顧客満足の複雑さ 208「情報の多様化」
世界の情勢は穏やか、と言える状態がまるで遠い昔のように、ここ数年は争いの種が尽きない。常に火種を抱えるアフリカ国内の内乱やアジアでの紛争は、心痛むものの、直接我が国への影響は少ない。ロシアによる一方的なウクライナ侵攻も、その横暴さに怒りを覚えるものの、今のところ、直接的には生活に影響はない。が、イランとアメリカ(イスラエル)の紛争はとなると、知らぬ存ぜぬではいられない。原油調達という、根本の部分を抑えられるということは、日本の経済基盤が揺らぐということだ。その真っ最中に、日本のテレビがまず熱心に報道するのは、桜の開花予想だ。だれがどう予想しようが、その予想が当たろうが当たるまいが、桜は勝手に咲いて、そして見事に散っていく。今年も近隣の桜を愛でさせていただくつもりでいる。
オールドメディアと揶揄されるのも無理はない。毎年、ひどくなっているような気がするのは錯覚だろうか。テレビを生業とする登場人物だけは増えに増えていく。テーマを掘り下げることもなく、スタディオに数名以上が座って、軽口をたたく光景は、見慣れたとはいえ、最近はすぐにチャンネルを変えるか、消してしまう。世界の情勢も国内の動きも、新聞の方が詳しく理解できるし、もしくはSNSからの発信がリアルタイムで早い。新聞は発信元の思想の偏り、そしてSNSはそれがフェイクであるかどうかの見極めがネックになるが、その真贋は分かるようになるものだ。要は自らの訓練?が必要ということで、多くの石の中から、光る本物を探す楽しみもある。SNSは容赦がなく、その主張ははっきりとしているがゆえに、賛同者と反対意見がコメント上で火花を散らしているのも特徴的だ。完全に外野の立場で閲覧しているが、万人に媚びを売らざるを得ないテレビよりも、その主張はある意味で潔い。
さて先日、眼科へ行った。軽いドライアイゆえに目薬をもらいに行ったのだが、薬局ではマイナンバーカードでの本人確認が主流で、保険証提示の人は皆無だった。かなりの年配者と思われる人もスムーズにマイナカード手続きをしている。それで思い出した。メディアによるマイナンバーカードへの執拗な攻撃と、不備をあげつらう悪意に満ちた記事の数々を。病院側は困り果てていると。国民もとまどっていると。プライバシーがおかされると。一体、なにが不満だったのだろう。今は攻撃はぴたりと止まった。予想していた状態にはならなかったからか?さて、どんな予想をしていたのだろうか。いつか、わかるときが来るかもしれない。
2026年 4月1日 間島