【第8回】 [ 食の安全意識の高まり(2) ]

col_n_pic
 
【第8回】 [ 食の安全意識の高まり(2) ]
 
疑わしい人に、可能性のある人を加えると、全国で1400万人があてはまるだろうと言われている糖尿病は、一向に減る気配を見せていないようです。
予備軍も含めて、40歳以上の4人に1人が罹患しているといった状況の中、心配されるのは若年化です。最近、若者の糖尿病が増えているという話を新聞などでもよく取り上げています。
 
当然、食生活の変化が影響しているのは言うまでもありませんが、気をつけなければならいのは、清涼飲料水の飲みすぎです。喉が渇いたときに、口当たりの良い甘い炭酸飲料や、スポーツドリンクをぐいっと飲んだ経験は誰にでもあるでしょう。確かにその爽やかな飲み心地は、直後の満足感を高めます。ただ、多く含まれている糖分の作用で、血糖値があがり、しばらくするとさらに喉が渇いてしまう、そして結果として毎日2~3リットルも飲んでしまう、といった異常な状態が続くと、立派な糖尿病予備軍です。血糖値があがりすぎて意識が朦朧として倒れてしまう、といったこともまれではありません。
 
おおよそ、清涼飲料水100ミリリットルには、10~12グラムの糖分が含まれています。1リットル飲んだら100グラムの糖分を摂取することになります。ならば、低カロリー商品?糖質の代わりにステビアやアスパルテームが使用されており、砂糖ではありませんので、エネルギーにはなりませんし、糖分過多にもなりません。虫歯の原因も作りません。でも、添加物には違いが無いのです。その安全性が完全に証明されているとは限りません。
 
要は、大量に摂取しないことに尽きます。すかっとした飲み口の清涼飲料水はまさに清涼剤として楽しめばいいと思いますが、度を過ぎると、身体にとっていいわけはありません。大量に水分がほしいときは、やはり水を飲むのが無難というものです。
 
 
 

 

カテゴリー: 食文化の豆知識 パーマリンク