【第1回】日本料理の種類

食文化の豆知識
 
 
【第1回】日本料理の種類
 
伝統的な日本料理には、さまざまな種類があります。「かいせき料理」、といっても懐石料理なのか,会席料理なのかで、まったく異なっているものなのです。
懐石料理とは、お茶席の際に頂く一汁二菜、一汁三菜といった軽い食事を指します。
 
一方、会席料理は、宴会などでお酒を楽しみながら頂く料理。だから日本料理店でのかいせき料理は、殆どが会席料理なのですね。ほかには、仏事の際の料理とされる、動物性の食材を使わず、植物性の食材で組み立てられた精進料理。ダイエット中の人にまさにピッタリの料理です。
また、今では余り見られませんが、一人ずつお膳にいくつもの料理を出してもてなす本膳料理などもあります。冠婚葬祭の時などに出されることもあります。地域性の高い料理としては、長崎が本場の卓袱料理(しっぽく)。円卓を囲み取り分けして食べるスタイルで中国料理の影響を受けています。

高知では、宴会では皿鉢料理が出てきます。冷たい料理も温かい料理も一緒に盛り込んだ、豪華でにぎやかな丸い大皿料理。聞けば、高知の人はお酒好きの人が多く、女性も例外ではなくお酒大好きなので、宴会では、お酒を落ち着いてじっくりと飲むために、どおんと、大皿を出しておいて、男性とさしで飲み勝負するんですって。

 

 

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