N子の辛口奉行日記」カテゴリーアーカイブ

給料の殆どを外食に費やす、仕事は2流。でも味覚度自称1流のOL・N子がやさしく店をぶったぎる痛快辛口日誌

【その151】某月某日 ”今年も辛口で・・ ”の巻き

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某月某日  “今年も辛口で・・”の巻き

もう一月も中旬。大騒ぎの正月もはるか昔のことのようで。はい、少し飲みすぎて、喉に祟りが~~。そう、喉荒れですね。やっと治りかけだけど、お酒はほどほどに!という教訓を胸に深く刻んで、この一年、ゆらゆらと過ごして参ります。

元旦からの三が日でも昔と違って最近は、大きなスーパーや繁華街の店は営業してるのよね。まさに年中無休。子供の頃はどの店も閉まっているので、三が日はおせち漬けの日々だったけど、いまは二日目からトースト食べてるわ。オイチかった。人間、贅沢になったというか、堪え性が無くなったというか。心斎橋あたりは正月はスゴイ人出だったと、知人が言ってました。人気の飲食店は長蛇の列だったらしい。皆、元気なのねえ。というか、正月の雰囲気も、時代と共に変わってきて当然なのかも。今は玄関にしめ縄を飾っている家は、半分も無いし、まして愛車の鼻ずらに、しめ縄を結んでいるのなんて、見たことも無いわ。一昔前に多くの車が誇らしげにしめ飾りをつけて走ってたのが、妙に懐かしいわ。なんてエラそうに言ってるけど、ワタシも正月休みを利用して、近い海外や国内の温泉で過ごしたこともあって、そんなときは、家ではしめ飾りや鏡餅なんて正月らしいことは何もしなかったデス。ま、人それぞれってことね。住みやすい国だと思うわ。

で、今年はどんないい店に出会えるか、とても楽しみ。ホント、飲食店の数は多いけれど、気に入る店ってそんなにないのよね。やはり値段と料理とサービス、それに雰囲気の四拍子揃った店って少ない。お金に糸目を付けなければ、素晴らしい店があるんだろうけど、気楽に訪れて、バランスよく楽しめるのが大事。ということで、今年も辛口で、リサーチしてまいります!

             2019年1月12日・・続く

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【その150】某月某日 ”トイレ力は選ぶ基準になるわ!・・ ”の巻き

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某月某日  “トイレ力は選ぶ基準になるわ”の巻き

大阪ミナミは、相変わらず外国人観光客であふれております。エリアゾーンが比較的狭いので、余計に賑わい感があるのよね。道が碁盤上になっていて、キタのような広場が無いから、人の流れが同じ方向にずっと続くので、まるで遠足か、難民(幸いなことに経験無いけど)の雰囲気よ。ま、いいけどね!特に心斎橋近辺は人の頭しか見えん。

でもこの界隈は、一歩路地に入ればなかなか粋で、外国人もいらっしゃらない店も多くて、しかも駅からメチャ近い(これはすごいポイント。皆、歩くの嫌がる。超わがままで難儀するわ)店が結構あるのよ。どこもレベルの高い和食なものだから、会合でもどこにしようか、迷ってしまう。そういうときにトイレ力が物を言うのです。どうだ!って感じでね。例えばA店とB店の場合ね。歩いて1分程度の至近距離にあって、規模はA店が50席、B店が25席ってとこかな。倍近いけど、A店が20席ほどの宴会スペースを別に持っているだけで、カウンターとテーブル席の雰囲気は良く似ています。ただトイレが全くと言っていいほど違うのよね。B店は男女兼用のトイレが一か所だけ。勿論清潔で洋式なんだけれど、いっぱいこっぱい飲んだ奴ら(お客様ネ)が、入れ替わり立ち代わりトイレに入るので、スキを見てパッと入らねばならない。結構、緊張する。かたやA店は男女別で、しかもそれぞれに二つの個室があるので空いていないときはまず無いわ。その個室も広くてきれいで、洗面スペース付き。リラックスするわあ。パーフェクト!ということで、どちらも美味しい店なんだけど、二度目があるのはA店で決まり。

以前、個性的なイタリア料理を出す店に行ったことがあるけど、そこのトイレは和式でかつ狭く、水の出も悪かった。食べた料理は忘れたけど、トイレのこと忘れん。もち、二度と行かない。ほんと、トイレにはお金とスペースをかけてください。必ず、売り上げに反映しますから。            2018年12月14日・・続く

 

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【その149】某月某日 ”料理も芸術だ!・・ ”の巻き

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某月某日  “料理も芸術だ!”の巻き

もう街は歳末商戦に突入で賑やかです。田舎にいると、咲く花の種類で、ああもう冬が近いんだな、って思うけど、街は装飾で冬が分かるのね。すでにクリスマスモードで、キラキラみたいね。つい前までは、ハロウィーンのカボチャばかりだったのに。ほんと、日本は忙しいわ。

先日訪問した店は、名目が肉料理専門店なので、鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼き、焼肉、ステーキから、好きな肉料理を選ぶってわけ。宮崎牛を一頭買いしているらしい。迷いなく焼肉を選びました。ただ他の焼肉店と違って変わっているのは、三種盛り、五種盛りという形で注文するのよね。ホルモン以外でお願い、のオーダーはOKだけど、どんな部位がくるかはお楽しみ。店自慢の上ロースとかミスジとか、上カルビなどが盛られているとか。ま、かなりいい値段がするから、あとは店を信頼するしかないってわけ。この五種盛りがすごかった。中身も期待通りだったけど、提供の仕方が半端なかったわ。大皿の真ん中に大振りの百合やら蘭やらが背高く悠然と鎮座まして、その周りを立体的に肉が飾られているの。ゴージャスというか、悪趣味?というか、目が点になりましたがな。テーブルが広いわけが分かったわ。場所取る。でも印象としては悪くなかったわ。このくらいパフォーマンス力があると、お見事!と言いたくなるわ。百合は食べられないけど許す!

他店との差別化と言う意味では、今までの焼肉店の中では、ダントツ。キムチやサラダ、デザート類も丁寧で、美味しかったし、努力のあとがみられました。今は、これだけ頑張らなくては、集客しにくいのね。平日にもかかわらず、80席ほどの店内(すべて個室ネ)は満席でした。ただ気になったのは、すき焼きやしゃぶしゃぶの時は、どんなパフォーマンスなんだろうってこと。財布がついていかないので、当分は行けないけど、かなり気になる店でしたわ。

               2018年11月20日・・続く

 

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【その148】某月某日 ”お肉を食べるなら、やっぱり部位を選びたい・・ ”の巻き

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某月某日  “肉を食べるなら、やはり部位を選びたい”の巻き

台風がこれでもかって日本を襲ってくるので、もういい加減、嫌になったわ。嫌なのは当たり前なんで、うんざり、という言葉がぴったりかな。おかげで、大好物の秋の味覚が、被害を被るではありませんか。梨や葡萄、冬ミカンも果樹農園が大変らしい。せっかく一生懸命、手入れをしてきた果樹園などが、台風被害で望ましい収穫に至らなかったら、本当に怒るよ!でも、ワタシなどが台風に怒っても、全く堪えないだろうし。どうすればいいんじゃろ。

気を取り直して、お肉でもがっつりと食べたいと、ランチ時に肉専門店に行ってきたわ。ふうん、グラム数で注文するのね。公明正大というか、分かりやすいけど、最低が200gからってのは、乙女、もとい女性には、ちときついかな。150gからってのが、ありがたいわ。で、200gのリブステーキをオーダ-。熱々の鉄板で供されるから、ここは絶対にレアで頼むことね。ウエルダンなぞ頼んだら、みるみるうちに炭になっちまう。ミディアムレアでも危険。やっぱりレアね。頼んだ、お得ランチのリブステーキは、四分の一は、食べられない部位だったわ。脂身と筋ばかりでね。やっぱ、こういう店では、サーロインかフィレを頼むのが正解。ちと値は張るけど、まともに食べられる。

そうなんです。お肉を食べるときは、ある程度思い切った値段を出さないと、無駄な出費になるってこと。でも、お肉って、なんでこんなに美味しいんだろうって、ライオン様を尊敬したくなるわ。日本人が牛肉を食べだしたのは、そこそこ150年前あたりからで、ライオン様の足元にも及ばない。ま、生肉はノーサンキューだけど、彼らにすれば、血の滴る生肉がたまらないんだろうな。と、あほなことを考えて、次は、絶対にフィレ肉を頼もうと固く、決心したのでした。そう、肉を食べるときは、思い切って、いい部位を頼むこと。でないと、ゴムか草履を食べてる感じになるのよね。皆さま、好き嫌いはあるだろうけど、ワタシは柔らかいのが好きなんだもん。

 

 

 

 

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【その147】某月某日 ”フェアにいきたいわ・・ ”の巻き

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某月某日  “フェアでいきたいわ”の巻き

夏休み、真っ最中というか、もう終盤だけど、どこも混んでます。はい、さすが、国民皆同休日国だけあるわ。人と同じ日に、同じ時期に休みたいのかな。この気持ちが分からん。皆の休日は日曜日だけで充分。その他は、各自好きな時期、好きな日に取ればいいじゃん、って思うけれど、そんなあほなこと?思うのは少数派のようで、これからも益々、国民皆同休日が増えて、その日だけ、店も観光地もメチャ込み状態となり、それが過ぎ去ると、閑古鳥が鳴くのですわ。ま、それもいいけどね。人と同じだと安心だし、それに祝日を作ると、それに関連した商品が売れて、経済界はうるおうし。これって、国の政策かもね。でも本質的なところで、国民を子ども扱いしてる感じがするわ。

気を取り直して、飲食店でお酒類を頼むときは要注意ってお話デス。飲み放題なんかで、目にすることが結構あるんだけど、例えばワインを頼んだら、栓をあけたボトルが出てきたときは要注意。飲み残りをつぎ足して一本にしてるところが実際にあるの。この前、飲み放題で紹興酒のボトルを頼んだら、栓があいていて、しかも少し減っていた。クレームをつけると、すぐに下げたけど、再度出てきたのはやはり栓空きボトル。つぎ足したのか、今度は満杯になってたわ。笑ってしまう。一方、きちんと栓が閉まっている状態で出して、その場で空けてくれるところは、良心的ってことです。特に瓶ものは、いくらでもずるいことが残念ながら出来るのですわ。サーバーから入れてくれる生ビールはまずはOKかな。あれはビールメーカーがお世話してるので、薄めるなどの、ズルイことはしにくいはず。だから?飲み放題では、瓶ビールでお願いします、ってところが多い。デカンタでもってくるワイン、あれも最低ラインです。超まずいワインの時が多い。そう、結局、飲み放題ってのは、気を付けた方がいいかも。便利ではあるけれど。

殆どの店は、儲けなければ継続できません。どこで利益を出すか必死なのです。だから、飲み放題って、利用者の得だと思うだろうけれど、提供側が儲けを度外視するわけがないのですわ。色々な方法で、だましが入ってくる。これが真実。だから、お互いに納得の上でヨロシクとなるのが、いいんだけれど、あからさまに、いじましい商法を見せてくれると、うんざりするのが本音かな。

               2018年8月17日・・続く

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【その146】某月某日 ”飲み物価格には気を付けて・・ ”の巻き

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某月某日  “飲み物価格には気を付けて”の巻き

飲食店って、その名の示す通り、飲んで食べるところ。日本ではそれ以外の言い方はないよね。居酒屋、割烹、料理屋、蕎麦屋、お好み焼店などは、それぞれの出す料理や出し方を表わしているだけで、すべてが飲食店という範疇に入ります。英語のレストランとほぼ同義語かな。でも“飲食店”というくくりのほうが、大きいような気がするわ。業界用語では、外食産業というジャンルにあたるけど、一般に使うのは”飲食店“が多いですわ。表現はどうでもいいんだけど、飲むと食べる、のどちらに比重を置いて、どういう価格構成になっているかで、その店の印象や好感度やリピート率が大きく変わってくると思う。そんなのどうでもいいじゃん、って言われそうだけど、価格構成を間違うと、店の趨勢にかかわるってこと。

夜の食事はお酒とセットの時が多く、その店が嫌いになるか、好きになるかの目安は、料理の次に、飲み物の価格が左右することが多いわ。というのは、飲み物価格だけは、店によって大きなばらつきがある、というか、店の勝手放題って気がするの。市場価格が明確な生ビールにしても、店によって価格差はあるので、何杯か飲むと会計にかなりの差が出るよね。飲み助は、そこのところシビアな目で見てるものよ。一番、差があるのはワインかな。確かに仕入れ価格が高いビンテージものだからということで、ベラボーな価格も言訳が立つんだろうけど、ほんま?って思うわ。味の違いが分かる人って多くないし、そもそもなんでそんなに高いの?という価格付けの店が多いこと多いこと。ま、ドリンク類は店の稼ぎどころ、ってのは、飲食店では常識みたいね。でも今までの経験だけど、ドリンク類、特にワイン価格が高い店は、二度と行かなかったわ。閉店に追い込まれた店もあるわよん。お客さんは賢いのです。

で、結局、何を言いたかったかいうと、先日訪問した飲食店は、料理も良かったけど、ワインが2千円台から揃ってて、フルボディのとっても美味しいワインでも2500円だったので、うれしくてうれしくて。はい、これが言いたかったために、ながながと講釈をたれました。あほらし。また行くからね!

                2018年7月15日・・続く

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【その145】某月某日 ” 確かに、見映えは大切・・ ”の巻き

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某月某日  “確かに、見映えは大切”の巻き

最近、飲食店で注文した料理をスマホで撮って、ネットで公表するのがはやってるんだって? 無料の写真共有アプリケーションを使って、色々なSNSを通じて発信することよね。多分。インスタ映えする写真が人気を集めるので、皆張り切って公表してるみたいね。この前も、ある食事会で同席の女性が、熱心に料理の写真を撮っていたわ。インスタグラム用かな。他の人達は白けてたけど。だって写真ばかり撮ってたら、会話を楽しめないじゃない。ま、その間、静かなことは確か。ある店では、料理を持参した際、店の人から、お写真撮られますか?って聞かれ、吃驚したことがあるわ。一同、そんな趣味は無いので、ノーサンキューでひたすら喋って食べまくったけど、それだけ写真を撮る人が多いってことなのね。人の食べる料理写真を本当に見たい人がおるんかいな、とN子は思うのでありますが、そういう時代なのでしょうか。情報の拡散ってことね。

写真を撮りたいと思わせるような料理を出すのも、確かに店の値打ちかも。料理リサーチにも、必ず“見映え”の項目はあるわ。味や量、値段などと同じくらい重要因子ね。見映えを左右するのは、彩りとか、盛り付け方、皿などで、総合的なセンスが問われるよね。でも最近の店は、なかなかに見映えには気を使ってると思うわ。特に、和食やフレンチは見た目が綺麗な料理が多くて、楽しめるのもうれしい。そうそう、ちょっと高価な中国料理も豪華な見映えのものがあって、食べるのが惜しいほど。芸術作品って感じね。一方、もうちょっと見映えにも神経を使ったら?って思う店もたまにあって、それはそれで笑えるかな。美味しけりゃいいだろ、って開き直られても、やはり食欲が萎えるような料理はゴメンこうむりたいわ。

考えれば、見た目を大切にする心意気って、どんな分野でもあるものね。それが先進文化国家たる条件かも。その点、日本はなかなか先を行ってると思うわ。日本人が作り出すものって、大体がすっきりとしていて美しい。細部に気を使ってるのが分かるもの。毎日の化粧も張り切ってしまうわ。無駄な努力だって?文化の証よ!

                2018年6月12日・・続く

 

 

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【その144】某月某日 ” めまぐるしいわ。ほんとに・・ ”の巻き

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某月某日  “めまぐるしいわ。ほんとに”の巻き

一体、飲食店の平均寿命は何年なんだろって、思うことがあるわ。つい1年前に訪問して、そこそこ客も入っていて味もまあまあだったところが、ネットで閉店しているのを知って吃驚することが続いたのよね。キビシイ。現実に、飲食店で10年続いている店は10%程度らしい。3年で半数以上が撤退するって聞いたこともあるわ。素人が割と簡単に出店開業できるのが飲食店で、やはり事業計画が杜撰だったのでしょうかと、N子は分析するのでありますが、実のところ、なんでやねん、ってのが本音でございますわ。

都市の繁華街にある店が、一番大変みたいね。ビルの中に入って、高い家賃を払って、そのうえ競合店があちらこちらにあるんだもの。余程、料理か価格かに魅力が無ければ、お客さんは来てくれない。ほんま、よう出店するわって、その勇気に逆に尊敬してしまうわ。前に行った、ご存じ遊興街・北新地にある鶏料理専門店は、凝った料理の数々を出して、客単価7千円を維持しているんだけど、開業7年目だって聞いて、一同、“よう頑張らはったねえ”と感心することしきり。場所も路地を入った裏通りにあって、一見客はまず見込めないのに、平日でほぼ満席だったわ。リピート客が多いのと、紹介客が多いのだと思う。このあたりの店の盛衰は、まるで打ち上げ花火みたいに、現れては消え、また現れるスタイルで、そこで7年営業は結構すごい。かと思えば何十年も続いている店もわずかだけどあって、余程の努力を重ねてきたんだな、と思うわ。

他方、地元に根を下ろしている郊外店が意外に長寿ってことがあるのよね。地域住民が来てくれる店は強いわ。都市の遊興街は浮気者の客が多いので、キャッチしておくのは大変だけど、郊外型というか、田舎型は固定客の割合がとても高いから、大儲けはできないにしても、安定経営がしやすいのかな。とにもかくにも、一度出店したら、ガンバってよ。気に入りの店だったのに、あるとき急に閉店の看板を見たときのショックは大きい。ありゃあ、って声が出るわ。一番吃驚したのは、お気に入り店の閉店後の場所に、散髪店が出店したことね。なんで~~、の声が。次はどんな飲食店がオープンするのか楽しみにしていたのに。で、ますますお気に入りの店が少なくなっていく・・。

                2018年5月15日・・続く

 

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【その143】某月某日 ” 素材も大切だけど、油もね・・ ”の巻き

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某月某日  “素材も大切だけど、油もね”の巻き

いつもはこれでも健康が気になるので、なるだけ野菜やヘルシーな料理を食べようと心がけているわ。でも時々、揚げ物が食べたくなるのよね。家でもフライや天ぷらを作ることもあるので、それほど揚げ物に飢えているわけでもないけれど、お店でプロの味をいただくとやはり美味しい。特に串揚げは、家ではなかなか材料を揃えられないので、外で楽しむことが多いのよね。でも串揚げ店って、値段の幅が大きい。ええ?って驚くほど大きいよ。二度漬けごめんスタイルの店だと、一人2千円くらいでOKらしいけど(ゴメン、行ったことない。一度は行きたい)、ちょっと洒落た店だと、一人7千円から1万円もするのよね。

値段の差は、素材の良さが決め手だと思うけど、何より油だと思うわ。店の雰囲気や何種類かの凝ったタレで高級感を出すのは勿論よね。客単価7千円で、二度漬けごめんって言われたら、怒る。ものすごく怒る。ま、そんな店は無いけどね。ただ、同じような価格帯の店でも、あとでお腹がもたれる店もあって、なんでかな?と不思議に思うこともあるわ。いくら食べても後味すっきりで、全然もたれない店もあるので、これはやはり油。それもいかに新鮮な油で揚げているかが、仕上がりにもろに出ると思う。配合は、ごま油とかなたね油とか、店の好みがあって当然だっけど、常に取り換えて、きれいな油で揚げさえすれば、串揚げって、かなりの量を食べても、もたれないものだとつくづく分かったわ。

これはまさに店の良心ね。かなり前に行った串揚げ店は、高級店の部類で、一人平均7千円くらいはかかるのに、最後の方になったら、もう要らないって感じだった。店に入った時、油の臭いがして嫌な予感がしたけど、その通りだったわ。多分、油が古いのだと思う。それに引き換え、ほぼ同じ価格帯で、もう何十年もやっている老舗串揚げ店は、いくら食べてもお腹が軽い!ご飯も美味しい。もし安い店で、いつも新鮮な油で揚げている店があるなら、それはすごいことだと思うわ。ホント、飲食店は、経営者の心というか、志というか、信念がモロに分かるのが、怖いところ。ハイ、気を付けましょうネ。

                2018年4月9日・・続く

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【その142】某月某日 ”接客態度はいつも店の顔”・・の巻き

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某月某日  “接客態度はいつも店の顔”の巻き

飲食店は料理や飲み物を提供するところだけれど、それだけでは商売成り立ちません。見合った雰囲気と接客がついてきてこそ、いい店だ、ということになるのよね。お客さんに満足して帰っていただかなければ、まずはリピートは望めないし、リピートがなければ殆どの店は成り立たないわ。駅構内とか駅前立地以外はね。そういえば昔、ビッグな駅の改札口前の店で、ひどい定食を食べたことがあるわ。まずいの一言で済む分かりやすい店なんだけれど、客はそこそこ入ってたわ。皆、一見さんね。こんなひどい料理を出してもつぶれずに営業してるんだと、逆に立地のすごさに感動したことがあるわ。接客がどんなだったかは、あまりの料理のまずさに忘れちまったけれど、多分、接客なんてどうでもいいって感じの店だったと思う。今でもあるみたいよお。

大体、日本の飲食店は丁寧で親切な接客で、そこが外国人観光客にも好評らしい。日常に利用する店も、一生懸命な接客態度のところが殆どで、この国の良さを再認識しちゃう。ただ接客は、お客さんがいるときだけに必要な仕事ではないのよ、といいたいケースもあるのよね。お客さんが入店してからの一連の接客対応は、マニュアル通りにやれば、まずは間違いがないし、笑顔が加わっていれば、言うことなし!でオールOK。でも客待ちのときのフロアースタッフには、対応の差がもろに出てしまう。常に入り口に気を配り、ソフトな客引きで頑張る店もあるかと思えば、店内でスタッフ同士がおしゃべりに興じている店もあって、千差万別だわ。ここに店の実力が出るのだと思う。

スタッフの質は、忙しい時、暇なとき、どちらにも出てしまうってこと、経営者もしっかりと把握しておかなくちゃね。時折訪問していた蕎麦専門店に行かなくなったのは、オーダーを忘れられてそれを指摘したとき、ごまかしたのが理由。後からオーダーした客に先に料理を持ってくるのでスタッフに確認したら、あわてて厨房に再オーダーしているのが丸わかりなのに、もごもごと謝らずにごまかしたの。頭に気て、それから行って無い。で先日、その店の前を通ったら、昼時なのに半分ほどの客入り状態。レジ近辺でスタッフ二人がぺちゃくちゃおしゃべりに励んでたわ。やっぱりね、と思いましたよ。まずまず美味しい蕎麦なのに、忙しい時も暇な時もどちらもだめな接客がつぶしている店の典型ね。

                2018年3月11日・・・続く

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