食文化の豆知識 124 食文化の現状103(分かりやすい店の所在図)
これだけメジャーになると、固有名詞を出してもいいでしょう。飲食店紹介サイトです。主に参考にさせて頂いているのは“ぐるなび”と”食べログ“です。他にも飲食店紹介サイトは、企業や個人発信交えてまさに百花繚乱ですが、上記の二つは組織力もあり、うまく構成されているように思います。大抵の飲食店の情報が掲載され、店のこだわりや価格、雰囲気に至るまでサイト検閲者に伝わってきます。でも微妙に特質が異なるのが面白い。
ご存じ“ぐるなび”は、飲食店の総合情報サイトで、メニューが詳しく紹介されているのが強みです。勿論、価格も詳細に分かり、店内外の雰囲気もつかめますし、その店のコンセプトや料理へのこだわりまでもアピールされているので、自分の予算や好みで選択しやすいというメリットがあります。一方“食べログ”は、利用者の視点で構成され、綜合評価が点数で表示されます。よって、店の人気度や充実度が判断しやすいという利点があります。ただあくまで利用者の評価採点の形を取っているので、その結果に多少の操作が無いとも限りません。でも今まで、食べログでの高評価を見て訪問した店には、大きなはずれは無かったので、まずは信用できるのではないでしょうか。詳しいメニュー内容や席構成が分かりにくいのが難と言えば難でしょう。結局、この二つのサイトを同時に参考にしながら、望む情報を得るというスタイルが定着しました。いいとこどりです。
不満点としては、二つに共通する地図の形です。どちらもグーグル・ゼンリンからの提供で、いささか見にくいというか、分かりづらいものがあります。その店の周辺状況や最寄りの交通手段からのアクセスがはっきりしません。単に、私が地図を読めないのかもしれませんが、例えば、大阪市内であれば○○通りの記載が欲しいところですし、周辺の目立つ商業施設の記載も手薄です。全体地図からその店の所在をピンポイント式に表示する
スタイルなので、分かりにくいのはやむを得ないかもしれません。そういうときに役に立つのは、店が作成している独自のホームページ上の地図です。何しろ、自店のみへの誘導なので、大体が非常に分かりやすく仕上がっています。ところが最近、自店ホームページ上でも、グーグルやヤフーの地図を堂々と載せているところが目立ってきました。何をか言わんやです。やはり、ゲストに分かりやすく表示した、親切でシンプルかつ美しい所在図でもって、店へ誘ってほしいものです。
12月5日 間島万梨子 食生活アドバイザー