【第155回】 食環境の現状(134)(色々な物の見方) 

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食文化の豆知識155 食文化の現状134(色々な物の見方) 

今回の大雨は西日本に大きな被害をもたらしました。直接の被害が無かった大阪府内の我が家周辺でも、記憶にかつてないほどの雨量でしたから、広島や岡山などでは信じられないほどの雨が降ったのだと思うと、胸が痛くなります。どうか徐々にでも元の生活に戻れますように と祈るばかりです。

さて、梅雨明けと同時に酷暑です。ここまで暑いと、さっぱりとしたものを食べたくなりますが、やはり冷たいものは体を冷やし、代謝をわるくしますのでなるだけ温かい料理や飲み物を取るようにしたいものです。でも良く冷えた生ビールは美味しいし、きんきんに冷えたかき氷もたまりません。ほてった体を冷やすのも夏の時期は必要なのかもしれません。一年中、冷たい飲み物は決して摂らないと断言している知人がいますが、よく風邪をひくし病気がちです。こうなると、因果関係が良く分かりません。度を過ぎなければ、自分が美味しいと思うものを食べて飲めばいいと思うのですが、世の中にはこだわり派も結構多いようです。                            

色々な人がいていいのです。1億2700万人が皆、同じ方向を向いて、同じ生き方や考え方をするのは到底無理でしょう。法律をおかさないという絶対的な不文律は必要ですが、色々な生き方があっていい。それが個性というものです。ただ、法律の枠内は勿論のこと、それ以外でも他人に迷惑をかけてはいけないし、攻撃してもいけないのは当然のことです。でも、メディアは一方的に価値を押しつけ勝ちだと、このところよく思います。ある事件が起きればいっせいに、悪い人、悪い組織を作って攻撃します。新しい事件が起きるまで、その手をゆるめることはしません。コメンテーターもほぼ同じ意見を述べるだけです。根本には、強いものを叩く、という構図です。でも強いものは本当に悪で、弱者は善でしょうか。野菜や果物をみていると、それぞれに役割があって上下関係も無い。それぞれが主役です。テレビという情報源に頼りすぎると、ものの見方が一面的になるかもしれない。酷暑の中の朦朧とした頭で、ふとつまらないことを考えてしまいました。

    7月15日  間島万梨子 食生活アドバイザー

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