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顧客満足の複雑さ 119 「静寂の本質」

      顧客満足の複雑さ119「静寂の本質」  

インターネット上で投稿される犬や猫の動画は、なかなかよく出来ているものが多く、彼らの演技ではない自然な所作が笑いを誘い愛らしさを増幅させて、時々見させてもらっている。何百万回もの視聴を誇る動画もあり、テレビのバラエティーやドラマも真っ青という人気ぶりだ。ユーチューブに代表されるネット動画は、今やあなどれない情報発信体のひとつとなっている。そのネット動画で動物ものと同じくらいに多く投稿されているのが、日本礼讃を目的とするもので、“訪日観光客から見た日本”や、“世界での高い評価”等をテーマにして、日本の良さを発信している。訪日外国人のコメントには、一方的な思い込みや短期間滞在ならではの高評価もあって、いささか面映ゆく感じるが、やはり悪い気はしない。

しかし、中には簡単に同意できない評価もある。“日本人はとても静かである”の意見などは、本当に?と疑いたくなる。あくまで自国と比較しての感想だろうから、環境の相違で評価も異なるとは思うものの、いったん街に出れば、騒音に囲まれたストレスを感じる身としては、?マークがつく。先日、その?を感じつつ都心に出たのだが、なるほど、そういうことか、と気づいた。訪日外国人の評価はほぼ正しかった。やかましいのは、提供側・企業なのだ。電車の中で途切れずに放送される駅案内と広告と事故注意喚起の声は嫌でも耳に入ってきて、親切さを通り越して、迷惑騒音と化している。見れば、客は静かにスマホをさわっているか、寝ている。知人同士でも会話の声は小さい。ただただ上方からうるさい放送が流れる。百貨店やスーパーでも館内案内が外国語も含めて流れ続けており、それが止んだら大きな音楽がとってかわる。常に音が響き続ける。外に出れば、店がある限り呼び込みや音楽や広告音が空気を揺るがす。百貨店やスーパーでも、客は静かで、同行者がある場合でも大声は聞かれない。仲間内で騒ぎ、そこに意図的な笑いを加味させたテレビ番組を、受け手の視聴者は笑いもしないで観ていることが多い。日本人は静かなのだ。たまに大きな声がすると振り向けば、元気な外国人観光客だったりする。 

飲食店でも同様で、やけに音量の大きいBGMが流れているときがあり、ボリュームを下げてほしいと頼んだこともある。ミュージック提供専門店ならともかく、会話が聞き取れないほどのBGMはルール違反だ。それも多分、店を盛り上げたいという店側の意向なのだろう。客が静かすぎるからだ。ことほどさように、日本は、提供する側の一方的な音の氾濫に囲まれてる。訪日外国人の感想は的を射ているのかもしれない。以前電車の中で見かけた欧米人男性二人は、40分もの間、喋り続けていた。内容が分からないので聞き流せたが、分かってれば気になって仕方がなかっただろう。それほどに大きなよく通る声だった。飲食店や電車内でも大声で喋る客はいるが、全体として日本人の発声音は小さく、会話量も少ない。

せっかくの静かな日本人・日本をやかましく騒々しくしているのは、提供側であり企業なのであって、それならば静謐の提供もまた、ビジネスになるであろうと思うのだが。と、ここでハロウィーンでの大騒ぎのニュースが飛び込んできた。嬌声が飛び交っている。はて、日本人も進化したのか、それとも後退したのか? 

              2018年11月1日  間島   

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【第158回】 食環境の現状(137)(国内消費と人口比) 

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食文化の豆知識158 食文化の現状137(国内消費と人口比)  

気候が落ち着いても、トマトやきゅうり、白菜などの葉物は高値安定のままです。昨年のことはすっかりと忘れていますが、野菜類がこれほど高かったという記憶はありません。それほど台風の影響がすさまじかったのでしょうか。この価格に慣れてしまうのも怖い気がします。ガソリン価格と同様に、こんなものか、の諦めは家計に重くのしかかり、ひいては内需の縮小につながります。 

なんやかやと大騒ぎなのにアメリカの経済が強いのは、内需が強いこと。つまり国民の消費力が旺盛なのです。一方、日本はなかなか内需が拡大しない。それは将来を見越して消費に慎重になっているのか、日本人の性格からなのか、理由がはっきりしません。アルバイト代も上がっているし、給料も順調に伸びているのに、何故、国内消費が伸びないのでしょう。日本独特の労働生産性の低さは、GDPの数値には結びつきますが、消費の増減には直接、かかわりは無いはずです。なのに、いつまで待っても、国内消費が思うように伸びません。株価は3年前と比べて倍近くになっているというのに。度重なる災害が、財布のひもを固くし、娯楽を慎む方向へ誘導したとするなら、本当に切ないことです。飲食店などへの影響も少なくないでしょう。 

もしかすると、消費の伸びの鈍化は、年齢人口比がその一因なのかもしれません。だとするならばここは悠然と構えて、数十年後を待つ?という政策もありかなと。二十年も待てば、経済状況は必ず変わります。人口が減っても日本は大丈夫。人口比も変わるからです。隅々にまでよく整った国だと思います。なのでこの良さを保ち続けてほしいものです。日本国民が健全でいる限り、この国はだめにはならない。今、何かと騒がしい出入国管理法改正案の内容を熟知もせずに、こんなのんびりとした考えでいいのかなとも思いますが、世界を見て、お手本になる国が見当たらないのだから、日本は日本のままでいてほしいものです。

      11月22日 間島万梨子 食生活アドバイザー

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【その149】某月某日 ”料理も芸術だ!・・ ”の巻き

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某月某日  “料理も芸術だ!”の巻き

もう街は歳末商戦に突入で賑やかです。田舎にいると、咲く花の種類で、ああもう冬が近いんだな、って思うけど、街は装飾で冬が分かるのね。すでにクリスマスモードで、キラキラみたいね。つい前までは、ハロウィーンのカボチャばかりだったのに。ほんと、日本は忙しいわ。

先日訪問した店は、名目が肉料理専門店なので、鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉、ステーキから、好きな肉料理を選ぶってわけ。宮崎牛を一頭買いしているらしい。迷いなく焼肉を選びました。ただ他の焼肉店と違って変わっているのは、三種盛り、五種盛りという形で注文するのよね。ホルモン以外でお願い、のオーダーはOKだけど、どんな部位がくるかはお楽しみ。店自慢の上ロースとかミスジとか、上カルビなどが盛られているとか。ま、かなりいい値段がするから、あとは店を信頼するしかないってわけ。この五種盛りがすごかった。中身も期待通りだったけど、提供の仕方が半端なかったわ。大皿の真ん中に大振りの百合やら蘭やらが背高く悠然と鎮座まして、その周りを立体的に肉が飾られているの。ゴージャスというか、悪趣味?というか、目が点になりましたがな。テーブルが広いわけが分かったわ。場所取る。でも印象としては悪くなかったわ。このくらいパフォーマンス力があると、お見事!と言いたくなるわ。百合は食べられないけど許す!

他店との差別化と言う意味では、今までの焼肉店の中では、ダントツ。キムチやサラダ、デザート類も丁寧で、美味しかったし、努力のあとがみられました。今は、これだけ頑張らなくては、集客しにくいのね。平日にもかかわらず、80席ほどの店内(すべて個室ネ)は満席でした。ただ気になったのは、すき焼きやしゃぶしゃぶの時は、どんなパフォーマンスなんだろうってこと。財布がついていかないので、当分は行けないけど、かなり気になる店でしたわ。

               2018年11月20日・・続く

 

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顧客満足の複雑さ 118 「和風とは風情重視」

      顧客満足の複雑さ118「和風とは風情重視」  

ひどい首の凝りに悩んでいる知人がいて、整形外科の医者のアドバイスに従って、枕を固めの低反発型に変えたが、今のところ、かんばしい効果は出ていないと嘆いていた。聞けば、和室に柔らかくてふわふわの布団を敷いて寝ているらしい。即座に、ベッドに変えることを勧めた。それも、固い20センチ以上のマットレス仕様のものに。マットレスは固ければ固いほど、そして厚ければ厚いほど身体への負担が少ない、とは自論だが、経験ではその通りだ。そもそも、首や肩の凝りは、日本人独特の症状だという。欧米人には凝りで悩んでいる人は少ないらしい。様々な理由が考えられ、お箸文化も首や肩を凝らせ、お辞儀も?凝りの元だという説もある。そして、柔らかい和式布団スタイルも、体を沈ませ凝りの大きな原因になっている。 

洋式か和式かのいずれが人間が生活しやすいかの議論は、個人の嗜好によるところが大きく正解は出そうにはないが、少なくとも年齢を経るにしたがって、和式での生活は辛くなる傾向がある。食事会の店選定をまかされ、席が座敷だったときは、参加者から堪忍してくれの大合唱に見舞われ、ひたすら恐縮したことを思い出した。多くの人が正座が苦手だったのだ。あの過酷な姿勢は、中高年を過ぎると途端に試練になる。ただ幼い子供連れの場合や、若い人の集まりなどは、その自由さが有難いという声も聞く。洋式か和式かの選択は、トイレでは言わずもがなである。そして履き物は靴文化になって久しいが、かつて日本では、下駄か草履で、遠出の場合でもわらじが主流だった。稲を利用した履き物でなかなかよく考えられてはいるが、足を守るには到底、革仕様にはかなわない。牛肉摂取の習慣が無かった日本では、革技術が育たなかったのも無理はないが、堅牢な革靴と比べて、その弱さは歴然だ。 

着物は日本が誇る文化であり愛好者も多いが、一般的な生活では利便性で洋服には勝てない。ボタンやファスナーが無い衣服は、自由な動きを制するからだ。こうしてみると、生活の洋式化は、人体に優しく添う形で進んだともいえる。日本文化が今、改めて見直され、海外でも高評価を受けているのは、あくまで文化としての価値であって、そこに風情を感じるからではないだろうか。風鈴にしても、美しい音色で涼を感じるという風情で、今ではその音が近所への遠慮で気軽に楽しみにくい。床の間、欄間も芸術的で、贅沢文化だ。こうしてみていくと、和風とは風情重視の文化なのだろう。それはそれで自慢していいのだが、現実性には若干欠ける。前にも書いたと思うのだが、旅館式の宿泊施設で、最も自慢できる要素は、和風の風情が惜しげも無く用意された空間の提供である一方で、快適で安全な睡眠を約束するベッド式の寝間の提供でもある。この二重構造こそ、今後の旅館型宿泊施設の未来だと確信している。あとは販売価格努力の域に入るのだろう。

                 2018年10月1日  間島   

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顧客満足の複雑さ 117 「固定客の確保と流動化」

 顧客満足の複雑さ117「固定客の確保と流動化」  

利用する頻度が高ければ高いほど、利用先の固定化が強まる。例えば昼食の外食利用時などは、訪問店がほぼ同じという人も多い。そこまでいかずとも、数店舗を回し利用している。これが夕食となると、利用範囲は広がりを見せる。移動時間に余裕を持たせられるのに加え、利用頻度が昼食ほど高くは無いので、その時の気分や予算、同行者に応じて行き先が選択される。この状態を提供側からみると、昼食時にリピート客が占める割合は、夕食時よりはるかに高いという結果につながる。客単価が低めの昼食時に安定した客数が見込めることは売上の安定にもつながり店にとっては有難い状況だろう。ただ昼夜営業の店にとって、収入源は夜間営業時である。例外もあろうが、大方の飲食店の稼ぎどころは夜間にならざるを得ない。アルコール類が加わっての客単価の高さと、営業時間の長さからくる売上額は、昼食時の数倍となって当然だからだ。ただ、安定した売上と言う意味で夜間営業においても、固定客は非常にありがたい存在となる。ゆえに、どの店でも、リピート率をあげるための努力は惜しまないはずで、その努力の跡が見られない店は早晩閉店を余儀なくされるだろう。ならば客数を補えるほどの高い客単価で稼ごうとしても、それには料理・雰囲気・サービスの特質性と立地の優位性が必要で、一般的な店が簡単に目指せるものでもない。 

つまり、顧客固定化、なじみ客の確保は、飲食店にとって最も重要な要素であり目標でもある。これは宿泊施設でも同様で、余程のネームバリューか特別な立地を擁していない限り、リピート率は運営の成否に影響する。その視点からみると、新聞誌上で、何段かの大広告を頻繁に出しているホテルがあるが、高額な広告料を払い続ける理由は、余程、客室数が多いか、リピート客が非常に少ないか、のいずれかではないかと勘ぐってしまう。言葉を変えれば、うちは一見客だけしか来ないです、と明言しているかのように思える。広告宣伝の効果を無視するものでもないが、あまりの露出はかえって、内実の乏しさを想像させてしまう。また、何度か訪問したことがある、10室前後の殆どがリピート客で埋まる良質の宿泊施設が、食をメインにしたテレビの紀行番組で体験紹介されたとたんに、新規予約が殺到したため、“しばらくの間、満室状態が続きます。ご迷惑をおかけします”との謝罪メールが届いた。それら新規客がめでたくリピート客に移行してくれるなら、テレビへの露出も有益だが、果たしてどうなのだろう。結果の是非はかなりあとになってみないと分からない。リピート率の高さは、その対象の真の力を表わす。 

ことほどさように、リピート客の確保は、サービス業にとって何より大切な命題ではあるが、かなりの難関でもある。個人的にも、二度目の無い飲食店は少なからずあるし、その魅力に惹かれ再訪問した旅館は数少ない。次は異なった地域を楽しみ・異なった施設に泊まってみたいと思うのが自然の欲求だからだ。だから、現実の数値で、リピート客が占める割合がとても高い旅館やホテルの努力はいかばかりかと、尊敬しきりであるが、固定顧客は年を取り、環境も変わる。流動する。よって常に3割以上の新規客は必要となる。その新規客の多くがリピート客になってくれれば、その店・施設は盤石といえるだろう。                   間島

                    2018年9月3日     

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【第157回】 食環境の現状(136)(やはり食材は現物で) 

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食文化の豆知識157 食文化の現状136(やはり食材は現物で)

 台風や大雨、地震などの影響で、野菜価格の高騰が止まりません。特に葉物はかつてないほどに、高値がついています。トマトも一個が150円以上しますし、きゅうりが一本80円!ほうれん草は一束が300円、これで、一人一日350gの野菜を食べなさいと厚労省に勧められても、実行できる人は少ないかも、などと思ってしまいます。それならば、青汁や野菜ジュースで野菜栄養を取りましょう、と盛んにメーカーが広告していますが、しぼり汁というか、エキスを飲んで、実際に本物を口から食べるのと同じ効果が得られるのか、分かりません。肉を食べる代わりに、同じ栄養素が詰まった錠剤を飲むのと同じ原理です。人間には歯があり、消化器があります。それらを使わないで、栄養だけを取りこむ?一時的な栄養の補足であれば問題は無いでしょうが、長い目で見れば、必ず人体にゆがみやひずみをもたらすと思います。 

世にあふれるサプリメントは、それらの効能書きをみると、年を取ればだれもが抱えているあらゆる症状の緩和をそれぞれ謳っています。それらが何十種類ならず、多分何百種類もあるわけですから、選ぶとなるときりがない。で、何も呑みません。20年ほど前に観たアメリカの映画で、主人公が食事の代わりに30錠以上のサプリメントを呑んでいる場面がありました。仰天して、その場面だけ鮮明に覚えています。そして今や、日本も立派なサプリメント大国です。呑まず嫌い?なだけで、実際に呑んでみたら、その効果に驚くのかもしれませんが、やはり栄養は、食材を食べることで、取り入れたい。匂いや香りを楽しみ、食感を楽しみ、味を楽しみたい。本当はそれが一番贅沢なのかもしれません。 

機能性食品もよく見かけます。ドリンクやゼリー状のものが多いです。一時期、お腹の調子を整える効果を謳ったドリンクを呑んでいましたが、突然発売中止になりました。なんでも、人体に良からぬ影響も与える成分が入っていたらしく、ぞっとする話です。その点、食べ過ぎると害はあるでしょうが、加工していない肉や野菜には、素朴な栄養素があって、安心できます。これから秋の味覚が出てきます。皆が楽しめる価格で市場に出回りますように。 

        10月5日  間島万梨子 食生活アドバイザー

 

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【その148】某月某日 ”お肉を食べるなら、やっぱり部位を選びたい・・ ”の巻き

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某月某日  “肉を食べるなら、やはり部位を選びたい”の巻き

台風がこれでもかって日本を襲ってくるので、もういい加減、嫌になったわ。嫌なのは当たり前なんで、うんざり、という言葉がぴったりかな。おかげで、大好物の秋の味覚が、被害を被るではありませんか。梨や葡萄、冬ミカンも果樹農園が大変らしい。せっかく一生懸命、手入れをしてきた果樹園などが、台風被害で望ましい収穫に至らなかったら、本当に怒るよ!でも、ワタシなどが台風に怒っても、全く堪えないだろうし。どうすればいいんじゃろ。

気を取り直して、お肉でもがっつりと食べたいと、ランチ時に肉専門店に行ってきたわ。ふうん、グラム数で注文するのね。公明正大というか、分かりやすいけど、最低が200gからってのは、乙女、もとい女性には、ちときついかな。150gからってのが、ありがたいわ。で、200gのリブステーキをオーダ-。熱々の鉄板で供されるから、ここは絶対にレアで頼むことね。ウエルダンなぞ頼んだら、みるみるうちに炭になっちまう。ミディアムレアでも危険。やっぱりレアね。頼んだ、お得ランチのリブステーキは、四分の一は、食べられない部位だったわ。脂身と筋ばかりでね。やっぱ、こういう店では、サーロインかフィレを頼むのが正解。ちと値は張るけど、まともに食べられる。

そうなんです。お肉を食べるときは、ある程度思い切った値段を出さないと、無駄な出費になるってこと。でも、お肉って、なんでこんなに美味しいんだろうって、ライオン様を尊敬したくなるわ。日本人が牛肉を食べだしたのは、そこそこ150年前あたりからで、ライオン様の足元にも及ばない。ま、生肉はノーサンキューだけど、彼らにすれば、血の滴る生肉がたまらないんだろうな。と、あほなことを考えて、次は、絶対にフィレ肉を頼もうと固く、決心したのでした。そう、肉を食べるときは、思い切って、いい部位を頼むこと。でないと、ゴムか草履を食べてる感じになるのよね。皆さま、好き嫌いはあるだろうけど、ワタシは柔らかいのが好きなんだもん。

 

 

 

 

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顧客満足の複雑さ 116 「ようやくプラスティックごみ対策」

顧客満足の複雑さ116「ようやくプラスティックごみ対策」 

                      飲食担当 間島 

何故日本は、各国に先駆けてのグローバルな規制実施に、極めて慎重なのだろうか。関連企業への配慮の深さゆえか。世界での、プラスティック製品禁止の動きのことだ。過剰なプラスティック製品の氾濫には、数年前から色々な場を借りて、またこの欄でも警鐘を鳴らしてきたつもりだが、まさにごまめの歯ぎしりで、市場は何の変化もなかった。ただここにきて世界の、主に先進国のプラスティックごみ対策の加速により、日本もようやく重い腰を上げだした。遅きに失すると言いたいが、まずは歓迎せねばなるまい。現実に何が出来て、どういう効果が出るのかは別にして。

国際的な動きを導いたのは、海洋汚染問題だ。世界で年間900万トンのプラスティックごみが海に流れ込むことによる海洋環境の悪化が、プラスティックごみ対策への国際的関心を急激に高まらせた。米国ではコーヒーチェーン大手のスターバックスなどが、プラスティック製使い捨てストローを廃止する方針を固めた。フランスは2016年からレジ袋配布を禁止しており、2020年からはプラスティックカップや皿の販売も禁止する予定だ。英国でも2019年からストローやマドラーの販売を禁止。インドは2022年までに使い捨てプラ製品を全廃するというから驚きだ。日本で、世界的な広がりに素早く呼応したのは外資系ホテルで、紙製ストローへの切り替えなどが加速している。

で、日本国の方針だが、近く「プラスティック資源循環戦略」を策定するという。戦略は、使い捨て容器包装などの削減、使用済みプラスティックの回収とリサイクル、植物を原料としたバイオプラスティックの開発と転換、の三本があげられているが、具体的な戦術・対策は見えていない。市民生活や産業への影響を慎重に検討する必要があるらしい。が、主に、産業(企業)への配慮が優先されていると思われる。現実の生活で、大量のプラスティックごみに触れ、そして捨てているのは家事を預かる人たちだろう。一回のまとまった買い物で出るリサイクル不能なプラスティックごみは、生半端な量ではない。勿論、ペットボトルやトレイなどをリサイクルに回した後のことだ。もともとプラスティックストローなどは家で何年も使ったことがない身としては、ストローに端を発した動きに感嘆するものでもないが、何がきっかけでも良い。これを機に、プラスティックごみの現実を直視し、分析し、整理し、削減する方向に向かわねばならない。野菜などをはじめとする生鮮品の量り売りへの移行だけでも、大きく改善する。現状の個別ラップは、鮮度を保つためだとか、売りやすいとか、消費者も望んでいるとか等の理由付けは、わんさか出てくるだろうが、発想の転換が望まれる。ことは急がねばならない。プラスティックによる過剰包装は文明の証でもなく、誇るべき文化でもない。

                    2018年8月1日

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【その147】某月某日 ”フェアにいきたいわ・・ ”の巻き

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某月某日  “フェアでいきたいわ”の巻き

夏休み、真っ最中というか、もう終盤だけど、どこも混んでます。はい、さすが、国民皆同休日国だけあるわ。人と同じ日に、同じ時期に休みたいのかな。この気持ちが分からん。皆の休日は日曜日だけで充分。その他は、各自好きな時期、好きな日に取ればいいじゃん、って思うけれど、そんなあほなこと?思うのは少数派のようで、これからも益々、国民皆同休日が増えて、その日だけ、店も観光地もメチャ込み状態となり、それが過ぎ去ると、閑古鳥が鳴くのですわ。ま、それもいいけどね。人と同じだと安心だし、それに祝日を作ると、それに関連した商品が売れて、経済界はうるおうし。これって、国の政策かもね。でも本質的なところで、国民を子ども扱いしてる感じがするわ。

気を取り直して、飲食店でお酒類を頼むときは要注意ってお話デス。飲み放題なんかで、目にすることが結構あるんだけど、例えばワインを頼んだら、栓をあけたボトルが出てきたときは要注意。飲み残りをつぎ足して一本にしてるところが実際にあるの。この前、飲み放題で紹興酒のボトルを頼んだら、栓があいていて、しかも少し減っていた。クレームをつけると、すぐに下げたけど、再度出てきたのはやはり栓空きボトル。つぎ足したのか、今度は満杯になってたわ。笑ってしまう。一方、きちんと栓が閉まっている状態で出して、その場で空けてくれるところは、良心的ってことです。特に瓶ものは、いくらでもずるいことが残念ながら出来るのですわ。サーバーから入れてくれる生ビールはまずはOKかな。あれはビールメーカーがお世話してるので、薄めるなどの、ズルイことはしにくいはず。だから?飲み放題では、瓶ビールでお願いします、ってところが多い。デカンタでもってくるワイン、あれも最低ラインです。超まずいワインの時が多い。そう、結局、飲み放題ってのは、気を付けた方がいいかも。便利ではあるけれど。

殆どの店は、儲けなければ継続できません。どこで利益を出すか必死なのです。だから、飲み放題って、利用者の得だと思うだろうけれど、提供側が儲けを度外視するわけがないのですわ。色々な方法で、だましが入ってくる。これが真実。だから、お互いに納得の上でヨロシクとなるのが、いいんだけれど、あからさまに、いじましい商法を見せてくれると、うんざりするのが本音かな。

               2018年8月17日・・続く

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【第156回】 食環境の現状(135)(民泊は遠い事柄?) 

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食文化の豆知識156 食文化の現状135(民泊は遠い事柄?) 

まだまだ酷暑が続きます。本当に今年の夏は暑く、そして長い。立秋を過ぎた今、ミンミンゼミとつくつくぼうしが、協奏しています。従来なら、ミンミンゼミの声が消えてから、つくつくぼうしの愛らしい声が耳に入ってくるのに、生き物も混乱しているのかもしれません。

さて、食文化とは直接関係は無いのですが、興味深いアンケート結果を目にしました。某新聞の調査ですが、回答者数は1558人。まずまずの標本数です。第一の質問は“民泊を利用してみたいですか?”。はい、が16%、いいえ、が84%という結果でした。予想以上の大差がつきました。いいえ派の理由は、安全面や衛生面への不安が主にあげられ、ヤミ民泊への警戒やサービスの欠如などが続いています。一方、利用してみたい派の一番の理由は、手ごろな宿泊料金で、次に、その地の文化や暮らしを体験できる、があげられています。これほどの大差がつくとは予想外ですが、日本の宿泊施設構造をみると、うなづける結果でもあります。日本には、幅の広い価格帯の旅館群に、ニーズ別のホテル群が多く存在し、ゲストは予算や目的別で、かなりの選択自由を持っています。また人との交流も、日本人には苦手な分野で、旅行に行ってまで気を使いたくない、の気持ちは良く分かります。ただ、海外旅行時と国内旅行時とに分けて質問をすれば、また異なった結果が出たかもしれません。特にイギリスをはじめとするヨーロッパの地方部では民泊は浸透しており、懸念材料も少なく、部屋自体も宿泊するに充分な仕様のものが多いようです。第二の質問は、“では自宅で民泊をやってみたいですか?”。はい派は4%、いいえ派は96%。この結果は言うまでもありません。いいえ派の色々な理由があげられていますが、一言で表すと“わずらわしい”。これも日本らしい。宿泊はプロに任せよ、の論理です。わずかな、はい派の理由は、空き部屋の利用と交流、そして収入面の期待でした。                               

この6月に民泊新法が施行されてからの一カ月での申請数は5千件に満たない状況で、今後も飛躍的に伸びるとは考えにくい。各自治体が厳しい条件を課しているのに加え、民泊はそもそも日本人には合わないシステムだということです。だからこの法律は、違法民泊を取り締まるために役立てる、だけでその役割を果たしているのだと、割り切ることだと思います。日本には日本に合った文化や習性があります。価格差の広い、安全で衛生的な宿泊施設の充実こそが望まれる事象であって、世界がそうだから日本も、という倫理は、こと民泊に関してはあまりあてはまりそうにありません。

  2018年8月12日 食生活アドバイザー 間島万梨子   

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