顧客満足の複雑さ 210 「文明と気象環境の関係性」

     顧客満足の複雑さ 210「文明と気象環境の関係性」 

今年の夏も暑くなりそうだ。昨年は6月から10月中旬まで、夏だった!そして、11月には冬支度。となると一年間で、エアコン不要月は、10月の下旬と、4,5月あたりだろうか。日本もお金のかかる国ではある。寒さは厚着でまだ防ぐことができるし、思考そのものへの影響は少ないが、28度以上になると、集中力と思考力が弱るので、エアコンをつけざるを得ない。基本生活はできるのだが、ほんの少し、知能を使う作業は難しくなる。各家庭にエアコンがなかった時代の夏は、まさに国民全体が夏休み状態だったが、一年の中では夏は短く、むしろ寒い季節が長かったように思う。なので日本人は良く働けたのだ。 

誤解を恐れずに言えば、文明が発達している国は、おおよそ北半球に集中している。文明文化ともに、寒さ厳しい国から発祥している割合は大きい。暖かい方が体は良く動き、活動的になるが、脳はどうも寒さを好むようだ。昔から、暖を取るという国は多いが、暑をしのぐ、という国は少ない。なぜなら暑は、自然のままに果実や穀物の恵みをもたらしてくれるし、日陰で裸同然に寝ていても、動物に襲われる以外に、命が奪われる危険性は少ない。暑い国に行くと、外で寝転がっている人を良く見かける。一方、厳しい寒さは防ぐ努力をしないと確実に命が奪われる。作物にしても、寒さ対策の努力を重ねて収穫する。その積み重ねが脳を磨くのもしれない。そして人間は思索的になり、文明を開化させ、文化を花開かせる。文豪は大体が寒い地域の人が多いし、産業革命の発祥地は寒さ厳しいロンドンだ。 

ただ今後は外気温の差が、国の、ひいては人類の文明差にすぐにつながることは減っていくように思う。富の力が、巨大な温度調節力に結びつき、快適な気温環境を人為的に作り出すことが可能になるからだ。南国アジアから、アフリカから、ノーベル賞受賞者が輩出される日も近いような気がする。ただ、脳の好む気温は変わらない。とするならば、日本の過酷な夏の暑さは、日本文明の発展のためにも防ぐ必要がある。つまり、気温が28度以上になった場合、全国の電気代を無料にして、日本国民を夏の間中、23度前後の快適な室内環境におき、文明・経済の発展に寄与させるのだ。別におかしな話ではない。サウジアラビアやUAEなどでは、多分すでに試みられているはずだ。人間は暑さの中では、思考能力を失うことを、彼らはよくわかっている。果たして日本の政治家に、その気概はあるやなしや? 

          2026年 6月1日 間島

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