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給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その86】某月某日  ”やはり街場と郊外ではそれぞれの強みが違うみたいね・・・ “ の巻き

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某月某日  “やはり、街場と郊外ではそれぞれの強みが違うみたいね・・・”の巻き

 

ワタシの住んでいるトコロは、よく言えば静かな住宅街、わるく言えば不便この上ない

過疎地って感じなんだけれど、ま、住めば都で,何とか機嫌よく暮らしているわけ。でも

困るのが、歩いていける気の利いた飲食店が近くに無いことなのよね。車を走らせれば

それなりに食べられる店はあるんだけれど、やはりふらりと歩いて入れて、旨い肴でも

食べさせてくれる店がホントに欲しい。気兼ねなくお酒も飲みたいしネ。これが本音。

 

そんな環境の中でも、それなりの予算を組んでおけば家まで車で送迎してくれる店がある

ので、時々利用させてもらってるのです。いつもお客さんはちらほらの店だけれど、皆が

お酒を飲めるってのが最大の魅力よね。で、先日もカニスキをそこでいただいたの。いや

あ吃驚したわ。時期的にも冷凍ってことはあらかじめ聞いてたけれど、身はぷりぷりして

いるし、大振りでとても肉厚で美味しいこと!それに何よりカニの量がはんぱじゃない。

どさって出されたカニは、街場で食べたカニ料理専門店の2倍以上はあって吃驚もの。食

べても食べても減らない。手にハサミがはえてきそうになっちまったわ。満足満足。この

おおらかさが地方のいいところなのかもって喜んで、お薦めの刺身も注文したんだけれど、

鮮度が今ひとつで期待はずれざんした。街場の和食店でいただく素晴らしい刺身の数々と

は格段の差だったわ。盛りつけ方も全く違うしね。街場で人気の店など、芸術的な氷細工

を施した大きなガラス皿に、鮮度抜群のカツオやカンパチ、鯛、平目、穴子の刺身が美し

く供されて、しかもお手ごろ価格!

 

洗練さと素朴、技の高さとおおらかさが、まさに街場と地方都市の対比なんだなと、勝手

に納得しちまった感じ。勿論、異なるケースも多いと思うけど、街場は競争が激しいので

質の高さが店の評価を左右してしまうから、料理人も技を磨いて努力してるんだと思う。

その点、地方都市のお店は大抵がのどかでおおらか。それがいいという人もいるから、バ

ランスは取れてるのかもね。

2013年6月9日    ・・・続く。

 

 

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【その85】某月某日  ”何だか最近、味が濃いのよね・・・ “ の巻き

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某月某日  “ 何だか最近、味が濃いのよね・・・” の巻き

 

人間って味覚が変わるのかしら。っていうか、好みが変わるのかな?ま、人生、結構長く

生きてりゃ、食も変わっていくのは当然で、若い頃あれほど好きだった生クリームたっぷ

りのプリンアラモードやチョコレートパフェなどは、もういただけません。すごいてんこ

盛りデザートをぺろりと平らげていた頃が懐かしい。はい、勿論ございました。ワタシに

も花も恥じらう乙女時代が。とにかくあまい物には目がなかったざんす。

 

でも今は野菜の煮付けとか、煮魚とか、刺身とか、渋いこと渋いこと。まるでご隠居さん

のような食生活になっちまった感じ。これでは厳しい人生を生き抜いてはいけない、とエ

ネルギー確保に外食にも励んでいるのだけれど、何だか外で食べる料理は味が濃いのよね。

特に大衆的な中華料理店で、びっくりするほど濃い味付けに出くわすことがあって、これ

は単にワタシが薄味に慣れてしまったからかなとも思うんだけれど、異常に濃い場合があ

るのですよ。で、考えてみたら、そうか!ってことになったわけ。

 

つまりそれら大衆的な店のお得意客は、一生懸命働いている人たちだってこと。汗水たら

して肉体労働やら頭脳労働(これもエネルギーいるからネ)をしている人たちには、塩分

補給が必要だし、濃い味付けで美味しい白ご飯をたっぷり食べていただきたい、ってこと

になるんだと。そう言えば、全体的にファストフードは味が濃いことが多いよね。これも

濃い味好きな若いお客さん向け味付けになってるのかもしれない。牛
丼も甘辛く濃い味で

ないと物足りないと感じるんだと思う。働きの悪い熟年?のワタシが濃く感じるのは当た

り前なのかもと妙に納得はしたけれど、ちょっと待って!と言いたいのよね。やはり余り

濃い味付けは体にも良くないよ。素材の味が分からなくなってしまうし、高血圧や糖尿病

への急行ルートにもなる可能性もあります。脅かすわけではないけれど、この二つは食生

活が鍵を握ってる場合が多いのよね。だから自分の体は自分で守る、の意気込みで、外食

時にもある程度、気を配った方がいいのかも。たまには濃い味の料理もいいけれどね。

 

2013年5月9日    ・・・続く。

 

 

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【その84】某月某日  ”ワインって難しい・・・ “ の巻き

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某月某日  “ ワインって、難しい・・・” の巻き

 

料理とお酒って、一昔前は大体、友達化してたよね。和食には日本酒か焼酎、ピザやソー

セージやフライドポテトにはビールや酎ハイ、ちょっと気取ったフランス料理やイタリア

料理にはワイン、串かつにはやっぱビール!とか。勿論、どの店も色々な種類のお酒が置

いてあるので、皆、自由に好きなものを選んでたみたいだけど、それなりに料理との相性

を考えて呑んでた気がする。

 

特にワインは、フレンチやイタリアン以外では余り見かけなかったわ。それが、今では、

どこもかしこも、猫も杓子も、居酒屋から天ぷら店まで、ワインを置いてある。ま、選択

肢が多いのは歓迎なんだけれど、ワインでは結構、失敗するのよね。ずばり言えば、安物

のワインは悪酔いするってこと。少なくともワタシはね。たいした量を飲まなくても、翌

朝気分が悪い。不思議なことに、ある程度の価格がしたワインは、全く悪酔いしないの。

何でだろうって考えたんだけれど、これはやはり添加物がなせる技かなって思う。同じこ

とが日本酒でも言えるよね。純米酒をゆっくりと味わうのではなく、アルコールや糖分が

添加された合成酒などをうっかり呑みすぎると、あとでエライ目にあう。

 

その点、焼酎やウイスキーやビールは、種類によって悪酔い度が異なることはまずありま

せん。勿論、呑みすぎるとそれなりにダメージはあるけれど、適量ならば、種類を選ばず

大丈夫。ところがホント、飲み放題の店などで出されるデカンタワインや、すでに蓋の

あいたボトルのワインは、はっきりいって要注意。質の悪いワインである可能性が高い。

で、独断と偏見でワタシなりに結論ずけ。安い居酒屋とか、お得な食べ放題・飲み放題の

店などでは、やはり生ビールや焼酎、ハイボールくらいを愉しむのが賢明ネ。人体実験で

確信した次第。今日はマジメなお話ネ。つべこべと文句言うなら何も呑むなって? スマ

ン。その通り!。

 

2013年4月4日    ・・・続く。

 

 

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【その83】某月某日  ”安易に質を落とすとコワイですよ・・・ “ の巻き

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某月某日  “安易に質を落とすとコワイですよ・・・” の巻き

 

ランチって、だれでもお気に入りの店が数軒あって、一ヶ月単位でみれば、同じ店に2回

以上は足を運ぶってスタイルが多いよね。ま、馴染みというか、値段や内容が安心できる

という理由もあるけれど、やっぱり、自分にとって美味しいかどうか、が、最大の訪問理

由になってるみたい。ワタシでも、寿司なら(もち回転寿司ネ)ココとアソコ。うどん(も

ち今人気のセルフうどんネ)ココ。パスタならココかアソコ。お好み焼きならココって具

合ね。いついっても同じ味で同じ質を期待するわけ。

 

で、いつも行くお好み焼き店も、キャベツたっぷりで、つなぎが少ないサクサク感が、と

ても気に入ってるのです。ホント美味しいし、お腹にもたれない。ヘルシー感もあるしね。

ただチェーン店なので、何度行っても、個人店と違ってお馴染みさん的なホットな対応は

期待できないのは仕方がないわ。もうほかのお好み焼き店には行けない、という感じだっ

たの。それがね、先日その店に行ったときのお好み焼きが、妙に粉っぽい、というか、つ

なぎが多いというか、とにかくいつもと食感がかなり違ってたの。ははん、って思ったの

は、キャベツが値上がりしたからか、または景気が悪く客足が落ちた(確かに少し減った

感じ)からか、コスト削減のために分量を変えたのかもしれないなって。またはただ単に

分量を間違えただけかもしれない。いずれにしても、確実に不味くなったので、これは客

の信頼を裏切った、ってことになるわけ。大げさでもなく、それほど、飲食店の味の安定

というのは厳しく必要なことなのですよん。

 

しばらくはその店には行かないことにしたの。だって他に店は一杯あるものね。簡単にレ

シピをいじくったら、あとでコワイよん。客はちゃんと気づいているの。人気が衰えず

何十年もお客さんの支持をあつめている店は、“変わらない味”が根幹です。勿論質がアッ

プするのは歓迎だけれど、安定して美味しければそれで充分。小細工が大きな損に結びつ

く可能性もあるよ。気をつけてネ。

2013年3月3日    ・・・続く。

 

 

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【その82】某月某日  ”時間制って、落ち着かないのよね・・・ “ の巻き

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某月某日  “時間制って、落ち着かないよね・・・” の巻き

 

ずっと満席状態でなかなか予約が取れなかった、ブラジル料理・シェラスコの店に行って

きました。バンザイ。肉食べ放題・サラダ類食べ放題らしい。それはまあうれしいけれど、

入店するやいなや“2時間制になっております”と宣言されるのも、何だかねえ。

一人一律4千円は、人によって、安く感じたり、高く感じたりっていう微妙な価格だけれ

ど、時間制限をかけられると、正直いって、食事そのものを娯楽として楽しめないことが、

よおおく分かりました。常に時間に追い立てられてるって感じで、時計ばかり見ることに。

皆の時計に穴があいたよ。どうしてくれる。

 

肉といっても、串ごと焼かれた大振りの色々な部位の肉をテーブルでカットしてくれる

スタイルで、極上のフィレ肉とかサーロインは当然に無いわけ。ま、適度に柔らかくて不

味くはなかったけれど、食べ放題といっても、そんなに食べられるものではありまへん。

いつも集まるメンバーでの会食は、会話が盛り上がって、いつの間にか3時間は過ぎてる!

というのがごく普通なので、2時間で切られる店は、わらわの選択ミスでした。ゴメンよ

少年少女たち。違った。おじさん、おばさんたち!

客席を見回せば、若い客は少なく、かといって、見るからに高齢者客ってのも少なく、今

風に言えば、落ち着いたアダルト客が大半を占めてたわ。皆、そんなにがつがつとただ食

べたい層でもないのよね。だったらせめて3時間制にするとか(大丈夫、大半は2時間ち

ょっとで出ていくから)、無制限にするとかにした方が、リピート客が増えると思うよ。確

実に我々大人軍団は二度とは行きません。気分的にオシャレじゃないのよね。外国、特に

欧米ではあり得ないと思う。以前、カナダに行った時なんか、3時間半も延々とデイナー

が続いて、寝てしまいましたがな。ホント。そこまでとはいかずとも、時間制限は、客を

子ども扱いしてるか、儲け第一主義に陥ってるか、いずれかに違いありません。そこには

ホスピタリティー精神は無いなあ。

 

ちなみに、その店では、面倒くさいから、ドリンクもフリーにしてもらったの。プラス1

人2500円でね。これもミスった。何だか呑まなきゃ損な気になって、いつもはビール

と少しのワインくらいなんだけれど、ブラジルのなんたらなんたらってカクテルが甘口で

飲み口がいいものだから最初にグイっとやっちゃって、はい、酔っぱらいました。本当に

食べ放題、飲み放題にはつくづく向かない人間だってことを痛感した次第。

 

2013年2月6日    ・・・続く。

 

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【その81】某月某日  ”適性照明って難しいのよね・・・ “ の巻き

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某月某日  “適性照明って難しいのよね・・・” の巻き

 

新年会の時期がやってきました! 久々に酒が飲める、旨いもん食べられる!

忘年会やったばかりだろうって? そうでした・・・・。ま、ゆっくりこれから新年会は

楽しみましょう。でも無理かも。忘年会で散財しすぎたので先立つものが・・・(涙) 

 

忘年会と言えば、がっちりと焼き肉でいこう!ってことになって、行ってきました。心斎

橋の人気焼き肉店へ。すべて黒毛和牛ざんすよ。当然にお値段は張りますざんす。だから

メニューの中から、財布が許せる価格のものを選ぶのが大変。ふう、本番に入る前から

どっと疲れましたがな。でも、頭を絞ったかいあって、なかなかに上質なる黒毛さんを

ほどほどの価格で楽しめました。カルビも牛タンもバラ肉も美味どした。

その店は、焼き肉店の前に、“オシャレな”がつくだけあって、モノトーンのアーバンリゾ

ート風(どんなん?)の粋な雰囲気がセールスポイントみたいで、来ている客層もそれな

りのオシャレな人達でした。もち、私たちを含めて(無理矢理含めた・・)

ひとつ,難を言えば、照明が暗すぎるのよね。前に座った友人(美人なのよ)の顔をみて

吃驚。下から焼き肉台の薄明かりの照明だけが、ぼわあんと当たって、こわすぎる~~。

ずばり霊能者の集まり的雰囲気になりました。ワタシの顔もすごかったんだろうな。

こりゃ、デートには使えませんで。実る恋も破綻します。

 

やはり、照明って重要なファクターです。特にレストランの場合は適切な灯りで、肌がき

れいに見える工夫がほしいよね。これは美容院も必須課題です。きれに見える照明と鏡の

ある美容院は多分、勘違いしても女性客は来たがるはず。お願いします。きれいに見せて!

 

2013年1月3日    ・・・続く。

 

 

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【その80】某月某日  ”お世話になりました・・・ “ の巻き

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某月某日  “お世話になりました・・・” の巻き

 

先日、何十年ぶりに九州は博多に行ってきました。加えて唐津・呼子のあたりネ。何でそ

んな遠いところまでって? 目当ては呼子の活イカに決まってますう。それと懐かしき再

訪ってとこね。そう、何を隠そう、ワタシが輝かしい青春の入り口におった頃、父の転勤

で、福岡の博多近くに住んでおったのですら。何年ぶりになるか、数えるのもコワイ。で

も心配ご無用。訪れた博多は以前の博多ではなかったので、郷愁も懐かしさも全く湧いて

きませんでした。はい、立派な立派な大都会でした。記憶の中に残っていた博多の街は、

これからも記憶の中だけで生きていけばいいのだと、あらためて思いました。市電が走っ

て、独立した映画館が点在して、本屋やプロマイド店なんかが煩雑に軒を連ねていた街。
おお、わが博多は永遠に不滅です!

 

いまや大都会になった博多での目当ては、ずばり屋台村。結構、凝った料理も味わえるら

しい、ということでネットで店名なども調べていったんだけれど、正しい田舎ものと化し

た我々には、見付けられませんでした。どこにあるんじゃ。一時間ほど歩き回ったあげく

屋台村は諦めて、ビル内にある鳥専門料理店へ。ふう、なんでもいいから生ビールと焼き

鳥くれえ!状態だったせいか、とっても美味しゅうございました。よかった。生き延びた。

あやうく博多で行き倒れになるところだった。正直言ってとても美味しくてリーズナブル

な店でした。つくねも手羽先も唐揚げも旨かったです!好きだよ博多!

 

で、満足してホテルへ帰ると、あれ?エレベーターにホテル閉館のおしらせが。ええ?三

日後じゃん。知らなかったよおお。全国チェーン展開しているホテルの博多版で、大阪で

も時折利用させてもらってるの。とにかく安いし朝食が充実しているので,気に入ってい

るのですわ。はやっているように見えるんだけど、経営が苦しかったのかな。時勢がら、

中国や韓国からの観光客が減ったのでしょうか。でもさ、大通りにはそれらしい観光客が

どっさりいたし、昼に行った太宰府天満宮も中国語が飛び交ってましたよ。前はもっと多

かったの? ま、正確な閉館の理由は不明だけれど、何だか切なくなりました。だってそ

こで働いている人たち全員が、同列の他ホテルによこすべりで行けるわけではなかろうに。

親切な駐車場のおっちゃんはどうなるの?朝食時にきびきび動いていた女の子は?・・

少しメランコリーになった旅でした。

 

そうそう、呼子のイカはピチピチこりこりで最高だったよ。伊勢エビも旨かった。地酒も

GOODどした。北九州のご一同さま、お世話になりました。あんがと。

 

2012年12月2日    ・・・続く。

 

 

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【その79】某月某日  ”やはり、おもてなしスピリットは大切・・・ “ の巻き

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某月某日  “やはり、おもてなしスピリットは大切・・・” の巻き

 

ご先祖のお墓が遠方にあるって、不便なのよね。お盆とかお彼岸でもなかなかお参りに行

けないので“ゴメン”の一声で、ご先祖さまに堪忍してもらってるの。で、一年に一回の

墓参りにやっとこさ行ってきました。ナムアミダブツ ブツブツ と神妙に拝んで、日頃

のご無沙汰を詫びて菊の花を供えました。え?お墓参りの話しなんて聞きたくない?話し

はこれからよ。これから。そ、お墓参りはさっさと済ませて、その日は少し足を伸ばして

温泉場で一泊することに。バンザイ。温泉だ、地酒だ、ご馳走だ。はい、罰当たりです。

 

目的地は関西では有名な温泉場で、いわゆる奥座敷っていわれているだけあって、旅館代

の高いこと高いこと。そのうえ、オンシーズンのせいで、どこも空いてない。やっとこさ

見付けたのが、かんぽの宿どした。それもネットでは満室だったのが、直接電話したら空

いててラッキー。そんなこともあるのよね。逆の場合もあるし。ほんま、この世界のこと

はようわからん。一人一泊ニ食1万4千円。うううん。かんぽの宿って、別段割安でもな

いのよね。ま、その地はもともとメチャ高い旅館代で有名なんで、それに合わせたのかな。

電話予約のとき、89才の老母連れなので出来るだけエレベーターに近い部屋をお願いし

たんだけれど、返ってきたのは“他のお客さまの要望もございまして・・”だって。だか

ら“出来るだけということで”→ “ご要望にかなわぬ場合もありますので”→ “だか

ら出来るだけ!と言っております”ってな、不毛な会話を交わしたわけ。ふう、疲れる。

まじめなんだね。もっとうまく客をあしらう術はあるのに、さすが、かんぽの宿!

 

無事に到着して、さっそくお風呂へ。露天風呂が無いのが残念だけど、金泉と称される

湯は、まったりとして疲れも吹き飛ぶ感じ。全然疲れてなかったけど、そんな感じ。

さあ、夕食だ。案内されたのは畳敷きの大広間。え?個人客でも大広間で食事するの?

こんなの初めて。レストランや小部屋もあるのに、客が一杯だったのかしらね。でもさ

今時、正座で食事するのって大変。老母は、座れねえ、って文句言うし、ワタシも長い足

が邪魔で座りにくいし。で、椅子型の座椅子をもらって、しのぎました。テーブルが低い

のはちょっと食べにくかったけれど、正座よりはるかに楽で助かったわ。民間の旅館だっ

たらありえないだろうなって思いました。1万4千円って、今の時代、それほど格安でも

ないしね。全体に、スタッフに笑顔はないし、機転も今ひとつ。ユーモアにも欠ける。

お役所的な印象がぬぐえていないのよね。もう少し、接客のトレーニングを重ねて、おも

てなしの基本を経営サイドもスタッフも押さえて欲しいわ。まじめが一番ってわけでもな

いのよ。特に、飲食店や旅館・ホテルでは、まず人を好きにならなきゃ務まりません。

部屋のしつらえや備品は申し分なかったから、あとはお客の心をいかに掴めるか、に努力

してください。奈良の三笠って旅館で修業してよ(素晴らしい接客だったよ)

 

2012年11月3日    ・・・続く。

 

 

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【その78】某月某日  ”生ビールが美味しいってウレシー・・・ “ の巻き

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某月某日  “生ビールが美味しいってウレシイー・・・” の巻き

 

やっと朝晩がしのぎやすくなりました。ホントに今年の夏は暑かった。おかげで、暑気払

いばかりするはめに。ビールで暑さ吹き飛ばせ!てやつね。年中だろうって?ご明察!

いくら涼しくなったといっても、レストランに行くとやはり“とりあえず生ビール!”に

なるのよね。なんでやろ。その店に行くまでに疲れて汗を出すから、ビールが欲しい。

その店がやたらと暖房が効いているから、ビールが欲しい。最初の乾杯はワインやお酒で

はちと違和感があるので、ビールが欲しい。ってな感じでしょうか。ほんま言い訳は出て

くる出てくる。でもビールって、いい子だと思います。ほぼどんな料理でも合うし。焼肉

には生ビール以外考えられないし、ビアホールでも生ビール以外はなし。それって当たり

前どす。ビアホールに行って、“取り合えず熱燗!”などと言うものなら、スタッフのお姉

さんの眉毛がつり上がります。オソロシヤ。だって、もう手にはビールジョッキが・・・。

お客が入ってきて着席すると同時に、ビールジョッキをお届けするのが、彼らの第一の責

務なのです。アリガトウ。

 

これほど、一般的なお酒であるビールなんだけれど、未だに店によっては、こりゃこりゃ

と言いたくなるケースがあるのよね。●まず届いた時点で泡がへこんでる。あなカナシ。

へこんだ分の料金負けてよ。●グラスに食べ物の匂いが残ってる。これは怒る。イワシ料

理専門店で実際に経験。グラスの口があたるところが生臭かったのです。ひえええ堪忍し

てくれえ。●グラスの外側が濡れてびちょびちょ。これもイヤだ。●届いた時点で冷えて

ない。これはめったにないけどたまにある。激怒する。

でも最近は、随分レベルが上がってきたと思います。そんな店は少なくなったものね。

メーカーが提供するビールサーバーの精度が高くなってるのも一因だし、ベストの注ぎ方

も徹底されだして、まずは美味しいフレッシュな生ビールがいただけるようになりました。

合掌合掌。今からでも旨い生ビールを呑みたくなったでしょ。はい、今日はビール会社の

宣伝レデイでした。

2012年10月1日    ・・・続く。

 

 

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【その77】某月某日  ”2度目があるかないかって、重要なことだと思わない? “ の巻き

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某月某日  “2度目があるかないかって、重要なことだと思わない?・・・” の巻き

 

近所の焼肉店が閉店しちゃいました。でも残念ですって風でも無いのよね。そこは今まで

3店舗が入れ替わり立ち替わり変わったところなの。はい、根が食いしん坊なもので、

全部1回は行ってみました。どこも2度目はありませんでした。一言で言うと、魅力が無

かったということでしょうか。そしてまたもや貸店舗の看板が(涙)。早く素敵な店がオー

プンしてくれ。でも、その前にお祓いした方がいいかもよ。

 

で、気を取り直して、ネットで調べた初めての店で友人とランチすることに。ピックアッ

プした2店舗とも車で30分程度の距離にあって、人気度はまずまず高いらしい。まずは

行ってみなくちゃ。最初に訪問した店は、海添いのマリーナ内にあるイタリアレストラン。

満席だ。予約していてよかった。わあ、店内からヨットハーバーが見渡せてリゾート気分。

まるで南イタリアにいるみたい。行ったことあるのかって?あるわけないっしょ。どれど

れ、パスタや一品料理もあるけど、店内に立派なピザ窯があるので、ピザが自慢なのね。

ではピザランチをお願いします!待つこと10分。やって来ました、見事なピザが。デカ

い!熱々でチーズがたっぷり。定番のマルゲリータも美味しかったし、空心菜のピザも食

感が新鮮でGood。前菜とピザ、ドリンクがついて1800円だったかな。ランチ価格と

しては安くはないけど、ピザの迫力と味の良さを考えると納得気分。また来るからね。

 

数日後に訪問したのは、一軒目とは打って変わって池の畔にある、侘びさびムードたっぷ

りのお店。陶器の店が隣にあったりして何だかアカデミックね。回りの草木もよく手入れ

されていて、和の風情があふれてる。期待が膨らむわ。店内は女性客で5割程度の入り。

男はおらんのかい。お父さんは仕事してるのね。では和紙で作られた粋なメニューブック

を拝見。ランチはコース一種類のみで、前菜、メイン、ドリンク付きで1800円。メイ

ンは3種類から選ぶスタイル。前菜は一口サイズのおからや生ハム、豆腐などが5種類。

量は上品すぎるけど、味はまずまずいけるわ。次にメイン料理と飯とお汁がセットされて

出てきました。ワタシが選んだ和風ハンバーグは、ごく普通のお味ね。連れが選んだ野菜

が主の天ぷら盛り合わせは、ううん、油っぽい。べたべたしてる。ご飯は十穀米。健康的

なのね。でも味が無い。正直言って不味い。ここは白ご飯とのチョイスにして欲しかった

わ。器が凝っていて、店内も木作りの風情があるのが、女性ファンを惹きつけてるのかし

ら。でも1800円の価値となると、ちと疑問かな。2度目は無いかも。前の店と同じ価

格なのに、また来たいと思うか思わないかが分かれるって、すごいと思いました。納得で

きる量と明確な美味しさがなければ、幾ら器や雰囲気に凝っても勝てないってことかしら。  

 

2012年9月2日    ・・・続く。

 

 

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