オフィスビルが林立するエリアでのランチタイムは、どの飲食店もまさに戦場と化しています。
お昼になるとあちらこちらのビルから、どっと人があふれ出してきます。男性も女性も
入り混じってのウオーキングパーソンたる企業戦士達! 皆、飲食店目指して急ぎ足。
この時間帯は、よほどまずくて馬鹿高くなければ、どの店も大入り満員状態がほぼ一時間
は続きます。頼む。お昼休みを3時間にしてくれ!
で、企業戦士ならぬ、自称“グルメOL”のワタシも、昼飯を食べにいざ出陣。勿論12時に
会社を出たんじゃ敗戦濃厚につき、15分前にはすでに店の物色体制に入っています。
そんなに早く会社を出て叱られないかって? 大丈夫。ウチの会社、お昼休みの30分前
からだれも仕事してません。必死で働いてもたいして業績に関係なし。
本日はかなり空腹につき、同僚S子と“うなぎ昼定食”を食すことに。“こんちわあ。”
ありゃ、店内はおじさん達でかなりの客入り状態。まだ12時前だよ。あなどりがたし
食いしんぼオヤジ。アナタの会社もアバウトなのね。係の“すみません。相席になりますが”
の声。まあ仕方ないわね。
で、案内されたのは奧の小上がり座敷の狭いきりきり4人がけテーブル。壁際にすでに
男性2人が並んで着席済み。ええ?前にワタシ達2人も並んで座るの? なんだか、宴会
モードじゃん。見れば近くに3人用変形テーブルが。“ごめん、あちらに座っていい?”
返事を待たずにそちらに移動して着席。ふうやれやれ。
相席のスタイルは色々あるけど、させるなら同行者対面式着席法にしてほしいわ。外国人
は特にカップルなんか絶対に並んで座るけど、日本では向かい合って座るのが普通のパタ
ーン。国民性の違いね。お昼は、効率よく詰めて座らすのが先決、ってのも分かるけど、
性別や座らせ方などには配慮が必要よ。結局、ワタシ達のテーブルにはだれも同席しなか
ったし、先の男性2人のテーブルの前も空いたままだったわ。急いで食べ終わって外に出
るとウエイティング客が4人ほど。男性でもやはりあんな相席はイヤなのね。
味はどうだったって? うなぎといっても880円の定食ですから、まあ、あんなもので
しょ。店の席配置も難しいよね。食事の充実感を妨げないように、カウンター席、2人席、
4人席テーブルをうまく取り混ぜて、何より、店側が適切に誘導することが大切よ。
ああ、明日はお昼何食べようかな。ゆっくりと座れて、安くて、ほどほどに美味しい店を
探す日が続きそう。明日は30分前に会社を出ようっと。