某月某日 “ 飲食店は厳しい?”・・・の巻き
商売は厳しい社会だな、と思うことが多いよね。この世はやはり競争社会で、
特に飲食店の栄枯盛衰は著しいと思う。ワタシなど、はなから競争の世界なんぞに
参加しておらんからストレスも無いけど、当事者は大変だろうな、と思うことが
しばしばですわ。2年前に訪問した著名なフレンチレストランが最近閉店したとの
ニュースを見て、驚くやら、やっぱりなと妙に納得するやら。そうなのね。
やはり閉店にいたる萌芽がすでにその時点であったようなの。今、考えるとね。
つまり、滅びの予感ね。きゃっ、すごいこと言ってる!
まず、値段が高いと感じたこと。メインディッシュが魅力に乏しかったこと。
そして何より、接客にフレンドリーさがなく傲慢さが見え隠れしたこと。つまり、
ダメな三拍子だったのですら。閉店は時間の問題だったのかもしれない。
でもね、店はビルの最上階にあって、大きな窓からの夜景の見事さは素晴らしいの
一言で、それだけでも値打ちがあったわ。店内のインテリアもなかなかいけてたし。
そうなの、ハードは抜群だけど、ソフトがペケだったってわけ。
飲食店が閉店する理由はさまざまだけど、直接の原因は売上不足よね。で、何で
売上不足になっているのか、客から見れば、理由ははっきりと分かるケースが多い。
ほんま、なんでやねん、って思う店が、やはり近い未来に閉店に追い込まれている。
これってほとんどの人が経験していると思うわ。店だけが分からなかったってことね。
当事者は目が曇ってしまうのかな。でも一つだけ、共通の理由があって、それは
“お客さんに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい“という視点が欠けているという
点だと思う。レストランで、料理に魅力が無かったら致命的だし、接客が冷たかったら
二度と来ないし、分かり切っているのに、気づかない。値付けも大切。“これをいくらで
売ります”が商売の基本なので、その値段を受け入れてもらえなければ、アウト。
商売の基本なのに、それが難しいのよね。客の立場で良かった。とてもワタシには商売は
できませんわ。ハイ。
2015年11月9日・・・続く