【その145】某月某日 ” 確かに、見映えは大切・・ ”の巻き

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某月某日  “確かに、見映えは大切”の巻き

最近、飲食店で注文した料理をスマホで撮って、ネットで公表するのがはやってるんだって? 無料の写真共有アプリケーションを使って、色々なSNSを通じて発信することよね。多分。インスタ映えする写真が人気を集めるので、皆張り切って公表してるみたいね。この前も、ある食事会で同席の女性が、熱心に料理の写真を撮っていたわ。インスタグラム用かな。他の人達は白けてたけど。だって写真ばかり撮ってたら、会話を楽しめないじゃない。ま、その間、静かなことは確か。ある店では、料理を持参した際、店の人から、お写真撮られますか?って聞かれ、吃驚したことがあるわ。一同、そんな趣味は無いので、ノーサンキューでひたすら喋って食べまくったけど、それだけ写真を撮る人が多いってことなのね。人の食べる料理写真を本当に見たい人がおるんかいな、とN子は思うのでありますが、そういう時代なのでしょうか。情報の拡散ってことね。

写真を撮りたいと思わせるような料理を出すのも、確かに店の値打ちかも。料理リサーチにも、必ず“見映え”の項目はあるわ。味や量、値段などと同じくらい重要因子ね。見映えを左右するのは、彩りとか、盛り付け方、皿などで、総合的なセンスが問われるよね。でも最近の店は、なかなかに見映えには気を使ってると思うわ。特に、和食やフレンチは見た目が綺麗な料理が多くて、楽しめるのもうれしい。そうそう、ちょっと高価な中国料理も豪華な見映えのものがあって、食べるのが惜しいほど。芸術作品って感じね。一方、もうちょっと見映えにも神経を使ったら?って思う店もたまにあって、それはそれで笑えるかな。美味しけりゃいいだろ、って開き直られても、やはり食欲が萎えるような料理はゴメンこうむりたいわ。

考えれば、見た目を大切にする心意気って、どんな分野でもあるものね。それが先進文化国家たる条件かも。その点、日本はなかなか先を行ってると思うわ。日本人が作り出すものって、大体がすっきりとしていて美しい。細部に気を使ってるのが分かるもの。毎日の化粧も張り切ってしまうわ。無駄な努力だって?文化の証よ!

                2018年6月12日・・続く

 

 

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