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【その124】某月某日  ”地味でも継続が大切・・ “ の巻き

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某月某日  “地味でも継続が大切・・”の巻き 

また、無くなりました。お金が無くなったのかって?ノンノン。元から無いのを“無くなった“とは言いません!近場のレストランが無くなりました。その地は今まで、ラーメン店→イタリアン→とんかつ店→洋食店と、節操の無い変遷を遂げ、洋食店でやっと落ち着いたかなと一同、とてもとても喜んでおりましたのに、このほどクローズした模様。吃驚したわ。というのはその洋食店は全国展開している人気チェーン店で、見るからにシステムがきっちりしているので、今度は続くだろうと思ってたのよね。結局5年ほどの寿命でしたわ。月一は行ってたけど、週一で行ってあげればよかったかな。って、そんなレベルの問題では無かったんでしょうよ!ホント、ガックリきたわ。 

ま、根本的に客数不足だったのは分かります。これって全国の郊外共通の宿命かも。人口は着実に減ってきてるし、これからも増える見込みが無いものね。その洋食店のマーケティングの読み力不足だったんだろうな。いつ行っても、そこそこ客は入っていたけど、従業員も多かったし、店規模も大きかったので利益を出すのは難しかった、ということですね。次はどんな店が入るのかな。ずっとテナント募集のままの可能性もあるだろうな。この世界もキビシイ。

で、結局、この辺境?な地にあっては、家族経営で地味にやっているところだけが、生き残っているのよね。お洒落でもないし、それほど美味でもないけど、何十年と営業している店の共通点は、家族経営という一点ですわ。おばあちゃんがレジ担当、お父さんと息子さんが厨房、お母さんとお姉さんがフロアを仕切るというスタイルね。人件費が固定化せずに、その都度、売り上げに準じて融通が利くのは、やはり家族経営ならではなのでしょう。先の洋食店はFCだった可能性が高いと思う。人件費は要るわ、本部へのロイヤリテイは要るわで、苦しい経営だったのね。グスン。こうなると、地味な家族経営でも、継続してくれるのが一番ね。おばあちゃん、頑張って。 

2016年9月5日・・・続く

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ホテル&レストラントピックス

ホテル&レストラントピックス

ホテル&レストラン トピックス 2016年8月24日

発信 間島 万梨子

  • 開業35周年特別企画 【1日限定イベント】
    「第2回 ポートピアホテル総料理長 岸本貴彦の料理を楽しむ会」

神戸ポートピアホテルは、平成28年10月2日(日) 開業35周年特別企画として「第2回 ポートピアホテル総料理長 岸本貴彦の料理を楽しむ会」を実施します。岸本総料理長が、「秋」と「地産地消」をテーマに考案したオリジナル料理をコース仕立てで提供。31階からの神戸の美しい夜景とともに、フランスと兵庫の食材の融合が楽しめる、一日限定イベントです。

詳細
■日時 : 平成28年10月2日(日)
     18:30~21:00(受付 18:00~)
      ※前日までに要予約
■会場 : 本館31階 フレンチレストラン トランテアン
■料金 : 一人 20,000円(税・サービス料込)
    ※ウエルカムドリンク付き(グラスシャンパン)
   料理に合わせたワインペアリングは プラス10,000円(税・サービス料込)

予約・問い合わせ
ポートピアホテル 本館31階 フレンチレストラン トランテアン                                                                      078-303-5201(直通)

 

 

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【その123】某月某日  ”笑顔 忘れました?・・ “ の巻き

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某月某日  “笑顔 忘れました?・・”の巻き 

暑い!あついいい!あっちい!ホットだぜ!って言いたいけれど、今は、ばんばん冷房の利いた部屋の中ざんす。はい、非国民です。とにかく暑さにはからっきし弱い(寒さにも弱い)もので、ここは秋の気配が感じられるまで、冬眠、もとい夏眠で過ごす決死の覚悟。いや、ただのぐうたらですけど。 

それでも、先日は大阪-キタの繁華街にあるイタリアレストランに、熱砂を超えてご訪問させていただきましたのよ。イタリア料理に加えて串焼きが美味しいと評判の店らしい。串焼き?はい、正真正銘、焼き鳥でした。でも前菜や主菜、それにパスタもなかなかに美味だったうえに、途中で食べた焼き鳥も専門店並の質だったので、なかなかにGoodでした。斬新な組み合わせってとこかな。ただね、そこのオーナーシェフの男性が、愛想が無いというか、こわもてというか、毘沙門天というか、とにかくオソロシイ。メニューを相談しても、ドリンクを頼んでも、固い表情のままに固い口調で話すものだから、ビビッてしまいますがな。アンタは、笑顔ってものを知らんの?って言いたくなりましたわ。別に、始終ニコニコして欲しいなどとは思っておりませんけれど、ゲストにはもう少し優しい表情で接するのが礼儀ってもんです。暑い中、遠いところからアンタの店にわざわざ来てるんだからさ、客にはもっとフレンドリーに接して欲しいわ。過去に、ニコニコすることで、何かダメージを受けましたか?って聞きたかったけどコワイから聞けなかった。 

やはり、接客の際の表情は大切だなと、つくづく思い知りました。のりで固めたような笑顔もいささか気持ち悪いけれど(時々見かけるのよね。最初から最後まで絵にかいたような笑顔)、豊かな表情は接客の基本です。美味しい料理をさらに味わい深くするのが、温かい接客マインド。それには自然な笑顔が一番の役に立つものです。だってその方が気分がいいものねね。 

2016年8月7日・・・続く

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【第132回】 食環境の現状(111) (伸びない食料自給率)

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食文化の豆知識132 食文化の現状111(伸びない食料自給率) 

農林水産省の調査結果によると、2014年の日本の食料自給率は39%でした。前年とほぼ同率。目標の45%には全く届かない数値です。ちなみに統計を取り始めた1965年の自給率は73%で、以後徐々に減り続け、ここ数年は39%と増減の変化なしの状態です。つまり減りもせず増えもせず状態が続いているのです。これは一体何を意味するのでしょう。食料自給率低迷の原因を“日本人の食生活の変化”とする農林水産省の主張が正鵠を得なくなったということです。つまり日本人の食生活はもはや定着したので、食生活の変化をいくら悪者?にしても、まさに笛吹けど踊らず状態。現在の食料自給率低下の原因は別のところにある証です。 

確かに、コメの消費量は低下しました。農林水産省のデータでは、1965年のコメ消費量は一人年間111㎏であったのが、2014年は56.9㎏と約半減しています。では生産量はどうなのでしょう。1965年前後が1250万トンらしいのはデータでわかりますが、私のデータを見る目が不足しているせいか、2014年の数値が800~900万トンと、明確ではない数値しか分からず、どうも消費量と比較しにくいのです。消費量と生産量は当然に同時比較した正確なデータとして公表すべきだと思うのですが、農林水産省は消費量の低下をことさらにアピールしたいのではないかと、勘ぐってしまいます。つまり「コメは生産過剰状態にある」現実を、あまり公にデータとして分かりやすく世に知らしめたくはないのかと。農業政策の失敗が見えるからです。食料自給率低迷の原因は、国民の食の変化だけにあらず。コメをはじめとする穀物生産政策の変化も大きな要因だと思われます。つまり、飼料穀物の輸入の爆発的増加と、休耕田(耕作放棄地)の爆発的増加のセットが表わす現実です。 

食料自給率の低下原因を探ると、まさに魑魅魍魎の世界を覗いているような気がしてきます。何故なら、世界各国、特に先進国の食料自給率と比べると、めまいがしてくるからです。ちなみに圧倒的農業生産国である米国・カナダを除いても、ドイツが92%、スペインが96%、フランスは129%、イタリアが61%、オランダは66%、イギリスは72%。いずれも2011年のデータです。日本は39%です。コメの生産過剰、その他穀物の圧倒的輸入超過、耕作放棄地の増大、この三つがトライアングルのように奇奇怪怪に日本農業を翻弄しているかに見えるのですが、果たして・・・。 

8月4日  間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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ホテル&レストラン トピックス 2016年8月1日

発信 間島 万梨子

  • 「サマーバイキング2016 ~ポートピア忍者村 ビックリ大宴会の巻~」

神戸ポートピアホテルは、平成28年8月10日(水)~8月15日(月)の期間、
「サマーバイキング2016 ~ポートピア忍者村 ビックリ大宴会の巻~」を
開催します。関西最大級 約2,000㎡の会場がポートピアホテル忍者村にタイムトリップし、忍者をテーマにしたバイキング料理60種類を揃え、忍者装束に身を包んだスタッフも登場し楽しい雰囲気を盛り上げます。

詳細

■期間 : 平成28年8月10日(水)~8月15日(月)
■時間 : 1部 17:00~19:00
      2部 19:30~21:30
      ※入替制  受付 16:30から   入場 20:30まで
■会場 : 南館1階 大輪田の間(全席禁煙)
■料金 : 料理・フリードリンク、税・サービス料込
       大人(中学生以上)  前売り ¥7,500  当日 ¥8,500
       シニア(65才~) 前売り ¥6,500  当日  ¥7,500
       小学生      前売り ¥3,500
       幼児(4才以上)  前売り ¥1,500

■おすすめ料理 :炎忍法ビーフもも肉の丸ごと炭火焼
                包丁妙技ビーフ鉄板焼
             忍者飯兵糧丸仕立て牛すじライスコロッケ
          忍者村名物鮎の塩焼き
          秘伝の巻物手巻き寿司
          鱧と鴨つみれの忍者鍋
          忍者帳ロールケーキ など約60種 

予約・問い合わせ
         ポートピアホテル イベント係 078-302-1117(直通)                       受付時間  10:00~18:00

 

 

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【その122】某月某日  ”快適な空調は大切・・ “ の巻き

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某月某日  “快適な空調は大切・・”の巻き 

で、今年の梅雨は明けたんですか。どうなんですか!って、まるで喧嘩ごしでスミマセン。ま、梅雨が明けようが、1年続こうか、別段どうってことはないんだけど、なんか、気持ち的にはっきりしない感じでさ。つまり、夏だああ、と吠えてもいいんでしょうか。勝手に吠えれば?ってことですね。ではついでに、生ビールだああ、と吠えさせていただきます。

この何年か、夏になると節電お願い・節電お願いの連呼だったけれど、今年はそういったお願いコールは無いようで、まずはおめでとうと言いたい。つまりバンバン、エアコン使っても、罪人にはならないわけね。ただただ、おのが電気代に青ざめるだけですね。でも節電の習慣が上手に?ついているところもあって、それはそれで結構なことですが、近隣のあるスーパーはとにかく暑い。何年か前の、厳しい節電協力のままに、きっちりと節電なさってるのですわ。お客は汗かき汗かき、買い物ざんす。それって、ただの経費節減じゃないの?お願いだから、もう少し、冷やしてください。 

飲食店の場合の空調も、結構大切です。冬は暖かく、夏は涼しく、つまり一年中、快適な環境を保たねばなりません。でないと、お客さんがそそくさと帰ってしまいます。それが、なかなか、順調に機能していない店もあるのよね。例えば、クーラーの風が一定の席に集中してあたって、おお寒む、ここは北極か!となる。反対に、ちっともクーラーが効かない一角があって、暑いやないの、もっと冷やしてんか、となる。冬は冬で異常にヒートアップして、暑いな、ここは熱帯か!となる。逆にちっとも暖房が効いておらず、なんや、外と同じで寒いやんか、もう帰るわ!となる。ほんと、これらは店内の空調設備がいかに近代的で機能的であるかないかの証です。空調って、地味な要素だけれど、飲食店のお客にとっては、生きるか死ぬかの死活問題なんですわ。ちとおおげさだけど、最近、エアコンの風が強烈にあたる席に座ってしまった経験からのグチざんす。すぐに席を変えてもらったけど、後でその席に座った女性は、ずっと震えてましたわ。風邪ひいたかもね。カワイそうに。 

                         2016年7月10日・・・続く

 

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【第131回】 食環境の現状(110) (紹介企業も厳選が必要?)

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食文化の豆知識131 食文化の現状110(紹介企業の厳選は必要?) 

斬新なアイデアや確かな技術力、またはゆるぎない倫理観をもって躍進する企業を選んで紹介するテレビ番組があり、いつも興味深く観ています。それぞれジャンルは異なりますが、いずれも消費者目線に立って事業を展開しているという共通点を重視した、取り上げ方のようです。すべてはお客様のために、は聞こえはいいですが、実行するのはなかなかに難しいものです。その顧客第一主義を、独自の手法によって実施している企業の並々ならぬ努力には心底、敬意を持たざるを得ません。ただ、中には取り上げるに相応しかったのかと思ってしまう企業もあって、番組事情の複雑さが垣間見えるようです。

 

先日も、これは単なる企業広告ではないのか、と思わせる内容でした。業界NO1のファミリーレストランチェーン店を紹介していました。誰もがよく知っている店です。そのチェーン店のマニュアル化されたサービス体制やセントラルキッチンでの量産体制が主な内容でした。例えば、注文を受けて9分以内に料理を提供できる調理システムとか、大量に効率よく製造できるセントラルキッチンの自動化システムについての紹介です。勿論、サービスにはプラスアルファの笑顔やすっきりとした姿勢、セントラルキッチンでは飽くなき美味しさへの追求がアップされていましたが、やはり別段珍しくはないシステムです。取り上げられたチェーン店には行ったことがあります。行ったことが、と表現したのは、二度目が無かったからです。口には合いませんでした。これは単に合う合わないの個人的問題ですので、その企業の精神風土に口をはさむ権利はありませんが、少なくともその店でウエイティングがかかっているのを見たことはありません。集客力は地域で相違はあるでしょうが、料理は大衆的で別段特徴も無いファミレス、というのが率直な感想です。

 

同じ番組で紹介されていたパン販売店は、近くにあったら是非行ってみたいと思わせる営業内容でした。早朝からのオープンで、次から次へと焼きたてが店内に運び込まれます。それぞれにオリジナリテイあふれるパンが所狭しと陳列され、オープンを並んで待っていた人々が、皆、トレーにパンを満載してレジに向かいます。そしてそのまま、外のオープンカフェで買ったパンを楽しんでいる人も多くいます。設置されたコーヒーマシンで飲むコーヒーは無料サービスです。中には毎朝やってくるという、コアなお客様もいて、皆和気あいあいとにぎやかな風景が広がっていました。そのパン店数店舗を展開している企業の社長もお客様と歓談するのが日課のようでした。これはだれもが真似出来る姿勢ではありませんが、売上は二ケタアップの快進撃を続けているとか。やはり元気で、真に顧客と密着した企業を率いるリーダーを見るのは楽しいものだと思いました。

7月7日  間島万梨子 食生活アドバイザー

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ホテル&レストラン トピックス 2016年6月19日

発信 間島 万梨子
「バーベキューパラダイス2016 ブッフェ&ビア」神戸ポートピアホテル
神戸ポートピアホテルは、平成28年7月1日(金)~9月18日(日)の期間、屋外プールサイドで「バーベキューパラダイス2016ブッフェ&ビア」を実施します。今回、プールサイドに2~8名で利用できるパーソナルブースを4区画新設。加えて、毎週月・火・水曜、隔週木曜は日替わりで、ライブイベントを実施します。 

「バーベキューパラダイス2016 ブッフェ&ビア」概要

 ■期間 : 平成28年7月1日(金)~9月18日(日)
 ■時間 : 18:30~21:00(LO 20:30) / 席数 160席
 ■場所 : 南館4階 ルーフガーデン プールサイド
      ◇雨天の場合は代替会場で実施
 ■料金 : 大人 前売 6,000円(当日 7,000円)
       小人(4才~小学生)3,500円
       ◇ブッフェ&フリードリンク)
       新設 パーソナルブース利用は、追加料金 一人1,000円・
          (ブース利用・グラスシャンパン1杯付) 

※ライブイベント:19:30~20:00
月曜日 ドラァグクイーン 火曜日 サンバナイト 水曜日 ベリーダンスナイト
隔週木曜日 マイケルダンスパフォーマー

※料理メニュー:バーベキュー料理、オードブル、サラダ、デザート 約40種
※フリードリンク:生ビール、フローズン生、フローズンビアカクテル、酎ハイ
         赤白ワイン、ウイスキーカクテル、各種ソフトドリンク 

予約・問い合わせ
ポートピアホテル ルーフガーデンプール 078-302-1113(直通)

 

 

 

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【その121】某月某日  ”個室もいいけど・・ “ の巻き

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某月某日  “個室もいいけど・・”の巻き 

飲食店も世の習いで、ブームってのがあるよね。一昔前は、創作料理がもてはやされて、どこもかしこも創作料理の店の看板を出していたような。当然、技がついていってない店も出てきて、奇をてらえばいいとばかりに、アナゴのカレーソースかけ、平目のチゲ風etc、口の中で食材が大喧嘩するようなへんてこりんな料理が大きな顔をしていましたっけ。それが今では鳴りを潜め、創作料理の看板を出している店もめっきり減りました。いいことです。大体、飲食店は保守的でいいと思う。そんでもって、センスと腕で、新しい料理を生み出すのは大歓迎ですわ。分かりやすいのが何より。 

で、消え去った創作料理の弔いはおしまいざんすが、個室ブームもほぼ同じ時期にありました。なんでもかんでも個室、個室。でも、入ってみれば、暗い、汚いってのが結構あって、普通のテーブル席の方が余程気持ちいいじゃん、ってなことになり、今ではあまり個室が売り物にはならなくなりました。そうだよね。格式のある店が個室を設けるのは接待とか会食には役に立つと思うけど、たいしたことのない店で、何で個室が必要なん?ってことだよね。せっかく楽しみに食事にきてるのに、個室に囲いこまれたんじゃサミシイじゃん。ウルサイ客は個室に押し込めといてほしいけど。いるのよねえ。どこから声出しんの?って言いたくなるような、わめきまくりの大声の客が。まるで幼稚園児か猿ですわ。いいえ比べるなんて、彼らが気をわるくしますわ。 

先日訪問した焼肉店は、無煙ロースターってのがよかったけど、全店内が個室でやはり照明が暗く、なんか薄汚れた印象なのよね。こんなんなら、以前に行った焼肉の名店の、明るい解放的な雰囲気の方がよほど歓迎。活気もあるしね。個室がお値打ちって感覚も変わってきたな、と思いました。ワケありの客や恐ろしい客(どんなんや)、子供連れ客、ウルサイ客などは、個室に入っていただきたいけどネ。 

                        2016年6月5日・・・続く

 

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【第130回】 食環境の現状(109) (小さい取引にもビジネス感覚を)

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食文化の豆知識130 食文化の現状109(小さい取引にもビジネス感覚を) 

日本の果物の美味しさは、世界的に見ても群を抜いていると思っていますが、最近、不愉快な経験をしました。大の果物好きなので冬ミカンのあと、美味しい不知火などの柑橘類を喜んでいただいていましたが、季節が廻りさすがに出荷薄になり、また他の果物もまだ出回らないという果物の狭間期のことです。ある店の店頭に、聞いたことの無い名前の柑橘類が売られていました。近隣農家からの出荷でした。値段は高めですが購入して、早速いただきました。どうだったか? きわめてまずいミカンでした。剥きにくく、種ばかりで、甘くなく、瑞々しさも無い。まさにいいところなしでした。このようなものは、売ってはいけないのです。出荷農家もどんなものか分かっているはずですが、売れればもっけの幸い、ということなのでしょうか。久々に頭にきました。お金をいただく商品は、価格と等価価値であるべきです。商売の基本です。気を取り直して、出回り始めたスイカをいただいて、うっぷんを晴らしました。最近のスイカは甘く皮も薄い、すぐれ品です。スイカ生産農家の努力の賜物でしょう。先のまずいミカンを高い値段で売った農家と格段の差す。生産者はやはり、誇りのもてる生産物を売る努力をしていただきたいものです。 

とはいうものの見渡せば、価格に見合わない商品が市場には出回っています。多くは、価格の価値はあるものなのですが、中には・・?という商品もあって、残念ながら、我が日本においてもすべてが信用できるというわけにもいかないようです。それでも、家電業界は品質管理面etcで優秀ですし、ビールや各種飲料も安心安全、お菓子やパンも信用できます。それらが企業としての倫理観を備えている所以ではないでしょうか。で、先のミカンの件ですが、そこに欠如していたのはビジネス感覚、つまり企業理念です。たかがミカンで、は通用しません。売る側と買う側の信頼関係なくして、ビジネスは成り立ちません。そして、どんな小さい取引でも、ビジネス感覚は必須です。誤解を恐れずに言えば、TPP成立で日本の農業が衰退すると騒ぐ前に、企業精神の熟成を急ぐべきでしょう。

                 6月4日  間島万梨子 食生活アドバイザー

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