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顧客満足の複雑さ 175(宿泊施設の役割の広がり)

       顧客満足の複雑さ175「宿泊施設の役割の広がり」 

以前にも書いたと思うが、実際に住まいとして機能している住宅インテリアの本を観るのが好きだ。何よりの良き気分転換になる。それも間取り紹介があるのが望ましい。それぞれの施工会社が自社の建築例を、オーナーへの何らかの見返り条件を加味することで掲載しているのだと思うが、今のトレンドが見えてきて興味深い。リビングもキッチンも一様にモノトーン色でまとめられ、水回りもすっきりとしている。本の傾向にもよるが、敷地面積200平米以上、建坪120平米以上の住宅を掲載しているものが多い。日本では十分な広さの住宅といえるだろう。ただそれらの間取りを見て違和感を感じるのは、いわゆるゲストルームが無い住宅が主流を占めているということだ。長野県の800平米の土地に大きな住まいを構えるA宅にも、東京郊外の建坪180平米もあるB宅にも、広いリビングルームや夫婦のベッドルーム、子供部屋はあるものの、和室を含むゲストルームが無かった。親族や友人が泊まることを想定していないのだろうか。そこに徹底した個人主義を感じた。そんな中、和室やゲストルームが用意されている希少な間取りを見ると、ほっとしてなんだか、うれしくなる。そこには,精神的なゆとりと愛が感じられるから、というのはセンチメンタリズムすぎるだろうか。 

アメリカなどの豪邸は何室のゲスト用ベッドルームがあるかが、豪邸たる証明となる。それらが埋まったときのにぎわいを想像すると楽しい。世界のどの国でも多分、住宅の大小にかかわらず、ゲストが気楽に泊まっていく部屋は用意されている。狭ければ雑魚寝でもOKで、主人側も客人もどちらも気にしない、という風景が浮かんでくる。昔の日本家屋にも、客人が遠慮なく泊まれる二間続きの和室がある家が多かったものだが、今のトレンドはいかに個々人が快適に住めるか、に重点が置かれ、そこに他者を受け入れるスペースは無い。それが当然なのだといわれれば、そうなのだろう。たとえ親しい知人でも、人を泊めるとなると神経を使う、という人は多い。親族や知人友人と寝食を共にして楽しみたいときには、旅館やホテルを利用するのが、お互いのストレスが少なくてすむ、という声を聞いたことがある。なるほど である。今後も宿泊施設の役割のひとつとなり得るだろう。場の提供とともに、食の提供という観点から見れば、役割はさらに増えてくる。知人の長男は2型糖尿病で、日常の食事療法に気を使った生活をされている。家族も持っておられ、奥方の努力は大変なものらしい。外食や旅行時の食事も、ただ楽しむというわけにもいかない。こういうケースも、施設側に糖尿病用の食事が用意されているとうれしいだろうに、と思う。他の人と同じく、美しい見映えの数々の料理を安心して楽しめる幸福によって、当人のストレスは多分、大きく軽減される。勿論、そこには専門家のアドバイスは必要だが、これも宿泊施設の役割のひとつになってほしい。 

     2023年7月1日  間島

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食文化の豆知識194 食文化の現状173 (シンプル イズ ベスト)

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食文化の豆知識194 食文化の現状173(シンプル イズ ベスト)

日本は、例えば国民皆保険や医療制度、年金制度、加えてインフラなど、完ぺきではないものの、世界的に見てもまずまずのシステムを構築した国だと思います。これは国民気質という土台が、長年にわたって国造りを支えてきた証でしょう。いささか、何事も複雑化してしまうという弱点もありますので、よりシンプルで合理的な要素が加われば、世界のモデル国たり得るはずですが、そのスピードは極めて遅い。様々な手続きで各役所にはお世話になりましたが、何という無駄な流れ、何という煩雑な手続きと、うんざりすることが多かったことが思い出されます。ただ徐々にではありますが、簡素化へと向かっているようです。マイナンバーカードにしても、数年は身分証明カードとしてのみの機能を与え、(それでも、便利で有り難い存在です)、特典も付与し、8割以上に浸透して後に、様々な機能を付加すればよいのです。あせりすぎた結果が、トラブルを誘発したのかもしれません。

で、全く身近な例なのですが、野菜はいつからプラスティック袋に入れられて販売されだしたのでしょうか。大体が袋に何個か入った状態で並んでいます。それ以外は、一個幾ら、という販売方法です。農協指導によるものでしょうか。規格サイズを満たした野菜や果物だけが、売られている。一見、便利なようですが、ちっとも便利ではありません。まずゴミが出る。様々な大きさをチョイスできない。そして何より、一個幾ら、なら大きいものを選ぼうとする心理が働いてしまうものです。結果として無駄な動きをしている人を多く見かけます。なぜ、重さ売りをしないのでしょうか。そうすれば、小さいものは安く、大きいものは高くなります。何と公平ですっきりとした売り方でしょうか。外国ではほとんどが、重さ売りです。レジもそれほど仕事が増えるわけでもありません。あらかじめ重さ価格をインプットしておけば、自動的に価格を知らせてくれる。ハワイの大手スーパーもその売り方で、とてもスムーズでした。何より、自己責任に基づく買い物ができて、文句の言いようがありません。そう、シンプル イズ ベストは、古今東西、変わらぬ価値感です。何事も複雑化しようという動きは、様々な既得権益を呼び、消費者、ひいては国民の能力を抑え込んでしまうのでは、と感じるのは、考えすぎでしょうか? 

食生活アドバイザー 間島万梨子

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【その192】某月某日「どこもかしこも値上げラッシュ・・」の巻き

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     “どこもかしこも値上げラッシュ”の巻き

なんだか、このところ土日になると、雨が降っているような。ま、梅雨だからいつでもどこでも、雨は降っているので、土日に限らないんだけれど、観光地は影響受けるよね。海外観光客も、この時期は避ける人が多いのかな。ま、梅雨といってもいつかは明けるだろうから、風情を楽しむほかは無いみたいね。ほら言うじゃない、水も滴る何とやら、ってね。生乾きの洗濯物かって?あたり!

気を取り直して、こんな時期だから、美味しいもの食べたいよね。でもどこもかしこも値上げラッシュでびっくりポンよ。光熱費や原材料費の高騰が原因なんだろうけれど、ある日突然、値上げされてると、なんだかなぁ、って感じよ。その点、大手チェーン店などは、かなり前から“誠に申し訳ありませんが、あれこれこれこれの理由により、○月○日よりちびっと値上げさせていただきます。許してちょんまげ“などと、告知があるので、ま、このご時世、仕方なかんべや(どこ出身?)と諦めもつくけど、個人店の場合、何の告知も無く、値上がっているケースがほとんどなのよね。大体が10%アップ。中には20%以上も値上がっていて、のけぞりたくなるわ。これってさ、もしも、もしもだよ。いろいろな事情で、光熱費とか原材料費が値下げされたときには、メニュー価格も値下げしてくれんの?って、聞きたい。多分、一回値上がった価格は下がらないよね。なんだか、確信めいて、そう思う。

ずっと長きにわたり、物の値段は安定していたので、ここにきて驚いている人も多いと思う。もうこうなったら、自宅で野菜をべランダ栽培して、鶏飼って卵ゲットして、生け簀作って鯛やヒラメを泳がし、ついでに豚と牛も飼うしかないよね。飼えません。メダカくらいは飼えるかも。でも、食べれるの?どうやって?だれか教えて。

・・・・続く。某月某日

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顧客満足の複雑さ 174(食と経済の関連)

         顧客満足の複雑さ174「食と経済の関連」  

最近、新聞や雑誌などで食の安全や食が健康に及ぼす影響に関する記事はよく目にするが、予想内に収まる内容のものが多い。良く言えば再認識、悪く言えば二番煎じというところか。ただ、異なる観点から積み上げた異なった内容を組み合わせると、新たな世界観が見えてくるのが面白い。例えば食品添加物を取り上げた記事では、それらが体に及ぼす影響に警鐘をならしている。ただそれら食品添加物は厚労省認可のもとに使用されており、直接体に害を及ぼしたという事実事例は聞かない。警鐘は憶測の域を出ないが、自身を振り返れば、なるだけ添加物の少ない食品を選んではいる。保存性や見た目、また味覚向上性での添加物の持つ役割は認めてはいるものの、素材そのものを味わいたいという欲がある。また添加物の体に及ぼす影響はどこかで現れるのではないか、という危惧感も少なからずある。悩ましいのは、添加物が少なければ少ないほど、価格が高い、ということだ。 

ここに3種の食品がある。A社の人気食パンの原材料をみると、小麦粉・糖類・マーガリン・バター・パン酵母・食塩・発酵種・脱脂粉乳・植物油脂・乳化剤・イーストフード・VCが記載されている。一方、B社食パンの原材料は、小麦粉・砂糖・バター入りマーガリン・パン酵母・食塩・米粉・醸造酢となっている。大手スーパーでは上記A社食パンは4枚切148円、B社は188円で販売されている。常時の価格だ。大きな違いは乳化剤とイーストフードが入っているか否かだろう。そして入っていないほうが高い。だしの素では、A社の原材料は、食塩・ブドウ糖・風味原料・たん白加水分解物・アミノ酸等となっている。B社は風味原料・でん粉分解物・酵母エキス粉末・麦芽糖が記載されている。風味原料というのは、かつお節粉末や昆布粉末などを差し、両社とも内容はほぼ似ている。大きな違いは食塩とアミノ酸が加味されているかどうかで、加味されているほうが4割がた安い価格で売られている。かまぼこA社の原材料は魚肉・みりん・砂糖・食塩・卵白・でんぷん・アミノ酸等調味料・保存料・着色料(赤色106号・カロチノイド)。一方B社のそれは魚肉・砂糖・みりん・卵白・食塩・昆布だし・酒かすで、価格はA社のかまぼこは、B社の半値以下だ。どの食品でも、食品添加物が多ければ多いほど価格は安い。どちらを選ぶかは消費者の自由ではあるが、価格の安さは大きな魅力であるのは確かだろう。販売数がそれを裏付けるかもしれない。 

全国市区町村の男女平均寿命に関する記事をみつけた。男女共、全国一は川崎市麻生区で、男性84.0才、女性89.2才だという。この地はいわゆる住宅地で、公園などの緑地も多く、散歩やジョギングを楽しむには絶好のエリアらしい。生活水準も高い。ちなみにワーストワンは大阪市西成区で、平均寿命は男性73,2才、女性84,9才だ。男性は10才以上の差がある。以前のドヤ街と呼ばれた時代と比べ整備されたと聞いていたが、この結果は胸をえぐる。喫煙率は高く、検診率は低い。そして食生活の差も寿命差の結果の一由をになっているのだろう。食は経済によって大きな違いが出る。贅沢な食品が違いを左右するのではなく、意識の問題にかかわる、ということだ。ただ、この価格高騰のときには“食費をまずは削る“の声を最近よく目にし、耳にする。心が重くなるが反論はできない。  

     2023年6月1日  間島

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食文化の豆知識193 食文化の現状172 (大豆は重要食材)

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食文化の豆知識193 食文化の現状172(大豆は重要食材) 

日本の主食はまぎれもなく米ですが、米に負けない、というか、米と同じくらい重要な食材があるとするなら、それは大豆でしょうか。大豆からいろいろな工程を経て、実に多くの食材が完成します。主な工程のみで語れば、絞れば大豆油。炒ってきな粉に。コウジや食塩などを加え熟成したのが、味噌・醤油。発酵食品としては納豆。煮沸などの処理工程で生まれるのが、おから、豆乳。そしてゆばに豆腐。すべて日本料理には切っても切れない、重要食材です。特に醤油と味噌は、料理の要。大豆なくして、日本料理は成立しないといっても過言ではありません。大豆収穫前の枝豆が大好物の身としては、お腹いっぱい自国産の枝豆を食したい、とこれは食いしんぼの切なる願いです。 

その大豆ですが、大半が輸入に頼っています。2020年の国内栽培は21万1千トン。食品用として使用される自給率は20%で、全体では6%の自給率しかありません。ここまで自給率が低下した要因はさまざまですが、最も大きな理由は、大豆は気候による収穫量の変動幅が大きく、結果として価格が安定しないことによる作付離れだといわれています。ならば、ここは米と同様に豊作不作にかかわらず、国が価格安定保証をしてもよいのでは、と思います。それほどに日本にとって、大豆は大切な作物です。日本農業の危機といってもいいのではないでしょうか。。 

ただ農業全体としての朗報は、5ha以上の農家の占める割合が平成12年では14%だったのに対して、平成27年には67%と増加しました。徐々にですが、農業の大規模化が進んでいます。日本の農業を強くするのは、大規模化と効率化の二点であるのは、多分、政府・行政もわかっているはずです。わかっているけれど、日本の公的執行力の弱さが、抜本的な農業改革をはばんでいるのでしょう。欧米各国の自国農業促進力と比べ、その弱さが目立ちます。有事になれば、日本の食卓は無残なものになりそうです。その時に後悔しないように、今からできることを着実に実行していくしかありません。 

食生活アドバイザー 間島万梨子

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顧客満足の複雑さ 173(魅力の付加価値)

         顧客満足の複雑さ173「魅力の付加価値」 

まさに春爛漫。梅に始まって、桜やつつじと、木々の花や草花が目を楽しませる季節の到来だ。チューリップやバラも主役級の花の貫録を見せつける。春が過ぎてもあじさいは梅雨の時期を彩る人気の花で名勝地が多い。真夏は各花の勢いが消えると思いきや、マリンゴールドやひまわりなどが元気に咲き誇る。どの国も、多種多様の花に恵まれているとは思うが、日本ほど花の種類に恵まれた国は無いのでは、などと誇りたくなる。特に昔から日本人は花を愛でてきた。俳句や和歌の素材にはことかかない豊富さだ。人を集める大きな力をそれぞれの花が持っており、あじさい寺、ほたん寺、コスモス寺などの別称を持ち、シーズンには多くの観光客が押し寄せる神社仏閣もある。群生した花はそれほどの人を惹きつける力を持っている。各地方の一種に特化した花公園は、多くの人でにぎわっている。 

以前、寒い季節に泊まった箱根の老舗旅館は、斜面をうまく生かしたつつじの群生した庭を持っていた。5月にはさぞかし美しい風景を見られるのだろう。後に知ったのだが、“つつじの旅館”の別称があった。旅館には広い庭を有するところが結構多い。それぞれの木々は行き届いた剪定がなされているが、強い印象を残す庭はそれほど多くは無い。ほとんどが無難な風景に落ち着いている。訪問客や宿探しの客に特化した印象を植え付ける庭園造りは、強い集客力に結びつくだろうにと、もったいない気もする。かつて、兵庫県川西市での新ホテル企画にたずさわったことがある。広い庭を持てる土地的余裕はなかったが、ホテル周りをバラで囲む、という提案をさせていただいた。バラは手はかかるものの年に二回の開花期があり、バラホテルとして強い印象を与えることができる。幸いオーナーはバラ好きで、提案に好感してもらったがバブルがはじける時期とかさなり、ホテル建築には結びつかなかった。今でもあでやかなバラに囲まれたホテルが目に浮かんでくる。

 人を惹きつける要因は様々だが、“並み”では印象に残らないものだ。ユーチューブで、超高級宿泊施設に泊まる映像が多く見られる。ただ部屋や露天風呂の広さは限界があり、料理も想定内のことが多い。その中で目を惹くのは、備品の豪華さであり、特化したサービスなのだ。フリードリンクも大きな魅力で、まさに至れり尽くせり感がある。ただ、最後に価格が提示されると、なるほど感はあるが、なぜか是非訪問したいと思ったことは少ない。根が貧乏性なのだろう。それだけの価格なら別の使い方をするだろう、などとケチなことを計算してしまう。しかし、もしそこに楽園のような庭園が広がっていたなら、そこに身を置きたいと渇望するやもしれない。大阪のホテルラウンジから見る巨大な滝は、目に焼き付いて離れない。城崎の旅館のブッフェ朝食時に、全面窓に広がった見上げるような坂の芝生庭園はいまだに記憶に残る。一方、世界各国から取り寄せた高級素材で内外装を施し、何かと話題を集めたホテルのコーヒーショップラウンジから見た中庭には、ペンペン草が生い茂っていた。すでにその時期には経営に行き詰まっており、荒れた庭が凋落ぶりを如実に表していた。花や自然を技術力で群生式に整え、魅力の付加価値を増すのもあっていい。日本式庭園にこだわらない自由な発想も望まれる。

                    2023年5月1日 間島

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【その191】某月某日「街の風景が変わったみたい・・」の巻き

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OL N子の勝手リサーチ 191

     “街の風景がかわったみたい”の巻き

ほとんど解禁状態になった海外からの観光客が、どっと増えてきました。大阪のミナミにもキタにも大きなスーツケースを転がしている人々を多くみかけるし、一見して観光客だなと思える人も本当に多くなったわね。ま、ようやく街ににぎわいが戻ったということ?メデタシメデタシ。京都もすごい人出らしい。でも、コロナ禍前の観光客とは微妙に異なっているのを感じるわ。中国からの団体客がまだ解禁になっていないせいかどうかはわからないけれど、とてもバラエティに富んでいるのよね。まず欧米人が増えたこと。南米かアフリカ系かと思える人たちが増えたこと。この2点が際立っているように見える。まるで国際都市じゃん、ってな印象よ。まるで人種のるつぼ。そして以前と異なるのは、いわゆるビジネス街の飲食店にも多く海外観光客の姿があること。前は海外観光客が行くゾーンは決まっていて、ビジネス街で見かけることはまず少なかったわ。それがいるわいるわ。失礼、いらっしゃるわいらっしゃるわ。先日訪問した、淀屋橋御堂筋沿い(典型的なビジネス街ですぞ)のビル地下の飲食店に、欧米系4名さまの先客が。どうやって来たんだろう。電車かタクシーか?違う、なんでこんな店を知ったんだろうって疑問。観光ガイドブックに載ってるとは思えんし。だれかの紹介か?。それともネットで探しだしたか?お得意の英語でお聞きしたかったわん。冗談よ!男女混合組の彼らは大人しく串揚げを食べて、静かに店を出ていかれましたわ。楽しんでくれました?

それと、アフリカ系か中南米系の人たちはなぜか、単独で歩いてほとんどスマホで何やらやり取りしているのよね。商売してるのかい?何の?って聞いてみたかったわ。でも何語かわからんから、近づかないように・・・。ほんと街の風景が変わったのよね。ますますグローバル化がすすんだと喜ぶべきなんだろうけれど、慣れるまで時間かかりそう。日本人ってやっぱ、大人しく内気だものね。もちワタシもね!円安だから日本に来やすいってのもあると思うけど、やはりネット情報の普及が著しいのに加え、リピート客が増えたんだとも。そのうち、近所の家族でやってる昔ながらの飲食店にも海外観光客がいらっしゃるのだろうか。ま、それはないかな。

・・・・続く。某月某日

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顧客満足の複雑さ 172(社名)

           顧客満足の複雑さ172「社名」 

会社名だけでは、一体その会社が何を扱っているのか分らないことが多くなった。ひと昔前は会社名だけで何を主業としているか明確に判断できたものだ。○○繊維、○○電機、○○化粧品、○○百貨店、etc。それがいつ頃からか、横文字化が進み、一見しただけではその会社の主力商品や取り扱い部門が分かりづらくなった。会社自体の取り扱い業務が多様化しているゆえ、会社名でイメージを絞られすぎることへの懸念もあるのだろう。確かに企業は得意分野を生かして、事業内容種類を増やし、関連事業を増やすことで、経営安定と拡大を図ってきた経緯はある。どの分野にも進出できる余地を十分に残しておきたい、というのもわかる。ただ、トヨタ・ホンダ・パナソニックなどの、社名自体がブランド化している会社は特別として、社名だけでは一体何の会社かわかりにくい時代であるのも確かだ。そんな中で、○○酒造、○○製菓、○○薬品、○○食品などの社名に接すると、その分かりやすさに、ほっと馴染んでしまうのも、一種の安心感なのかもしれないが、今後益々、社名の横文字化と事業内容の曖昧さは広がっていくのだろう。 

私事ながら、社名だけでは一体どんなことをしているのか、ずっと以前より理解しがたい会社群があった。○○商事、○○商社、○○物産と銘打った会社だ。それらに“貿易商”と片付けられない、魑魅魍魎とした印象を受けるのは、自分の理解力が徹底的に不足しているせいだとは思うが、その思いは今も変わっていない。その会社群の平均給与が一般会社の優に二倍はあろうかと聞けば、なおさらわからなくなる。トップ商事会社のそれは1600万円を超えている。一体、何をしてそんなに利益を上げているのかと。いわゆる総合商社という組織は、外国には見あたらないらしい。貿易会社、投資会社、専門商社、などの種分けはあるが、総合商社、は日本独自の称名なのだ。上位総合商社の喫緊の年間売り上げは、三菱商事で17.3兆円、伊藤忠商事が12.3兆円、三井物産が11.8兆円らしい。日本トップのトヨタ自動車は約27兆円だが、トヨタはひとえに自動車を販売して達成した売り上げ額で、では総合商社の巨額な売り上げは何を売って出てきたものなのかよくわからない。物を左から右へ動かすだけで達成できるものなのか。従業員数でみると、トヨタの単独従業員数は7万人強。かたや3大商社は約5,000人前後だという。頭が痛くなった。我が家の車はトヨタなので、それで親近感があるわけでもないが、総合商社は一体、日本の国益にどのように貢献してきたのか明確に知らしめてほしいものだ。主な貿易部門で、日本の食料自給率の根幹をになう農業、漁業等にどういった貢献をして、我が国の基本的な国力増強に尽くしてきたのか、だれか簡明に教えてほしい。 

   2023年4月1日 間島

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67 ”また春が、そして首手足長い病“・・・の巻き

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col_ca_btn_a.gif あら、ココちゃん。相変わらず元気そうですね。

col_ca_btn_c.gif 元気に見えるとしたら、それはワタシの努力のせいです。なぜか涙が                  出てきて。(;_;)/~~~  

col_ca_btn_a.gif 何かありましたか?そういえばお目めがうるんでますね。色っぽい!

col_ca_btn_c.gif・・・鼻も出るし、クシャミは止まらない。

col_ca_btn_a.gif それって、花粉症でしょ? 大丈夫、連休前には治りますから。

col_ca_btn_c.gif・・・それまで生きてられない。

col_ca_btn_a.gif 大丈夫。ココちゃんはあと100年は生きます。ボクが保証します!

col_ca_btn_c.gif  ワタシをカメと間違っておるじゃろ。

col_ca_btn_a.gif  とんでもない。でもココちゃん。なんだか首が長くなってません?

col_ca_btn_c.gif  ワタシを鶴と間違っておるのか。

col_ca_btn_a.gif いいじゃないですか。カメでも鶴でも。どちらにしてもめでたいし、                長生き!(^^)!

col_ca_btn_c.gif   あああ、また涙が出てきたぁ。

col_ca_btn_a.gif だから、花粉症ですって。メンソレータムを鼻の中にぬっておけば
             そ のうち楽になりますよ。

col_ca_btn_c.gif ・・・・・もうメンソレータム三瓶使った。でもくしゃみも涙も鼻も
             止まらない。コラッ。責任者出てこい!

col_ca_btn_a.gif  多分、効かないのはココちゃんだけですよ。とてもよく効く薬です。

col_ca_btn_c.gif でも、ワタシの首が長くなった、というのは鋭い観察眼じゃな。

col_ca_btn_a.gifほんとに長くなったんですか。病院に行ったほうがいいですよ。
        そんな病気があるかわかりませんけど、ちょっとやばくないですか。

col_ca_btn_c.gif バカもん。そんな病気があるわけないじゃろ。どこに首が伸びた
              病人がおる。痩せただけじゃ。

col_ca_btn_a.gif あらま、痩せた?そういえば、手足も長くなったような。やはり
              病院に行ったほうが。首手足長い病、というのあるんですよ、
             きっと。何なら連れていってあげますよ。

col_ca_btn_c.gif いらない!食べたら首も手足も短くなる!

col_ca_btn_a.gif やはりそこにきましたか。美味しいもの食べたら、花粉症も治るし、
           伸びた首も手足も、もとに戻るって?

col_ca_btn_c.gif 高い確率でそうなると思う。絶対に元気になる。約束します。
              元の素敵で愛らしい元気なココに戻ります。(#^.^#)

col_ca_btn_a.gif 今でも可愛らしいですよ。でもボク、今日フトコロが温かいので
              なんでも奢っちゃいますよ。何がいいですか?

 col_ca_btn_c.gif 桜餅に桃せんべいにいちごソフトクリームに蜜柑シャーベット。

col_ca_btn_a.gif   甘いものだらけですね。歯、悪くなりますよ。

col_ca_btn_c.gif これらは前菜。これからが本番。焼肉に天ぷらに串カツにとんかつ!

col_ca_btn_a.gif お腹、悪くなりますよ。でもいいです。ココちゃんの首手足
              長い病が治るだけで、ボクは幸せですから。

 (なんだか、アルくん、大人になったねぇ・・)   

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食文化の豆知識192 食文化の現状171 (食の好みの変化)

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食文化の豆知識192 食文化の現状171(食の好みの変化) 

大それた信条があるわけでもないのに、「食文化研究会」というアカデミックな名の元、かれこれ20年間ほど、数人が集まっての会食が続いています。当初こそ、話題の店や人気店、個性的な店などを選んで、勉強会的な色合いがありましたが、今では楽しい食事会?と気楽な会となりました。そして訪問店も微妙にというか、あきらかにというか、変化が出てきました。要するに参加者の食の好みが変わってきた?そうなのです。皆、年齢を重ねたのです。フレンチから和食へ。話題店から親しみやすい店へ。そしてアルコール類もワインから焼酎へ。何のことはない。年配者の好みへとまっしぐら。それはそれで自然な成り行きなのだと思って、楽しんでいます。 

で、先日の友人との会話の中で、若い人たちとの会食でかれらの声を聞くとフランス料理が人気なのだと。主に女性群からの希望が多いのだとか。最近はアッサリ系のフレンチが主流とはいえ、やはり食材やソースは濃厚かつヘビーです。若さが要求するのかもしれません。そういえば自分も、グラタンや生クリームを好んで食べている時代がありました。今?とてもとても。フレンチは長い間、口にしていません。食の好みは変化していくのでしょう。中にはお年を召しても、濃厚な料理を好む方もおられますが、おおむね、馴染みやすい和食か、体に優しい中華か、もしくは万人が好む?焼肉系かなどにに集約していくようです。自宅での食生活も変化していきます。我が家の場合、まず1品の量が減っていき、和食系が増えてきます。その分、逆に品数は増える傾向があります。そう、いろいろなものを少しずつ食べたい。だから全体量は減っても食費は減らない。あれまあ、という感じですが、食は生活の根幹。内容は変化しつつも、やはりいつまでも楽しみの元でありたいものです。 

食生活アドバイザー 間島万梨子

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