「N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ
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【その7】某月某日 “安らぎ感は大事です” の巻き |
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さて、義理チョコばっかのバレンタインデイも無事に過ぎて、来年の本命チョコギフトを目指して一年頑張るぞ。取りあえず、今日は同じく義理チョコばら撒きの友人 S 子と、最近オープンしたばかりの中国料理レストランへ。 何でも、有名俳優がアドバイザーとしてプロジェクトに組んでいるみたいで、とにかくお洒落な店らしい。どっと期待は高まるぞ。こちらも精一杯お洒落しての訪問よ。いつもと同じ格好じゃんって? このネックレスが見えないの?今はやりの真珠よ、真珠。豚に真珠、って失礼ネ。 |
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エントランスは普通だけど、店に一歩踏み込めば、壁や天井にガラス材が多使用された店内は、まさにゴージャス。きらきらときらめいて、目にまぶしいくらいよ。床もなんだか光る資材だし、テーブルも一枚ガラスときたもんだ。こんなことなら、真珠じゃなくて、ダイヤモンドにしときゃよかったわ。持ってないけど。 |
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料理は? 内装ほどには凝ってはいなかったけど、盛り付けも美しく、ボリュームもあって満足したわ。ただねえ、スタッフがテーブルに料理を置くたびに、ガチンってガラス音がするのにはまいったわ。食事中でも、小皿を置いたり、グラスを置くたびに金属音がする。客席のあちらこちらからも、ガチャン、ガチン。うるさいったらありゃしない。トイレに行くときも、ピカピカの床ですべらないように、抜き足差し足って感じで、がに股歩きになっちゃった。 |
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緊張感もいいけれど、食事中は安らぎたいです。無駄な音は聞きたくないよね。 安らぎ感をくださあああい。 |
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【つづく…】 |
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【その6】某月某日 “バイキングは食べ放題じゃないの?” の巻き |
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めでたく新年ということで、なかなかお互いにめでたくならない友人S子と、ホテルのランチブッフェバイキングへ。、少し足を伸ばして、リゾー地へと洒落込んだ。まだ正月休みだもんね。ゆっくりと食べまくるぞ。一人6000円って、それほど安くはないよね。飲みもの別だし。でも、正月だい!一緒に初詣する彼氏も今のとこいないし。クーッ 今年こそ3人は彼氏作るぞ。 一人でもかまいませんけど、、、、、、、。 |
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で、到着したのは12時40分過ぎ。S子ったら待ち合わせに40分も遅れてくるんだから。何でも、コンタクトを落として探すのに手間取ってたんだって。新年からそんな調子じゃ、アンタ、今年も成果は見込めないよ。 さて、席に案内されて、バイキング台へ。あれ? 料理の種類は豊富なようだけど、ほとんど空になりかけの皿が目に付くわ。周りを見渡せば8割ほどの客入りで、食べ終わったって感じのひとも結構いる。ただ、バイキングは2時までなんだからこれからよね。 |
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途中で、何皿かは新しい料理を運んできたけど、そのままほったらかしの皿も多かった。楽しみにしていたバイキングの目玉のタラバ焼きカニは、何とか2足づつ食べたあとの補充はなかったし、イカスミパスタやフルーツのメロンも補充されないまま。これじゃバイキングの名が泣きますよ。ホテル側にすれば、もう客も入ってこないだろうと見込んでのことかもしれないけれど、バイキングと名付ければ、その営業持間中は、すべての皿を満杯に近い状態にしておかなくてはいけません。食べ放題が魅力なんだからさ。 ま、ほどほどに食べたので、太る心配をせずにすんだのは怪我の功名かな。 |
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【つづく…】 |
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【その5】某月某日 “トイレは化粧室なの、分かってよ” の巻き |
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今夜は学生時代の友人 K 子と忘年会だ! お互い、色々と忙しく(仕事以外がね)、なかなか会えないのだけれど、やはり、一年の締めとしてじっくりと飲み食べあかしたいじゃない。 どっちも、彼いない暦○○年だしさ。トホホ。 |
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ということで、訪れたのは、洒落た中国料理店。今、はやりのヌーベルシノワって感じで、あっさりと美しく、お腹にも優しく、とレデイにはいいことずくめで、うれしいわね。ちょっとボリューム不足気味だけれど、ダイエットを目指す身としては、ちょうどいいかも。内装も中国料理店というより、フレンチレストランみたいで、照明も適当におさえてあって落ち着くわ。 近況を報告しあって、お互い、まだ嫁に行くあてのないことを確認してひと安心。なんだかなあ。もしも K 子に素敵な彼ができても、やっかまないからね。 |
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お酒がすすみすぎたかな。顔が赤くなってるみたい。ちょっとトイレへ。 入って驚いた。暗いのなんのって。すごく照明を落としてあって、とても凝った造りなんだけれど、顔の色がよく見えません。バッグ置き場も無い。 仕方がないから、勘で化粧直しをして席に戻った私を見て、” N 子、顔まだらになってるヨ。少し変”って言われちゃった。これがもし、彼との勝負デートだったらどうしてくれるのよ! |
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蛍光灯が妙に白々しく明るすぎるトイレも、興ざめだけれど、やはりトイレは適度な明るさが欲しいよね。肌がきれいに見えれば言うことなし。だって、化粧直しがしやすくて、ルンルンで席に戻れるもん。 |
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【つづく…】 |
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【その4】某月某日 好きに食べたいの、ほっといて。の巻き |
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会社の同僚数人と話題のフレンチレストランへ。何でも関西初出店で、東京では有名なお店なんですって。そこのオーナーシェフは、よくテレビなんかにも出ているらしい。早速探検開始だ。同僚数人の構成? フン、女5人よ! |
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ビルインタイプなので、エントランスはシンプル。店内もかなりあっさりとした内装で、ひと昔前の豪華なフレンチレストランって印象とは大きく異なるわね。これが、今風のカッコ良さなのかな。照明も明るくて、なんだかファミリーレストランみたい。お互いの精一杯にお化粧した顔がばっちり見えて、 ロマンチックじゃないわね。フン 女同士だから、ロマンチックでなくてもいいって? 彼と二人で来るときのことを考えてるのヨ! いつのことだか。
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オーダーは、5500円のコースに決定。コースは4種。4500円からあって、上は8000円まで。意外とリーズナブルでありがたいわね。やっぱり食べて飲んで、一人8000円前後ってのが、いいところかな。 料理は、結構ボリュームはあったけど、少しでも残すと、フロアのスタッフに”何かお気に召さなかったでしょうか””いかがでしたでしょうか”ってたずねられるのには参ったわ。 |
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だって、フォアグラのソテーは火が充分通ってないせいか、なんだか,血の臭いがしたから、全部は食べなかったし、メインデイッシュのうずらのグリルも、やたらに味付けが濃くて少し残してしまった。だからなのか、その都度、いかがでしたか、って聞かれるのも辛いよね。他の料理やデザートは美味しかったよ。 厨房に戻ってきた皿に料理が残っている場合、料理人が今一度口にして、その原因を探るのが筋でしょう。プロなんだから。お客に聞かないで。いくら、厚かましい女5人と言えども、ちょっと口に合わないくらいで、いちいち文句は言いたくないわ。料理を残すのが罪を犯してるみたいな気になって、落ち着いて楽しむことが出来なかったのは残念。ああ、何てデリケートで優しい私達。 |
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【つづく…】 |
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【その3】某月某日 やる気出してよの巻き |
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会社の同僚(いつものことながら色気ないなあ)と、ちょっと高級な日本料理店へ。 ふん、たまには私もしっとりと、純和風で決めるのよ。本店は立派な庭園を持つ格式ある日本料理店で、今日訪問するのはビジネス街にある支店っていうわけ。おっ、入り口にはきれいなぼんぼりが飾られ、赤い色が巧みに随所に取り入れられて、上品ながら華やかな雰囲気ね。これで相手が素敵な彼だったら言うこと無いのに。って、お互いに顔を見つめあってもどうしょうもないわね。 |
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気を取り直してメニューブックを見せてもらう。どれどれ? コース料理が4,500円から5種類ほどもある一方、1品料理は少ない。食べ物の好き嫌いは無いほうだけど、コースは余り有難くない料理も入っていることがあったりして、本音のところは、好きな料理を選んで、それに合うお酒をちびちびとやるのが好きなんだけどなあ(まるで、オヤジだ) |
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ま、ここは6,000円のコースでいきましょう。秋のおすすめコースってのも、、そそられるし。ちびっとでも、松茸が出てくるかな? 結構、いけましたよ。それぞれ見映えにも配慮されてるし。いえい!、松茸もきちんと土瓶蒸しと天ぷらに登場しましたですよ。量は少なめだけどネ。料理はおまかせを頼むのも、たまには気楽でいいものだ。首を傾げたくなるようなものもあったけど、お酒が旨けりゃ文句は無いわ。 |
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何に文句あるかって? 会席料理は、ゆっくりとお酒を飲みながら味わうものでしょう。2時間くらいはかかるよね。それが6時45分に入店して、まだ蒸しもの料理を食べている8時20分に、『ラストオーダーになりますので…』って声をかけられましたよ。8時30分ラストオーダーで、9時クローズなんだって。知らなんだなあ。いまどき、9時閉店の店があるんだね。見ると、なにやら店の片付けをはじめたよ。 そうか、皆、仕事終えて早く帰りたいのね。 そういや、客は私たちのみになってる。でもいくらビジネス街だからといって、これじゃ、みすみす客を逃してはいませんか。もったいない。私たちも、お酒の追加をやめてしまったし、8時くらいからでもふらっと来店したい客もいるだろうに。8時30分ラストオーダーじゃ無理よね。 |
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お子ちゃまになった気分で、9時には店を出た私たち。ああん、大人の世界はこれからだよん。 |
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【つづく…】 |
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【その2】某月某日 びっくり創作料理店 |
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会社の同僚と最近オープンした創作和食料理店へ。まえは普通の居酒屋店だったのが、いつのまにか洒落た外構えのレストラ ンに変身。早速探検開始だ。 |
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エントランスに通じる石畳のアプローチは、なかなか趣があるじゃない。 かなり期待感は高まるわ。店に入ると、元気の良い挨拶でお出迎え。スタッフはみな若くてピチピチしているけれど、上下真っ黒のユニフォームは、なんだか忍者みたいで、懲りすぎじゃない?間接照明の薄暗い店内は、目が慣れるまで少し時間がかるけれど、悪くはないわね。顔のシワも目立たなくてすみそうだし。 |
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ガラスのカウンター席へ案内される。全体にメタリックな雰囲気で色彩もモノトーンでまとめられ、まあ、アーバンモダンって感じねって、連れの女(会社の遊び仲間・仕事仲間とはいえない・・・)がわけのわからないこと言って感心している。でも、これってひと昔前に流行ったカフェバーみたいで、いまは癒しの空間ってのが、主流なのよ!とこれまた意味不明の言葉ではむかう私。 |
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気を取り直して、どれどれとメニューブックを見る。何々?『浦島太郎びっくりサラダ』ってどんなサラダ?『びっくり穴子のインド風』びっくりが好きな店ね。どんな料理じゃい。『揚げ湯葉ととりからのコラボ』どんなん?スタッフに聞いてもアルバイトなのか、納得できる説明なし。オナカペコペコなんだからさあと、とにかく4品ほど注文。浦島太郎さんのは、平目と鯛のマリネサラダだった。お酢が少し利きすぎだけど、まずまずいけるわ。 |
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びっくり穴子、は、一尾煮穴子の上にカレーソースがかけられた料理。う~ん、変な味!揚げ湯葉・・は、何のことはない 。揚げ湯葉ととりのから揚げの盛り合わせで、珍しくはないわね。他に、『バリ風バンバンジー』『創作寿司ボール』などに もチャレンジしましたよ。みな、やたらに味が濃くて、ビールがすすんだのは店の戦略かな? |
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支払いは二人で9000円ってとこ。創作料理って食べるのに勇気と覚悟がいるのね。ああ、以前の居酒屋の『鯵のたたき』と『野菜の天ぷら』が恋しいよお。 |
【つづく…】 |
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【その1】某月某日 プンプンフレンチ |
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高校時代の女友達と静かな住宅街にあるフレンチレストランへ。昔から結構名前は通っている店で、胸ワク気分でいざデイナーだ。入り口には白いフリルブラウスと黒いロングスカートの女性がお出迎え。なんだかコンパニオンみたい。時代感覚がずれてやしない? |
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気を取り直して6300円のデイナーをオーダーする。給料後の金曜日だ。 少しは贅沢してもいいでしょ。前菜2皿とメインデイッシュ1皿、デザートの組み合わせで、前菜は5種類から、メインデイッシュは2種類から選べるのだけれど、もう少し選択肢が欲しいよね。メインが牛肉か魚かだけのチョイスって、やっぱり時代感覚がずれてやしない? |
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気を取り直してワインなども、とワインリストを見せてもらう。ガアーン。 一番安いので6800円だって。いまどき、3000円前後で、そこそこ飲めるワインがいっぱいあるのに。なんだか、コース料金とのバランスが取れていないんじゃない? |
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ワインはやめてビールを注文。店の思い通りにはなりません。ウイー ゲップ。 料理は、前菜はまずまずだったけれど、メインの牛ステーキは今いちだった。 フィレ肉でも和牛ではなかったみたい。やはり、この価格では和牛フィレ肉は無理なのかな。だったら、子羊や鴨肉でもよかったのに。 |
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店の雰囲気は、アールデコ調で豪華さはあるけれど、重たそうなシャンデリアといい、ふかふかの足が沈みそうな絨毯といい、ちょっと気取りすぎで、かえって落ちつかない。サービスも、もう少しフレンドリーの方が楽しいよ。 |
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最後の支払いは、飲み物がビールだったので予算より安くついたものの、やっぱりワインが飲みたかったな、という不満が残り、店を出たその足で近くのワインバーに一直線。リーズナブル価格だったので、二人で二本もあけてしまった。何のこっちゃ。 |
【つづく…】 |
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