N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ

給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その72】某月某日  ”段取りの悪さは客を失いますよ “ の巻き

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某月某日 “段取りの悪さは客を失いますよ” の巻き

 

当地では桜が満開になりました。これから桜前線は北へ北へ広がっていくのでしょうね。

そして、日本全国をその淡いピンク色で包んでくれる。それもきちんと人の目に触れるよ

うに下を向いて咲いてくれる。何ていい子たちなんでしょう。愛してるよ!

 

でも桜を見てるだけではお腹が一杯にならない、ということでずっと気になっていた回転

寿司店に行くことに。車で10分ほどのところで、オープンは1年ほど前なんだけれど、

なかなか行く機会に恵まれずにいた店なのです。瀟洒な店構えで、昼頃には車で満杯にな

っているのを目撃してるの。期待大になるよね! さて、入店したのは平日の12時20

分。おやおや4組もウエイティングがかかってる。見ればお子様連れが多い。そうか、ま

だ春休みなんだ、と納得して、大人しく待つことに。待っている間に、店の状態を見るの

は結構楽しいものです。半円形のカウンター15席とテーブル5卓、全部で40席足らず

ってところかしら。回転寿司店にすればこじんまりとしています。スタッフはカウンター

内に二人。これは寿司を握っている人、フロアスタッフの女性二人がサービスに当たって

います。中の厨房にも何人かはいるはず。で、見ていると非常に段取りが悪い。出店した

客の後かたづけが遅いので、待ち客をスムーズに誘導できていない。フロアを急ぎ足でウ

ロウロはするんだけれど、適格な動きが出来ていないのね。一番のポイントは誘導灯がな

いこと。つまり店長らしき存在が感じられないのです。職人さんも下を向いて作業するば

かりだし。20分ほど待ってやっとカウンターに案内されました。ここでも、頼んだ赤だ

しがなかなか出てこない。回る台にも、肝心の寿司が充分に載っていないので、別紙でオーダーすることに。で、寿司自体は価格・ネタともに、贔屓にしている他回転寿司と、ほ

ぼ同格で文句はなかったわ。

 

満腹になってお勘定をお願いしたところ、これがまた随分と待たされました。カウンター

中の男性に御願いして、彼が大きな声でフロア女性に伝達したんだけれど、返事良くして

行動なし、のパターン。見ればフロア女性はあちこちで、客の注文や相談?につかまって、

ウロウロしているばかり。大体、回転寿司店で相談するなよ、と言いたいのをじっと我慢

して待つこと10分。しびれを切らして精算台に行きました。ずっと待ってるんですけど

と言ってね。スミマセンとあわててカウンター上の皿を精算してくれたけど、何だかすっ

きりとせずに店を後にしました。だって最初に勘定を頼んだ男性は、その間、黙って寿司

を握っているだけで、なんの指示も出していない。つまり店全体を把握して、スムーズに

動けるように誘導する責任者がいないってこと。これは店として、素人っぽい。せっかく

楽しみに訪問した店だけど、二度目はないなと思いました。いつも行っている水産会社が

経営している回転寿司に戻ります。ネタもいいし、何より接客がスピーディーで、段取り

もいいんだもの。これって重要よね。

 

                 2012年4月某日   ・・・続く

 

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【その71】某月某日  ”もう少し太っ腹でいてほしいわ “ の巻き

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 某月某日 “もう少し太っ腹でいてほしいわ” の巻き

 

今年は梅の開花が遅れてるんだって。やはり冬の厳しい寒さで蕾も縮んじゃったみたいで

す。梅に習って桜も開花が遅いかも。なあんて心配そうなこと言ってるけど、咲きゃいい

んです。遅くても早くても咲いてくれるだけで満足ざんすよ。え?花よりダンゴのくせに

って? ご明察! でも植物は律儀というか、健気というか、多少時期がはずれても

きちんと花を咲かせ、新芽を出してくれて、人に幸せをもたらしてくれます。エライ!

 

ってなことを考えてたら人間社会に少々腹の立つことが。時たま行くお好み焼き屋さんが

あるんだけれど、例によってポイントカードなるものを発行しているの。ポイントカード

自体には期限がないので、知らず知らずのうちにポイントがゴールになって、千円券をも

らいました。問題はその千円券の有効期間が一ヶ月ってこと!大体がその店には3ヶ月に

一回程度しか行かないから、今まで二回も金券を流してしまいました。一ヶ月って、すぐ

に過ぎてしまいます。勿論、その店でしか利用出来ない金券だし、別段、損をしたってわ

けでは無いけれど、せめて半年有効くらいのおおらかさでいて欲しいよね。それとも、半

年先はあるかどうか分からないような、店の運営なわけ?と勘ぐりたくなりますぜ。

似たようなケースがもう一つ。某有名百貨店のポイントカードは百円につき1ポイントと、

ポイント率が低い上に、換金は1000ポイント以上のみ。しかも1年の期限付きよ!

去年は750ポイントにしかならず(そんなに買いものばかりしてられないもの)当然に

無効とあいなりました。近くのスーパーは百円で3ポイントつくし、いくらからでも換金

OK。それに期限も無期限。まったく、某有名百貨店のケチさときたら、涙が出ちゃうわ。

 

今や ,どこもかしこもポイント制が大流行だけれど、よく比べれば、おおらかなところと

せこいところが歴然とあって、余りケチくさいシステムを取ってると、嫌われるよ。

ポイント制はあくまで付加サービスなのだから、制約が多すぎると逆効果になると思いま
す。その百貨店は近くに競合店が無いから、そんな低サービスでも通るのかも。これが

梅田近辺であれば、とっくにつぶれてるよ。ホント、ここのポイントシステムは気にくわ

ないわ。場所柄、ちょいちょいと買いものをするけど、今年も1000ポイントもいかな

いだろうな。つまんないポイント制度。

 

                 2012年3月某日   ・・・続く

 

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【その69】某月某日  ” 時間制ってなんだかねえ “ の巻き

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某月某日 “時間制って、なんだかねえ”の巻き

 

明けましておめでとうございます。今年も、OL N子、ばっさばっさと世情を切り捨てて

参りやす。なあんて、言ってみたいざんす。せいぜい、ブツブツと小さな声でぼやいてま

いります。いやあ、年末の飲食店は強気だなと、昨年末も感心しました。同志M子と、フ

グ店で忘年会をすることに。2週間前には予約を入れたんだけど、2時間制とのこと。

10月に姉妹店で食べた時にはフリーだったのだけれど、やはり年末の繁忙期だから時間

制を取ってるんですかね。彼女とはいつも飽きない会話が楽しみなのに、2時間はちと

辛いな、と思いつつ、了解しました。でも、やはりせわしいこと、せわしいこと。てっち

りですよ。最後の雑炊は5分前に完成。熱々の雑炊をあわてて、喉に流し込みました。

だって、追い立てにくるんだもの。みれば、入り口には次の予約客がすでに来ているの。

あちらこちらで追い立てにあった客が不満げに、席を立ってたわ。当分、この店は来ない

ことに決定。客単価7千円出して、追い立てられたんじゃ割が合わないと思うよ。

 

逆に、ある肉の名店に、これまた年末に訪問したんだけれど(もち、予約してからね)

満席状態でも、ゆっくりと楽しめるよう、おおらかに対応してくれました。

2時間30分くらい、すぐに経ってしまうのよね。でも、店側がおおらかで大人の対応を

してくれたので、こちらから適当に切り上げました。そうなのよね。飲食店はただ、食べ

るだけではなく,親交を温めたり、会話を楽しんだりする目的も大きいので、さあ、早く

食べてよ、の姿勢は好感度が低いのは当然です。犬に餌をやるのではないのだから。

 

また31日に初めて訪問した店は、すき焼きか、しゃぶしゃぶの食べ放題で、席に着いて

最初の肉を係が持ってきた時点からきっちり90分制とのこと。あわてましたがな。こち

らは食い意地専門の二人だったので、90分でも楽勝かな、と思ったんだけれど、やはり、

最初から飛ばしすぎて、食べてから30分後には、お腹がつまっちゃいました。多分、

気分的なものなのね。で、時間制は、楽しみを奪うという結論に達しました。

だらだらと居座る客に
は、それ相当のテクニックでやんわりと気分を害すことなく帰って

頂くのが正解です。それがプロの腕前でしょうが。それと、年末だからといって、強気の

商売をしすぎると、そのあと、ばたっと、客が来なくなりますよ。証拠に、おおらかだっ

た店は1月にも行きたいと思っていますけど、他はね。

 

                         24年1月3日  ・・・続く

 

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【その68】某月某日  ” 感謝の気持ちでまた訪問します “ の巻き

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 某月某日 “感謝の気持ちでまた訪問します” の巻き 

今年も最後の月になりました。なああんの成果も出せなかったけど、こうして何とか無事

に、年の瀬を迎えられることに感謝感謝。ほんま、今年はやけに謙虚になってしまう一年

どした。友人の旦那さんやら、呑み仲間やら、近所の親切なおじさんやらが、あっけなく

あの世にいってしまった一年でもありました。ひぇぇ(涙)

店の文句など抜かしてたら罰あたるで、と思いつつ、来年もガンバリますうう。

 

最近はご時勢柄というか、吃驚するような低価格の店が出てきたよね。って出てきたので

す。特に飲食店の密集地に目立つの。この前訪れたレストランは、メインディッシュを五

種類から一つ選ぶと、パン類にご飯類、それに十数種類のおばんざい、サラダ類、デザー

ト類、ドリンク類がバイキング式でついてくるの。つまり好きなだけ食べられるってこと。

おばんざいも、豆や豆腐に豊富な煮野菜がたっぷり入った手のこんだ料理が揃っているの

で選ぶのに迷ってしまいそう。これで千円。天井が高く広々とした店だから、ゆったりと

ランチを頂きました。また楽しみが増えたよ。

 

かと思えば、まだ馬鹿高いレストランも歴然とあるのよね。回りに競争相手の店が無いと

ころに目立ちます。先日行ったレストランは、郊外の公的施設の中にあるんだけど、めっ

ちゃぼったくり。刺身5切れに茶碗蒸しと小鉢、御飯、みそ汁で1280円! 街中なら

いいとこ780円前後ってとこね。でも景色のいい場所にあるので、お客(オジオバばっ

かり)は結構入ってたわ。ま、値段は色々な付加価値を考慮してつけられるんだろうけど、

もう少し努力して欲しいわ。観光地でもその傾向が見られるよね。えええ?これで?的な

値段がついている飲食店に入った経験が多いもの。それで内容はと言えば、たいしたこと

ないってケースネ。観光客は気持ちがでかくなってるから、オイシイお客さんなんだろう

なと思いました。どうせ二度と来ないかもしれないしね。でも、やはり先のレストランみ

たいに、精一杯、お客に喜んでもらおうと街中で頑張ってる店が好きだなあ。感謝です。

また行くからね。

 

            2011年12月3日  
 ・・・続く

 

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【その67】某月某日  ” やはりな、って思い当たるのが恐い “ の巻き

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某月某日 “やはりな、って思い当たるのが恐い” の巻き

 

すっかりと秋らしくなりました、といっても昨日今日はワタシは半袖スタイルざんす。

暑いのですわ。ま、そのうち、ブルっと寒くなるのだろうけれど、この時期に半袖でっせ。

吃驚もの。でもでも、11月も下旬になれば鍋が恋しくなっているはずと、11月後半

の食事会に以前訪問したフグ店を予約しようと電話を入れたんだけど、何度かけても留守

電になってるの。オカシイと思って本店に尋ねたら閉店しましたとのこと。ひゃあ、大阪

では有名なフグの名店だよ。経営がキビシかったんだろうなあ。で、一年前にその店に行

ったときのことを思い出しました。

 

てっちりコースが一人7000円くらいで楽しめる気楽な雰囲気だったけれど、接客のお

姉さんが、やけに冷たかったってことを。さばさばしてる風でもなく、お客に対す視線が

醒めてるのでした。つまりもてなしムードからは、ほど遠かったってこと。

それでも、我々は仲良し4人組だったから、面白い会話で楽しい食事会を過ごせたけれど、

居心地は良くなかったです。その店が閉めたのを聞いて、なるほどなって、思ったわけ。

 

その店が閉店を余儀なくされるには、色々な原因があると思うけれど、やはりその店の

におい、というか、勢い、というか、客に対する態度、というか、何かにマイナス面が

あるのよね。閉店する店には、肌で感じる冷気があるのだなと思いました。勢いの劣化

とでもいうのでしょうか。逆に、不況下にあっても、頑張っている店にはホットでしかも

謙虚な独特の力があるのだなと、あらためて思いました次第でごじゃります。

 

            2011年11月6日   ・・・続く

 

 

 

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【その66】某月某日  ”時代の流れは逆行しないのよね” の巻き

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某月某日 “時代の流れは逆行しないのよね” の巻き

 

先日来、友人のM子に連れられてラウンジとやらに行く機会が重なりました。ほら、ママ

がいて、女の子が何人かいて、にぎやかに呑んで楽しめるとこネ。歌おうと思えば歌も思

い切り歌えるよ。どこもM子が仕事柄、接待に良く使っている店らしい。とても有能な子

でね、とても気が合ってる友人なの。

それはそれとして、行く店行く店の嘆き節が半端じゃない。つまり昔と違って、お客が来

ないらしいのです。かつては幹部サラリーマンや医者や自営業の男性で大にぎわいを見せ

ていた店が、すっかりと静かになって、中には3日間、客が全く来ない日があったらしい。

これって辛いよね。飲食店の場合は、少なくても客はぼつぼつと来てくれるけど、この種

の店では、いわゆる坊主の日があるのですね。全く売り上げなし。家賃と人件費はそれで

も発生してしまう。気の小さいワタシなど、とても無理なお仕事どす。何?もとからそん

なラウンジなど、お前にはできっこないって? 全くその通りです。

 

で、その店を出て(二時間、客はわたしたちだけだった。四十席ほどもある広いラウンジ

だよ)、何度か行ったことがあるバーに寄りました。バーテンダーの男性二人だけで、勿論

カラオケなしの本格バーで、上質のシングルモルトが揃っているのが気にいっている店な

の。もう夜遅いのに、入れ替わり立ち替わり、客が来る来る。みんな結構、静かにグラス

を傾けて、いい雰囲気でした。時折マスターが喋るスコットランドや北海道の話しが面白

くて、ゆっくりと豊穣な時が過ぎていくのです。

先の、ラウンジが楽しくなかったわけではないけれど、そこには必死に客を楽しませよう

というプロ意識が満々で、逆にしんどくなってしまうのに比べれば、そのバーは何とも気

楽で、そして体が気持ちよく解き放たれていくのが感じられるのでした。

 

遊興街に立ち並ぶスナックやラウンジに、かつての狂乱ともいえるにぎわいは、多分、も

う帰ってはこないでしょう。需要がなくなるわけではないけれど、経営が立ちゆかなくな

りクローズする店が多く出てくるのだろうなあ、ちょっと寂しい気持ちになりました。右

肩上がりのすごいエネルギーで国が湧いた時代は、戻っては来ないのね。あのバブリーな

時代も。マトモになったとも言えるかな。でもラウンジの魅力に溢れたプロ意識の高いマ

マさんたち、これからどうするんだろう。いらぬお世話・・だネ。

 

            2011年10月3日   ・・・続く

 

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【その64】某月某日  ”質を下げたら終わりだよ・・” の巻き

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某月某日 “質を下げたら終わりだよ” の巻き

 

フードコート初心者のワタシが(ほら、大体が粋なフレンチとか割烹とかが好みだから。

え?ウソつけって?ビンボーなくせにって? なんで知ってるの?)なかなかのもんじゃ

わいと感心して、すっかりファンになった、とあるフードコート内の和風チャンポン店。

とにかくキャベツ・人参・豚肉がたっぷりで、あっさり気味のスープがとても気に入って

たのですよ。それが先日、久々に行ってオロロキました。ひええ、値段が50円上がって

る。それにキャベツが極端に減って、モヤシだらけになってる。それも、ヒゲの処理がし

ていないので、食感の悪いこと、このうえなし。

 

見れば、今まで見かけなかった客引き作業が行われてました。注文が少なく、暇なものだ

から、女の子が店の前で大声で客引きをしているのです。何か、悪いものを見てしまった

感じになりました。他の店では、客引きなどしてませんから。

客が減ってきたから値上げしてモヤシで増量したのか。それとも、もっと利幅を増やすた

めに安いヒゲ付きモヤシを入れて、その結果として客が減ってしまい値上げをせざるを得

なくなって、さらに客が減り、客引きせざるを得なくなったのか。ううん。ややこしいの

う。難しい問題じゃわい。分からん。

 

とにかく、これって店の末期症状です。つまり客を裏切ったのです。同じような例は何度

か見ました。いずれも敗退・撤退あるのみでした。客の信頼は、飲食店にとっては宝です。

その真理が分かっていない店は、どっつぶれます。これホント。

変わらないことが、いかに大切か。逆はいいのですよ。値段が同じで質が上がる。そんな

例は余り無いけれど、大歓迎。

 

ほら、どなたか経営の神様といわれた偉い方がおっしゃいましたよね。“損して元取れ”。

違ったかな? でもそれは商売の基本です。変わらない品質、変わらない接客。客に喜ん

でもらいたい、の心根こそが、長く客に愛され、結果として繁栄できるという構図は、昔

も今も同じです。エヘン。たかがチャンポン、されどチャンポンだい。

 

                      2011年8月7日   ・・・続く

 

 

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【その62】某月某日  ”久々の辛口全開でございます・・” の巻き

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某月某日 “久々の辛口全開でございます” の巻き

 

このところ、行く店行く店が、とっても良心的で料理が美味しくて接客も良いものだから、

辛口奉行の役割が果たせなんだ。で、大人しくシアワセを享受しておりました。スマン。

いやあ、景気が悪くなると、レストランの質があがるのかね? じゃなくて、妙な店が

つぶれてしまったのでしょう、きっと。経済のことはよく分からんけど、多分、たいした

料理でもないのに値段だけぼったくってた店に、有り難がって来てたような客が、不景気

で来なくなった。残ったのは、客と信頼で結ばれてる良心的な店だった。はい、おしまい。

 

いえいえ、おしまい、ではありませんでした。先日訪問したフレンチレストラン。数年以

上前に、ある情報誌に取り上げられ、祭り上げられてからというもの、連日客が押しかけ、

いっときは一ヶ月先の予約も取りにくい店だったのです。何でも、圧倒的なボリュームだ

とか。値段も手頃らしい。いいじゃないですか。総勢4名、期待に胸をふくらませて訪問

しました。感想は?言いたくもありませんが、言ってしまいます。もう店は店でありませ

んでした。お金を取れる料理では無かったのです。前菜からメイン、デザートに至るまで

ただ、ドーンとでかいものが出ただけで、味に深みもなく美味しくもなく新鮮さもなく

ただ食物を口に入れる作業のみが必要とされる2時間でした。あ、ごめん、パンだけは

どういうわけか、美味しかったです。パンだけネ。結局、最初から最後まで客は我々のみ

で、多分その後も客は入らなかったでしょう。もう9時過ぎだったもの。だれがその時間

に、ボリュームしか能のないフレンチレストランに行きますかいな。

 

この店を取り上げた情報誌は、一時は消費者のオピニオンリーダーの看板を掲げ、勇まし

く吠えてたけれど、今は絶版になっています。罪なことをしたものだと思います。実力

の無い店を持ち上げて祭りあげて。何の責任も持たずに。どっと押し寄せた客は二度と

戻ってこなかったのでしょう。でも、まだ諦めるのは早いかもしれません。もう一度、勉

強しなはれ。そしてほっぺたが落ちそうになる繊細な味わいの料理を作りなはれ。

この店の2週間前に行ったフレンチレストランは、ずっと満席状態でした。価格帯はほぼ

同じ位だけど、まさに月とすっぽん。芳醇な味わいに満ちた料理群に思わず笑みがこぼれ、〆のデザートは天井まで跳ね上がりたいほどの絶品でした。情報誌には載ったことはあり

ません。口の肥えた知人に教えてもらいました。そういうことです。

 

                      2011年6月3日   ・・・続く

 

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【その61】某月某日  ”ゴメンね。元気に食べて呑みます・・” の巻き

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某月某日 “ゴネンね。元気に食べて呑みます” の巻き

 

東日本にすさまじい震災が発生して、ここ関西でも自粛ムードが高まってます。ゴルフ場

もレストランもキャンセルが相次いで、悲鳴を上げてます。あれほどの被害を目のあたり

にすればそりゃ、だれでもシュンとなって落ち込んで、遊ぶのに罪悪感を感じるのも無理

無いところです。でもね、ここで日本人の皆が小さく固まってしまうと、日本の再生は無

いと思うのです。今回の震災で、ある歌手がいいことをおっしゃってました。金のある奴

は金を出せ。力のある奴は力を出せ。頭のいい奴は頭を使え。何も無い奴は元気を出せ。

多分、こんなだった。で、金も力も頭も無いワタシは、元気しかない、ってことで、2月

に決まっていた3月下旬の食事会を予定通り、実施しました。正解だったと思います。

 

レストランのある心斎橋界隈も、心なしか、外国人の姿が減ったような。でも食事会は

だれ一人キャンセルもなく、元気に食べて呑みました。ゴメン。でも皆、日本の未来を

真剣に憂いていましたよ。レストラン側も、この時期に予定通り来てくれたって、とても

うれしそうでした。プチフレンチの店です。

 

あまり大きな声では言えないけれど、その店の料理は予想をはるかに超えて美味でした。

味付けがしっかりとして、フレンチに固執することなく、オリーブオイルも使用し、何よ

り料理をシェアさせてくれる。というより、店側がシェアを勧めてくれるの。

これって、フレンチでは珍しい。以前に訪問したフレンチレストランは、シェアしたいと

言ったら、ここはフレンチレストランですので・・、とエラそうに、抜かしよった。もと

い、申されました。フンだ。

 

で、つくづく思ったわけです。いつの世にも、そしてどこにでも、融通の利かない頭の固

いヤツがいるんだなっということ。はっきり言って、そういう輩をバカと言います。

これからは、柔軟に、しなやかに、そして稟とした心は忘れずに、が大切だと思うのです。

同胞の苦難がほんのすこしずつでも、やわらいでいきますように・・・・。

 

                      2011年3月30日   ・・・続く

 

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【その60】某月某日  ”いい加減に、レディスランチは止めたら・・” の巻き

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某月某日 “いい加減に、レディスランチは止めたら?” の巻き

 

1月があっという間に過ぎ去っても、なかなか正月気分が抜けません。美味しい物を食べ

て、美味しい酒を呑んで、が根付いちゃって。え?一年中いつものことだろうって? 

確かに。ということで、2月になっても、食欲旺盛に頑張ります。

 

会社の近くのレストランがまた代替わりしました。ここは規模が大きすぎるせいか、商売

が難しそうで、何度も店が入れ替わったところなの。今回、撤退した店の和食弁当を気に

入っていたので、とても残念。千円とランチにしては少し値は張るけれど、刺身や煮物、

天ぷらなどが松花堂風にきれいに盛り付けてあって、お値打ちのランチだったのです。

御飯も食べ放題だしね。そうそう、海苔と生卵もどっさりとついてくるの。友人なんか、

いつも卵かけ御飯で楽しんでたわ。あああ、無くなった店は惜しい。

 

でも、根は好奇心旺盛のワタシ。新しい店にも早速行ってみることに。こんにちは。内装

は余り変わってないのね。仕切りがあちらこちらに出来たのね。なるほど、これでだだっ

広い印象をカバーしてるのね。いいアイデアだわ。で、メニューはどれどれ。ランチは5

つの定食から選ぶスタイルで、その中にあったレディスランチをオーダーすることに。

柄に合わないって?そう、今まで余り、この手のネーミングがついた料理は好みではなか

ったんだけれど、魔が差しちゃって。たまにはレデイスなるものもいいかなと。やはり間

違いでした。ケチャップ味のチキンスープに、パサパサのパンが3切れと、おざなりのサ

ラダ、それにプリン!どこがレディスじゃ。これではお子様ランチだろ。800円もした

んだぞ(ちょっと、お下品になってしまいましたわ。久しぶりにアッタマにきたものでご

めんくださいませ)

ちなみに同行した友人が選んだ、鯖の塩焼定食は、ボリューム不足だけど、まあまあの内

容だったらしい。もうレディス何とか、ってメニューは止めて欲しい。頼んだのが悪いん

だけれど、目障りでしょうがないわ。今時の女の子の嗜好を読めてないんじゃないの。

もっとボリュームたっぷりの、充実したランチを提供してよね。

 

                      2011年2月7日   ・・・続く

 

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