【その144】某月某日 ” めまぐるしいわ。ほんとに・・ ”の巻き

col_n_pic.gif

某月某日  “めまぐるしいわ。ほんとに”の巻き

一体、飲食店の平均寿命は何年なんだろって、思うことがあるわ。つい1年前に訪問して、そこそこ客も入っていて味もまあまあだったところが、ネットで閉店しているのを知って吃驚することが続いたのよね。キビシイ。現実に、飲食店で10年続いている店は10%程度らしい。3年で半数以上が撤退するって聞いたこともあるわ。素人が割と簡単に出店開業できるのが飲食店で、やはり事業計画が杜撰だったのでしょうかと、N子は分析するのでありますが、実のところ、なんでやねん、ってのが本音でございますわ。

都市の繁華街にある店が、一番大変みたいね。ビルの中に入って、高い家賃を払って、そのうえ競合店があちらこちらにあるんだもの。余程、料理か価格かに魅力が無ければ、お客さんは来てくれない。ほんま、よう出店するわって、その勇気に逆に尊敬してしまうわ。前に行った、ご存じ遊興街・北新地にある鶏料理専門店は、凝った料理の数々を出して、客単価7千円を維持しているんだけど、開業7年目だって聞いて、一同、“よう頑張らはったねえ”と感心することしきり。場所も路地を入った裏通りにあって、一見客はまず見込めないのに、平日でほぼ満席だったわ。リピート客が多いのと、紹介客が多いのだと思う。このあたりの店の盛衰は、まるで打ち上げ花火みたいに、現れては消え、また現れるスタイルで、そこで7年営業は結構すごい。かと思えば何十年も続いている店もわずかだけどあって、余程の努力を重ねてきたんだな、と思うわ。

他方、地元に根を下ろしている郊外店が意外に長寿ってことがあるのよね。地域住民が来てくれる店は強いわ。都市の遊興街は浮気者の客が多いので、キャッチしておくのは大変だけど、郊外型というか、田舎型は固定客の割合がとても高いから、大儲けはできないにしても、安定経営がしやすいのかな。とにもかくにも、一度出店したら、ガンバってよ。気に入りの店だったのに、あるとき急に閉店の看板を見たときのショックは大きい。ありゃあ、って声が出るわ。一番吃驚したのは、お気に入り店の閉店後の場所に、散髪店が出店したことね。なんで~~、の声が。次はどんな飲食店がオープンするのか楽しみにしていたのに。で、ますますお気に入りの店が少なくなっていく・・。

                2018年5月15日・・続く

 

カテゴリー: N子の辛口奉行日記 パーマリンク