリュームたっぷりに提供するのが勿体なく

なったのね。
それで半分くらいにしちゃったの? お客さんがやけに少ないわけが判明し

ました。決して、してはいけないことを、してしまったのですね。プロの飲食店なら、そ

れが命取りになるのが分かってるから、量を減らすにしてももっと上手に、一見、お値打

ちが変わらないようなテクニックを使うものです。でもここは、飲食店では素人経営なの

で、利幅をもっと出そうとして、結果として貧相な定食にしてしまったようです。

 

二度と来ないだろうなと思いながら店を出ました。それから時々、前を車で通りますが

かつての賑わいからは、ほど遠い状況なのが分かります。流行っている店は、お客さんの

怖さが分かっているから、味と量はめったなことでは変えないものです。残念至極。

オープン当初の心意気を保っていたら、口コミも広がって、リピート客もしっかりとつか

まえて、多くの来店客で、産直品ももっともっと売れているだろうに。

 

2012年5月6日      ・・・続く。

 

 

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【その72】某月某日  ”段取りの悪さは客を失いますよ “ の巻き

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某月某日 “段取りの悪さは客を失いますよ” の巻き

 

当地では桜が満開になりました。これから桜前線は北へ北へ広がっていくのでしょうね。

そして、日本全国をその淡いピンク色で包んでくれる。それもきちんと人の目に触れるよ

うに下を向いて咲いてくれる。何ていい子たちなんでしょう。愛してるよ!

 

でも桜を見てるだけではお腹が一杯にならない、ということでずっと気になっていた回転

寿司店に行くことに。車で10分ほどのところで、オープンは1年ほど前なんだけれど、

なかなか行く機会に恵まれずにいた店なのです。瀟洒な店構えで、昼頃には車で満杯にな

っているのを目撃してるの。期待大になるよね! さて、入店したのは平日の12時20

分。おやおや4組もウエイティングがかかってる。見ればお子様連れが多い。そうか、ま

だ春休みなんだ、と納得して、大人しく待つことに。待っている間に、店の状態を見るの

は結構楽しいものです。半円形のカウンター15席とテーブル5卓、全部で40席足らず

ってところかしら。回転寿司店にすればこじんまりとしています。スタッフはカウンター

内に二人。これは寿司を握っている人、フロアスタッフの女性二人がサービスに当たって

います。中の厨房にも何人かはいるはず。で、見ていると非常に段取りが悪い。出店した

客の後かたづけが遅いので、待ち客をスムーズに誘導できていない。フロアを急ぎ足でウ

ロウロはするんだけれど、適格な動きが出来ていないのね。一番のポイントは誘導灯がな

いこと。つまり店長らしき存在が感じられないのです。職人さんも下を向いて作業するば

かりだし。20分ほど待ってやっとカウンターに案内されました。ここでも、頼んだ赤だ

しがなかなか出てこない。回る台にも、肝心の寿司が充分に載っていないので、別紙でオーダーすることに。で、寿司自体は価格・ネタともに、贔屓にしている他回転寿司と、ほ

ぼ同格で文句はなかったわ。

 

満腹になってお勘定をお願いしたところ、これがまた随分と待たされました。カウンター

中の男性に御願いして、彼が大きな声でフロア女性に伝達したんだけれど、返事良くして

行動なし、のパターン。見ればフロア女性はあちこちで、客の注文や相談?につかまって、

ウロウロしているばかり。大体、回転寿司店で相談するなよ、と言いたいのをじっと我慢

して待つこと10分。しびれを切らして精算台に行きました。ずっと待ってるんですけど

と言ってね。スミマセンとあわててカウンター上の皿を精算してくれたけど、何だかすっ

きりとせずに店を後にしました。だって最初に勘定を頼んだ男性は、その間、黙って寿司

を握っているだけで、なんの指示も出していない。つまり店全体を把握して、スムーズに

動けるように誘導する責任者がいないってこと。これは店として、素人っぽい。せっかく

楽しみに訪問した店だけど、二度目はないなと思いました。いつも行っている水産会社が

経営している回転寿司に戻ります。ネタもいいし、何より接客がスピーディーで、段取り

もいいんだもの。これって重要よね。

 

                 2012年4月某日   ・・・続く

 

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【その71】某月某日  ”もう少し太っ腹でいてほしいわ “ の巻き

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 某月某日 “もう少し太っ腹でいてほしいわ” の巻き

 

今年は梅の開花が遅れてるんだって。やはり冬の厳しい寒さで蕾も縮んじゃったみたいで

す。梅に習って桜も開花が遅いかも。なあんて心配そうなこと言ってるけど、咲きゃいい

んです。遅くても早くても咲いてくれるだけで満足ざんすよ。え?花よりダンゴのくせに

って? ご明察! でも植物は律儀というか、健気というか、多少時期がはずれても

きちんと花を咲かせ、新芽を出してくれて、人に幸せをもたらしてくれます。エライ!

 

ってなことを考えてたら人間社会に少々腹の立つことが。時たま行くお好み焼き屋さんが

あるんだけれど、例によってポイントカードなるものを発行しているの。ポイントカード

自体には期限がないので、知らず知らずのうちにポイントがゴールになって、千円券をも

らいました。問題はその千円券の有効期間が一ヶ月ってこと!大体がその店には3ヶ月に

一回程度しか行かないから、今まで二回も金券を流してしまいました。一ヶ月って、すぐ

に過ぎてしまいます。勿論、その店でしか利用出来ない金券だし、別段、損をしたってわ

けでは無いけれど、せめて半年有効くらいのおおらかさでいて欲しいよね。それとも、半

年先はあるかどうか分からないような、店の運営なわけ?と勘ぐりたくなりますぜ。

似たようなケースがもう一つ。某有名百貨店のポイントカードは百円につき1ポイントと、

ポイント率が低い上に、換金は1000ポイント以上のみ。しかも1年の期限付きよ!

去年は750ポイントにしかならず(そんなに買いものばかりしてられないもの)当然に

無効とあいなりました。近くのスーパーは百円で3ポイントつくし、いくらからでも換金

OK。それに期限も無期限。まったく、某有名百貨店のケチさときたら、涙が出ちゃうわ。

 

今や ,どこもかしこもポイント制が大流行だけれど、よく比べれば、おおらかなところと

せこいところが歴然とあって、余りケチくさいシステムを取ってると、嫌われるよ。

ポイント制はあくまで付加サービスなのだから、制約が多すぎると逆効果になると思いま
す。その百貨店は近くに競合店が無いから、そんな低サービスでも通るのかも。これが

梅田近辺であれば、とっくにつぶれてるよ。ホント、ここのポイントシステムは気にくわ

ないわ。場所柄、ちょいちょいと買いものをするけど、今年も1000ポイントもいかな

いだろうな。つまんないポイント制度。

 

                 2012年3月某日   ・・・続く

 

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【その69】某月某日  ” 時間制ってなんだかねえ “ の巻き

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某月某日 “時間制って、なんだかねえ”の巻き

 

明けましておめでとうございます。今年も、OL N子、ばっさばっさと世情を切り捨てて

参りやす。なあんて、言ってみたいざんす。せいぜい、ブツブツと小さな声でぼやいてま

いります。いやあ、年末の飲食店は強気だなと、昨年末も感心しました。同志M子と、フ

グ店で忘年会をすることに。2週間前には予約を入れたんだけど、2時間制とのこと。

10月に姉妹店で食べた時にはフリーだったのだけれど、やはり年末の繁忙期だから時間

制を取ってるんですかね。彼女とはいつも飽きない会話が楽しみなのに、2時間はちと

辛いな、と思いつつ、了解しました。でも、やはりせわしいこと、せわしいこと。てっち

りですよ。最後の雑炊は5分前に完成。熱々の雑炊をあわてて、喉に流し込みました。

だって、追い立てにくるんだもの。みれば、入り口には次の予約客がすでに来ているの。

あちらこちらで追い立てにあった客が不満げに、席を立ってたわ。当分、この店は来ない

ことに決定。客単価7千円出して、追い立てられたんじゃ割が合わないと思うよ。

 

逆に、ある肉の名店に、これまた年末に訪問したんだけれど(もち、予約してからね)

満席状態でも、ゆっくりと楽しめるよう、おおらかに対応してくれました。

2時間30分くらい、すぐに経ってしまうのよね。でも、店側がおおらかで大人の対応を

してくれたので、こちらから適当に切り上げました。そうなのよね。飲食店はただ、食べ

るだけではなく,親交を温めたり、会話を楽しんだりする目的も大きいので、さあ、早く

食べてよ、の姿勢は好感度が低いのは当然です。犬に餌をやるのではないのだから。

 

また31日に初めて訪問した店は、すき焼きか、しゃぶしゃぶの食べ放題で、席に着いて

最初の肉を係が持ってきた時点からきっちり90分制とのこと。あわてましたがな。こち

らは食い意地専門の二人だったので、90分でも楽勝かな、と思ったんだけれど、やはり、

最初から飛ばしすぎて、食べてから30分後には、お腹がつまっちゃいました。多分、

気分的なものなのね。で、時間制は、楽しみを奪うという結論に達しました。

だらだらと居座る客に
は、それ相当のテクニックでやんわりと気分を害すことなく帰って

頂くのが正解です。それがプロの腕前でしょうが。それと、年末だからといって、強気の

商売をしすぎると、そのあと、ばたっと、客が来なくなりますよ。証拠に、おおらかだっ

た店は1月にも行きたいと思っていますけど、他はね。

 

                         24年1月3日  ・・・続く

 

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【その68】某月某日  ” 感謝の気持ちでまた訪問します “ の巻き

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 某月某日 “感謝の気持ちでまた訪問します” の巻き 

今年も最後の月になりました。なああんの成果も出せなかったけど、こうして何とか無事

に、年の瀬を迎えられることに感謝感謝。ほんま、今年はやけに謙虚になってしまう一年

どした。友人の旦那さんやら、呑み仲間やら、近所の親切なおじさんやらが、あっけなく

あの世にいってしまった一年でもありました。ひぇぇ(涙)

店の文句など抜かしてたら罰あたるで、と思いつつ、来年もガンバリますうう。

 

最近はご時勢柄というか、吃驚するような低価格の店が出てきたよね。って出てきたので

す。特に飲食店の密集地に目立つの。この前訪れたレストランは、メインディッシュを五

種類から一つ選ぶと、パン類にご飯類、それに十数種類のおばんざい、サラダ類、デザー

ト類、ドリンク類がバイキング式でついてくるの。つまり好きなだけ食べられるってこと。

おばんざいも、豆や豆腐に豊富な煮野菜がたっぷり入った手のこんだ料理が揃っているの

で選ぶのに迷ってしまいそう。これで千円。天井が高く広々とした店だから、ゆったりと

ランチを頂きました。また楽しみが増えたよ。

 

かと思えば、まだ馬鹿高いレストランも歴然とあるのよね。回りに競争相手の店が無いと

ころに目立ちます。先日行ったレストランは、郊外の公的施設の中にあるんだけど、めっ

ちゃぼったくり。刺身5切れに茶碗蒸しと小鉢、御飯、みそ汁で1280円! 街中なら

いいとこ780円前後ってとこね。でも景色のいい場所にあるので、お客(オジオバばっ

かり)は結構入ってたわ。ま、値段は色々な付加価値を考慮してつけられるんだろうけど、

もう少し努力して欲しいわ。観光地でもその傾向が見られるよね。えええ?これで?的な

値段がついている飲食店に入った経験が多いもの。それで内容はと言えば、たいしたこと

ないってケースネ。観光客は気持ちがでかくなってるから、オイシイお客さんなんだろう

なと思いました。どうせ二度と来ないかもしれないしね。でも、やはり先のレストランみ

たいに、精一杯、お客に喜んでもらおうと街中で頑張ってる店が好きだなあ。感謝です。

また行くからね。

 

            2011年12月3日  
 ・・・続く

 

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【その67】某月某日  ” やはりな、って思い当たるのが恐い “ の巻き

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某月某日 “やはりな、って思い当たるのが恐い” の巻き

 

すっかりと秋らしくなりました、といっても昨日今日はワタシは半袖スタイルざんす。

暑いのですわ。ま、そのうち、ブルっと寒くなるのだろうけれど、この時期に半袖でっせ。

吃驚もの。でもでも、11月も下旬になれば鍋が恋しくなっているはずと、11月後半

の食事会に以前訪問したフグ店を予約しようと電話を入れたんだけど、何度かけても留守

電になってるの。オカシイと思って本店に尋ねたら閉店しましたとのこと。ひゃあ、大阪

では有名なフグの名店だよ。経営がキビシかったんだろうなあ。で、一年前にその店に行

ったときのことを思い出しました。

 

てっちりコースが一人7000円くらいで楽しめる気楽な雰囲気だったけれど、接客のお

姉さんが、やけに冷たかったってことを。さばさばしてる風でもなく、お客に対す視線が

醒めてるのでした。つまりもてなしムードからは、ほど遠かったってこと。

それでも、我々は仲良し4人組だったから、面白い会話で楽しい食事会を過ごせたけれど、

居心地は良くなかったです。その店が閉めたのを聞いて、なるほどなって、思ったわけ。

 

その店が閉店を余儀なくされるには、色々な原因があると思うけれど、やはりその店の

におい、というか、勢い、というか、客に対する態度、というか、何かにマイナス面が

あるのよね。閉店する店には、肌で感じる冷気があるのだなと思いました。勢いの劣化

とでもいうのでしょうか。逆に、不況下にあっても、頑張っている店にはホットでしかも

謙虚な独特の力があるのだなと、あらためて思いました次第でごじゃります。

 

            2011年11月6日   ・・・続く

 

 

 

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【その66】某月某日  ”時代の流れは逆行しないのよね” の巻き

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某月某日 “時代の流れは逆行しないのよね” の巻き

 

先日来、友人のM子に連れられてラウンジとやらに行く機会が重なりました。ほら、ママ

がいて、女の子が何人かいて、にぎやかに呑んで楽しめるとこネ。歌おうと思えば歌も思

い切り歌えるよ。どこもM子が仕事柄、接待に良く使っている店らしい。とても有能な子

でね、とても気が合ってる友人なの。

それはそれとして、行く店行く店の嘆き節が半端じゃない。つまり昔と違って、お客が来

ないらしいのです。かつては幹部サラリーマンや医者や自営業の男性で大にぎわいを見せ

ていた店が、すっかりと静かになって、中には3日間、客が全く来ない日があったらしい。

これって辛いよね。飲食店の場合は、少なくても客はぼつぼつと来てくれるけど、この種

の店では、いわゆる坊主の日があるのですね。全く売り上げなし。家賃と人件費はそれで

も発生してしまう。気の小さいワタシなど、とても無理なお仕事どす。何?もとからそん

なラウンジなど、お前にはできっこないって? 全くその通りです。

 

で、その店を出て(二時間、客はわたしたちだけだった。四十席ほどもある広いラウンジ

だよ)、何度か行ったことがあるバーに寄りました。バーテンダーの男性二人だけで、勿論

カラオケなしの本格バーで、上質のシングルモルトが揃っているのが気にいっている店な

の。もう夜遅いのに、入れ替わり立ち替わり、客が来る来る。みんな結構、静かにグラス

を傾けて、いい雰囲気でした。時折マスターが喋るスコットランドや北海道の話しが面白

くて、ゆっくりと豊穣な時が過ぎていくのです。

先の、ラウンジが楽しくなかったわけではないけれど、そこには必死に客を楽しませよう

というプロ意識が満々で、逆にしんどくなってしまうのに比べれば、そのバーは何とも気

楽で、そして体が気持ちよく解き放たれていくのが感じられるのでした。

 

遊興街に立ち並ぶスナックやラウンジに、かつての狂乱ともいえるにぎわいは、多分、も

う帰ってはこないでしょう。需要がなくなるわけではないけれど、経営が立ちゆかなくな

りクローズする店が多く出てくるのだろうなあ、ちょっと寂しい気持ちになりました。右

肩上がりのすごいエネルギーで国が湧いた時代は、戻っては来ないのね。あのバブリーな

時代も。マトモになったとも言えるかな。でもラウンジの魅力に溢れたプロ意識の高いマ

マさんたち、これからどうするんだろう。いらぬお世話・・だネ。

 

            2011年10月3日   ・・・続く

 

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