N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ

給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その21】某月某日 “お野菜 欲しいです” の巻き

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【その21】某月某日  “お野菜 欲しいです” の巻き
 
大阪・北新地といえば、接待向きの高級クラブや高級レストランが軒をつらね、ちょっと敷居が高いエリアだったけれど、最近はずいぶんとカジュアルな店も増えてるみたいね。
若者向けのショットバーや、一般の会社員が気軽に出入りできる居酒屋なども出店したりして、それなりに賑わいをみせてるって感じ。きれいどころのお姉さん方も健在だけどね。夜の新地を歩けば、”彼女、どこのお店?”なんて尋ねられたりしちゃって。ありっこないって? ハイ、経験ありません。
 
で、今日は新地のイタリアレストランでイタ飯といきましょう。10数年前にオープンした店で、なんでも手打ちパスタが人気らしい。自称、旨いもの食いの仲間3人とお腹空かせて入店!6500円のコース料理をはりこむことに。魚、肉料理が付いて、ボリューム満点とのこと。期待してるよ!
 
前菜は、5種類のミニ魚介料理。タコのマリネとか、ホタテのクリーム煮とかで、楽しいわね。次は、手打ちパスタのショータイム。お客の目の前で、練った小麦粉から専用の道具を使って細めんパスタの出来あがり。ところ天を作ってる感じでした。なるほど、なるほど。そうやってパスタが出来るのね。
 
手打ちパスタが売りだけあって、そこからなんと4種類のパスタ料理が登場! 確かに麺はおいしいけれど、チーズ味にかたよって、しかも野菜がほとんど入ってないのは残念。
その後の、魚料理、肉料理も、付け合せに野菜が無い! イタリア料理って、魚介類もさることながら、豊富なお野菜を使った料理が魅力じゃないの? トマトとかアスパラとか、オニオンとか。ああ、お野菜が食べたいよ。今どきのフレンチだって、もっと野菜を使ってるよ。
 
その後、行ったショットバーでは、全員がスティック野菜をオーダー! セロリ、にんじん、キュウリをボリボリとかじりました。まるでお馬さんだ。回りはちょっとひいてたみたい。ホント、野菜をもっと料理に生かしてほしいよね。美と健康のために。それ以上必要ないだろうって?
オホホのホ。
 
 
【つづく…】

 

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【その20】某月某日 “売上げ、上げたくないの?” の巻き

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【その20】某月某日  “売上げ、上げたくないの?” の巻き
 
先日は、某ホテルの最上階レストランのデイナーとあいなりました。同行の友人の仕事関係先とかで、お相伴に預かることに。これはウレシイこと。レストランの大きな窓の先には沈む夕日が。そして徐々に夜のとばりがおりてきて、カラフルで多種多様な前菜皿をかたづける頃には、ネオンの灯りが鮮やかに輝き始める。ワオ、ロマンチック! といっても、気の知れた3人との会食で色気はなし。断定。
 
料理は、パワーあふれる働き盛りのシェフによる、ダイナミックで美味しいものでした。
地産地消をこころがけているってのも歓迎よね。やはり、地のものは、新鮮で栄養にあふれています。先頃、メデイアをにぎわしている偽装企業や某国産の不安な食材は、まっぴらごめん。シェフの心意気をおおいに感じられる料理に、みな舌鼓。シアワセ。
 
でも、でも・・・。我ら4人は、はっきり言って酒好き仲間。はっきり言わなくても酒豪に近い。そこで、まずはドラフトビールで乾杯! 笑顔の無いサービス係にはしつこくシャンペンをすすめられたけれど、ここは全員一致でビールよね。さて、その後はワインでも飲む?ということで、ワインリストを所望。ガーーン、ハーフボトルで6500円? なんと6万5000円のワインもある。だれが飲むんじゃい。料理のコースは4000円台からあるのに、ワインが高過ぎやしませんか。ちょっとちぐはぐ。これって、ワインは売りたくないってことね。もったいないこと。
 
ワインの価格にアキレた4人はウイスキーに変更することに。フロアのサービスがいまいちスローなので、いちいち注文するのも面倒だと、そろってダブルをオーダー! 酒豪だと言ったでしょ。10分ほどしてやっと届いたウイスキーはどうみてもシングル。オーダーの記入ミスみたいね。やれやれ。
 
結局、ドリンクはいつもの半分ほどしか、飲まなかったわ。何か、不完全燃焼。
レストランにとっては、ドリンクの注文はありがたいはず。料理は材料の吟味やら調理やらで手がかかるけれど、ドリンクは出れば出るほど売り上げに即、貢献するものね。
一連の動きを見ていると、売上げ、上げたくないみたいに思えます。料理がとても良く、すばらしい眺望に恵まれた素敵な内装のレストランなのに、サービス力の不足が残念。
ちょっとの努力で、売上げ伸びますよ。頑張って!
 
 
【つづく…】

 

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【その19】某月某日 “お客さんを、無駄に並ばせないでよ!” の巻き

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【その19】某月某日  “お客さんを、無駄に並ばせないでよ!” の巻き
 
最近、オープンした商業ビル。数年前に登場しているのだけれど、今回の新館でめでたく完成したんですって。シネマコンプレックスや多くのファッション店なども入り、一大娯楽ゾーンとしてお目見えしました。レストラン街も充実しているとのこと。これは行かずばなるまい。
 
で、まずはランチから攻めようかと、しぶる老母を連れ出しました。お目当ては、”本場さながらの本格中華と点心が食べ放題”がキャッチフレーズの中華料理店。常時30種類の料理やソフトドリンクに加え、目玉はチャイナドレスのお嬢さんによる点心やスープのワゴンサービスらしい。別にお嬢さんじゃなくてもいいけどね。イケメンの方がウレシイかも、なんて馬鹿なこと言いながら入店です!
 
へええ、外からは分からなかったけれど、店の中は広いのね。150席ぐらいありそう。
お昼時でほぼ満員。ご盛況でよろしいこと。お初の客には、時間制や利用方法を教えてくれるんだけれど早口すぎて、老母など半分も分からんって顔してる。ワタシはすぐにシステムは理解しましたよ。要するに、点心などは店内を回っているワゴンからオーダーしてください、他ドリンクや料理は店奥の壁側の専門台からどうぞ、80分時間制限であることetc。お腹空いてるので、ワゴンが回ってきたら点心蒸籠をもらっといて、と老母に命令して、料理台へと急ぎました。ウーロン茶も欲しいしね。
 
すごく並んでる。30人前後がずらっと列をなしてるので、とにかく最後尾につくことに。
そう、列の順番は守らないとね。でも、トレイがないのよね。ようやっとドリンクコーナーにたどり着いたけど、二人分のお茶グラスを両手で持ったら、その先の料理台へは行けません。足は使えません。仕方なく料理はあきらめてテーブルへ。老母が点心2皿ゲットしていたけど、今度ワゴンが回ってきたら、6皿くらいもらっといてと命じて、再度料理台へ。ウヘ、また並ぶのおお。料理やデザート、ドリンクが一列になってるので、不便このうえない。料理台にたどりつくのが大変。また取り皿が極端に小さいので、料理が少ししか載らない! 30種類なんて、どう見ても無いし。これって、余り食べさせないための策略ね。それに店規模からみて、ビュッフェ台のスペースの貧弱なこと。
 
ワゴンも、店が広いのに2つしか無いから、なかなか回ってこない。来たら出来るだけたくさんの点心をオーダーするしかない。で、とても、疲れたランチでした。確かに点心類は珍しいものもあって、味もまずまずだったけれど、料理はいまいちだし、テーブルも狭い! 儲け商業主義がみえみえよ。何度も店を歩き回ったワタシとは裏腹に、椅子に座りっぱなしの老母でさえ、”何か、疲れる店だねえ”。アナタは食べてただけでしょ!
客席部分を削ってでも、ドリンクコーナーは別場所に設置すべし。料理皿はもう少し大きめに。デザートコーナーも少し離れた場所に。そうすれば、少しは混雑が緩和されるでしょう。期待してるよ。
 
 
【つづく…】

 

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【その18】某月某日 “お客さんとじゃなくて、スタッフ同士で仲良しクラブ?” の巻き

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【その18】某月某日  “お客さんとじゃなくて、スタッフ同士で仲良しクラブ?” の巻き
 
最近、オープンしたレストラン。関西では珍しいポルトガル料理のお店で、人気を集めているとのこと。早速、行ってきましたよ。食いしん坊仲間と一緒にね。
スペイン料理店は何度か行ったことあるけれど、ポルトガル料理ははじめてです。ただ、地域的に見てもスペインと隣接しているし、海の幸も豊富だと言うから、日本人の口にも合うかも、との期待大。
 
なかなか凝った雰囲気で、エキゾチックな洒落たインテリアの素敵なレストランでした。
料理も、美味しかったです。懐石やフレンチのように、趣向を凝らした美しい盛りつけでは無いけれど、味が良い。オリーブオイルやにんにくをうまく使って、くどくなく、それでいて、しっかりと素材の旨さを生かした料理は、ワインによく合って、(ビールにも合うよ)お酒の進むこと。(いつものことだって?) 特に進んだの!
 
オーナーは現地の方らしいけれど、接客は日本人スタッフがしてくれました。きびきびとしているのはいいにしても、きびきびしすぎて、目線がちと怖い。言葉は分からんけど、オーナーや奥さん?は、にこにこしながら席を回って、フレンドリーな雰囲気でGood。ただ、少しでも手があくと、オーナーやスタッフ同士4~5人が、仲間うちでにこやかに談笑しているのが、気になりました。こちらにさっき見せたきりっとした顔から一転、とても楽しそうに笑っている日本人女性スタッフ。その笑顔、お客にも見せてくれええ。
外国のレストランはこんなものなのかな。ま、いいけどね。でも、貴女がホットにサービスすべきは、お客さんですよ。
 
 
【つづく…】

 

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【その17】某月某日 ” 何でもかんでもリゾートホテル? ” の巻き

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【その17】某月某日  “ 何でもかんでもリゾートホテル? ” の巻き
 
花見のシーズン。じっとしてられないじゃない。ってことで、久しぶりに行ってきました。
一泊二日の温泉旅行へ。そう、まだ湯気の立ってるお話よ。相手は相変わらず悪友のS子だけどね。残念!
ちょっと桜には早かったけれど、風光明媚なところを選びました。宿は全国に展開している系列ホテル。まずまず知名度は高いし、パンフレットには、素敵なリゾートホテルとあるので、期待はふくらみました。
 

確かに、周辺はリゾート地。でも、ホテルはまったくリゾートホテルではなかったわ。自称ってとこかしらね。最近、リゾートホテルってどこも言いたがるけれど、安易に名乗るのはやめてほしいわ。お姉さんが決めてあげる。リゾートホテルの条件を。

 
まず、部屋は和室なら踏み込みプラス十二畳以上はあること。洋室なら30m2以上はあること。冷蔵庫はロック式ではないこと。水回りでは、洗面室は別になっていること。またはトイレが独立していること。大浴場は収容人員に似合う規模であること。露天風呂があること。夕食には、その土地の新鮮な食材が並ぶこと。出来れば、スパ施設、エステティック施設があることetc、、。
部屋の水回りなどはビジネスホテル並なのに、リゾートホテルと宣伝しているとこって、ほんと多いのよね。こんなの、外国のリゾートじゃ、考えられないわよ。(行ったこと無いけど多分そう思うの・・・)。
 
食事も、鮪とイカの刺身、牛肉と野菜の小鍋、なんて、どこでも食べられる料理をだしてたんじゃ、リゾートホテルの名が泣きますよ。
でも。お姉さんは懲りません。真のリゾートホテルを目指して、旅は続く・・・
(続きません。金がない)
 
【つづく…】

 

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【その16】某月某日 ” 驚きのフランス料理 ” の巻き

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【その16】某月某日  “ 驚きのフランス料理 ” の巻き
 
ああ、しばらく温泉旅行に行ってないなあ。広々とした大浴場と眺望の良い露天風呂。
清潔で居心地の良い部屋、それと海の幸、山の幸の手の込んだ料理の数々。体と心が同時に解き放たれていく。日ごろの仕事漬けの日々からの解放。いいなあ。え?何が仕事漬けだって? 遊んでばかりいるくせにって? 確かに・・・  でも、たまにはのんびりとしたいよね。で、思い出しました。名付けて“驚きのフランス料理”を。
 

そんな前のことではないのよ。伊豆方面へ二泊三日の温泉旅行としゃれこみました。言っとくけど家族旅行よ。分かってるって?彼とのおしのび何とか、ってこともあり得るじゃない。あり得ない?まあいいわ。のんびりしようということで、連泊にしたんだけど、二日続けて、同じような料理はどうもね、と思っていたら、宿から二日目はフランス料理になさいませんかとの連絡。わ!すごい。純和風旅館なのにフランス料理だって。何でもその方面のシェフがいるらしい。渡りに船で、お願いしますってことになりました。料理種が8種類ほどもある豪華なコースらしい。フランス料理で8種類?会席料理なら分かるけど。もっとシンプルなコースを、と頼んだけれど、やんわりと拒否されました。

 

で、二日目の夕食。まずはサーモンマリネのみの前菜。ふむふむ定番ね。次が海老のフライ3尾、そして大量の鴨ロース、白身魚のソテー、スープ、でかいハンバーグステーキ・・・食べられませんでした。半分も。これって、フランス料理?洋食っていうんじゃない?しかもメイン料理ばっかり。馬が食べるかと思えるほどのボリュームで、味は極めて一般的。多分、そこのシェフとやらは、少し洋食系の勉強はしたんでしょうね。一生懸命なのかもしれないけれど、安易にフランス料理を標榜してほしくはないな、と正直思いましたよ。

 
やはり、純和風旅館では、日本料理が似合います。連泊客なら、一日目は会席コース、二日目は、天ぷらコースとか、鍋とか、寿司コースとか、色々あるじゃない。技に自信のあるもので勝負しなくっちゃ。日本料理もバラエテイ豊かなんだから、そこは工夫の余地があると思いますよ。ほんと、温泉っていいよね。また、春の旅情を味わいに遠出しよう。
さて、だれと行こうかな? 迷ってしまう。うふ。
 
【つづく…】

 

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【その15】某月某日 “こだわりすぎ、かな?” の巻き

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【その15】某月某日  “こだわりすぎ、かな?” の巻き
 

今年の冬は予想通り、暖かいわねえ。まだ雪見てないよ。空からちらほら降ってくる粉雪を見上げて、“ほら雪よ”とワタシ。“ほんとだ。きれいだねえ。寒くないかい”とそっと肩を抱くカレ。ってなことも、雪が降らなきゃ出来ないじゃないの! 勝手に言ってろって? まずはカレを作ることですね。ハイ。

 

で、今回は会社の同僚と、ちょっと遅い新年会へ。ま、理由をつけての飲み会ってとこ。東京、銀座から関西初出店の創作和食店を、暇な同僚が見つけてきました。ワインも豊富で雰囲気も上々との前評判に期待が高まります。繁華街ど真ん中のビルの2階にありました。階段を上がって薄暗い照明の店内へ。蝶ネクタイの黒服の男性がお出迎え。わあ、高級クラブみたい。行ったこと無いけど。

 

案内されたのはヒーリングルームこと、癒しの個室。何で癒し?おおお、堀こたつ式の足下に何やら黒い丸いものがいっぱい置かれている。備長炭ですって。紀州の”うばめがし”から作った炭でしょ。焼き鳥屋さんで重宝がられる以外にも、ご飯を炊くときに入れるといい味に仕上がるとか、いま、人気の炭でしょ。そのくらいは知ってるのよ。靴を脱いであがるスタイルだから、色々なにおい?を吸収してくれる効果があるのかな。
でもねえ、足が当たるたびにゴロゴロと音がするし、ストッキングが破れそうで落ち着かない。緊張して、癒しどころではありません。壁に飾ってある分にはいいけれどね。

 

料理は、創作というより本格日本料理で、まずまずいけました。焼酎も美味しかったよ。ワインが売り物とのことだけど、やはり焼酎が合うよね。BGMはジャズ。
多分、恋人同士なんかだとムードがあるんだろうな。一緒に来た相手どもが悪かった。
ハイ、次は素敵な男と来ます。いつになるかは分かりません。それまで、がんばっていてください。

 
【つづく…】

 

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【その14】某月某日 “気楽なのはいいけれど客がねえ” の巻き

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【その14】某月某日  “気楽なのはいいけれど客がねえ” の巻き
 

ひゃ、寒くなりました。色々とこの時期は忙しいわね。いや、デートで忙しいってわけではないんだけれど、ほら、あれこれとね。どんなあれこれだって? あれこれよ!
ってなわけで車で移動中、おなかが空いてきたらもうお昼の12時。さてどこで食べようかと思う矢先に、中華料理店の大看板が目に飛び込んできましたよ。だれもが知ってる店よ。たしか有名な歌手が歌ってたわよね。

 

久しぶりだなあ。学生の頃、結構この店には助けてもらいました。何せ、安い、量がある、味もそこそこいけるの三拍子。貧乏学生の救世主だったわ。
昼時だから、かなりお客は入っているわね。元気なウエイトレスに席へ案内されました。
店内はきれいになったわ。席もゆったりとしているし。トイレもウオシュレットだ!
まあ、高級感は無いのは仕方がない。値段が値段だもんね。

 

さてさて、定番の餃子に焼きそばといくか。ああ、親父のお昼だ。たまにはこういうお昼も楽しい。味も安心できるし、懐も安心。費用対効果から言うと合格よ。難しい言葉知ってるでしょ。こう見えてもアタシ、博識家よ。うふん。料理はそりゃほっぺが落ちるってものではないけれど、予想を裏切らないってことよ。でもねえ、客の態度がねえ。ありゃ前の子供同士がベンチ座席にたちあがって、けんかし始めたよ。わあ、横の男の子たち、立て膝で食べてるよ。どう見ても高校生みたいだけど。向こうの4人連れが帰った後のテーブル上のすさまじさ。まさに食べ散らかしたって感じ。

 

なんだか、しみじみとしちゃいましたよ。国の民度はトイレの清潔さで測れると思っているのだけれど、飲食店での作法でも測れるかもね。ほとんどの他の客は大人しいのに、そういう客が目立つのよねえ。はあ。

 
【つづく…】

 

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【その13】某月某日 “ゆっくり食べさせて” の巻き

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【その13】某月某日  “ゆっくり食べさせて” の巻き
 
めっきり秋めいてきて、ここはしっとりとロマンチックなデートでもしたいとこだけど、彼氏がいないものは仕方がない。というわけで、腐れ縁?の女友達 K子と、大阪都心のテーマパークでひと遊び。“お子ちゃまから大人まで楽しめるエンターテイメントあふれるテーマパーク”のうたい文句に嘘はないわ。いろいろなアトラクションも楽しいし、街並みも凝っていて、なんだかわくわくしてきちゃった。まさに、ファンタジーワールドね!
 
もう6時40分。遊び疲れておなかも空いたわね。何か食べようよ。あの店にする? ありゃ、満員で並んでる。じゃあ、あっちのレストランへ。ここもウエイテイングがかかってる。しょうがない。どこも混んでるから、ここで待つとしよう。待ち時間はどのくらい?25分くらいだって。待たせてもらいましょう。
 
で、7時過ぎにめでたく席へ案内されました。すてきな雰囲気のレストランね。コース料理しか無いのが残念だけど、ま、いいか。シンプルなコースに決めました。生ビールがあれば文句はないわ。ここの生ビールは美味しいって評判よ。きたきた、ロンググラスだい! グビっ ふう、旨い! 料理も来たし、ゆっくり楽しもう。シアワセにひたって、ビールを半分ほど空けたころ、“ラストオーダーになりますが”って、冗談でしょ。今、入ったばかりじゃん。7時30分がラストオーダー? なんて、あわただしいんでしょ。
あわてて、ビールを追加オーダー。料理はコースだから問題ないけど、どうも落ち着かないわね。ワインなども、ゆっくり飲もうと思ってたのに、残念でした。
 
料理もまずまず良かったし、ビールも美味しかったけど、ゆとり感がほしかったわ。いろいろな事情があるにせよ、7時まで待たせといて、7時30分ラストオーダーってのは、ちと可哀想でございます。ゆっくりと遅くまで夕食を楽しみたい人は、街場に出てくださいってことかもね。
 
【つづく…】

 

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【その12】某月某日 ” 久しぶりの旅行 ” の巻き

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【その12】某月某日   ” 久しぶりの旅行 ”  の巻き
 
朝晩は、ほんのすこし、しのぎやすくなった今日この頃。夏の名残りを味わいに、近場だけど、久しぶりに一泊旅行としゃれ込みましたのよ。誰と行ったって? カレイでもなくヒラメでもない、母とよ! たまには、親孝行などしなくてはね。予算は折半だけど。
いいの。あちらは年金、たんまりもらってるんだから。
 
で、近頃、リニューアルしたばかりのリゾートホテルへ。何でも、公営から民営に変わったらしいわ。どこでも、公営は大変よね。特別室が、一泊二食で一人1万5000円って、リーズナブルなのが気に入ったの。温泉も新しく作り直したみたいだし。期待大よ!
 
おっ。エントランスはなかなか雰囲気あるわね。ゆるやかな坂のアプローチを上ったところに、ハーブガーデンなどあったりして。ヨーロッピアンスタイルって、こんなの?
部屋も広いわ。10畳の和室に、10畳のリビング。洗面室も別にあり、ゆったりとしているわね。でも、10畳のベッドルームに、 10 畳の和室、ってのがベストなんだけどな。
母の年になると、ベッドの方が楽なのよね。布団敷きに、係りの人も入ってこないし。
 
食事の前にちょっと一風呂。広々とした湯船の前に海が広がって、開放的で素晴らしい。
あああ、夏の疲れが取れていく。ちっとも仕事していないのに何疲れたの?って、思ってるんでしょ。いろいろとあんのよ。気疲れは。
食事は、別の専用小座敷へ。これは歓迎よ。部屋食って、さほどありがたくは無いのよね。
頻繁にサービスの人が部屋に出入りするより、こちらが出向いたほうが、気楽ってわけ。
堀コタツ式の座敷なのも、うれしいわ。正座はしんどいのよ。
 
で、肝心の食事は、平凡でした。ま、ありきたりの会席膳ね。海の近くなんだから、見るからに解凍した鮪や烏賊の刺身はノーパスよ。近場で獲れた新鮮な魚の刺身や煮魚を食べたかったわ。それに、一人用の小鍋料理もパス! 温かいままに、食べられるということで、今じゃ、どこでも出てくるけど、もう陳腐よ。白菜に豚肉、ほたて、の鍋など、家でしょっちゅう、食べてるわ。母の自慢料理なのよ。だれでも作れるの!
料理は、もうちょっとがんばってほしい。旅館の料理って、どこも似たり寄ったりの場合があるのよね。これからは個性の時代。街場の店に負けないものも出してくださあい。
やっぱり、料理は、記憶に残るものね。
 
【つづく…】

 

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