食文化の豆知識187 食文化の現状166(値上げラッシュ)

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食文化の豆知識187 食文化の現状166(値上げラッシュ) 

世界的に物価上昇の波が止まりません。きっかけはロシアによるウクライナ侵攻でしょうか。世界経済を握っているのはやはり“油”なのだと思い知らされますが、かつてのオイルショックともまた異なった現象が起こっているようです。とくに日本の場合、物資不足による物価高というより、電気代や原材料費の高騰を受けて、各分野で値上げ現象が起きています。世界での大雨や干ばつも、それに輪をかけました。円安も値上げの要因でしょう。ただ実質的な値上げの兆候は以前から見られました。例えばテイッシュペーパーなど以前と比べると枚数が減っています。実質上の値上げです。トイレットペーパーしかり。量を減らして値段は据え置き式で、影響を抑えてきましたが、今や、堂々の値上げです。近隣の飲食店も軒並み、値上げとなりました。例外なく「諸経費と光熱費の高騰によりやむなく値上げさせていただきます」の断り書きが。そしてビールも値上げ?なかなか厳しい流れになりそうです。

 そんな中、時々利用しているスーパーマーケットの一角にあった百均コーナーがしばらくの閉鎖後、リニューアルオープンしました。以前と比べてほぼ2倍の面積を有し、取扱商品もそれに伴い多くなりました。特殊商品を除いて、百円です。名のあるメーカー品も量を調整して出店しています。生鮮品を除いて、日常の必要品はほぼまかなえる。不思議な気持ちになりました。ひと昔前なら、500円はしてたであろう日用品が百円で買える。あれもこれも・・・。売る企業も大変だろうなと思いつつ、時を忘れて大量買いです。得をしたのか損をしたのわかりませんが、とにかく消費者の味方ではあります。高価格化と低価格化。この現象がまるで当たり前のように生活圏にあるので、お金の値打ちが、混乱しそうですが、根幹となる電気代やガソリン代の高騰は、間違いなく生活を直撃します。さて、どうやって自衛すればよいのか、暑がり寒がりで郊外に住む身としては、解決策が見当たりません。百均で喜んでいる場合でもなさそうです。

                                                                     食生活アドバイザー 間島万梨子

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