
食文化の豆知識228 食文化の現状207(新しいウイルス)
大西洋を航行中のクルーズ船で、ネズミなどのげっ歯類が媒介するハンタウイルスの集団感染が発生し、乗客114名中、6~7人が感染し、これまで3人が死亡しました。アンデス型と称されるウイルスは死亡率40%強という高さですが、専門家によると、「ヒトからヒトへの感染力はかなり弱いので第二のコロナと恐れることはない」そうです。しかしながら、やはり聞きなれない新たなウイルスは、コロナの初期を連想させ、今後の動きに目が離せなくなりそうです。このまま、自然消滅してくれることを祈りたい思いです。ハンタウイルス感染症は、発熱~腎臓や肺疾患を主な症状とし、過去、主な流行地は極東アジアや北欧・東欧で、発症が報告されています。日本では1970年前後に発症例がありましたが、それ以後は報告されていないそうです。
ただ気になるのは、4月に一部の乗客が下船し、うち一人が帰路で死亡。一人が帰国先のスイスで感染が判明しました。乗客の帰国先となった各国は警戒を強めている、との報道がありました。当然でしょう。皆、コロナがどれだけの規模と距離で世界中を恐怖に陥れたか、まだしっかりと覚えているのです。最初に発症した乗船客は、南米でバードウオッチングをしていたオランダ人男性と聞けば、ネズミ以外にも鳥などの野生動物の排泄物は人間にとって、ウイルスを媒介する危険な存在である、ということです。細菌は抗生物質という、優れた薬が開発されましたが、抗ウイルス剤は、いまのところありません。回復を左右するのは、感染者の体力頼り、ということです。これからも、新しいウイルスや、眠っていたウイルスが活動する可能性は低くありません。こうなると、人間は一体どう防御すればいいのか、正解はあるのでしょうか。
食生活アドバイザー 間島万梨子