
食文化の豆知識227 食文化の現状206(食は国を表す)
日本を訪れる外国人観光客の多くが、日本の食の美味しさやバラエティの豊富さに親しみを感じているようで、素直にうれしく思います。やはり、食は旅の魅力を左右する大きな要素で、お腹の満足度は脳の満足度に直結するようです。そこで、訪問したことのある海外での食事情を思い出しました。3~4日間の短期訪問は主にアジアですが、お国柄の違いというか、食そのものに違いがありました。あくまで個人的感想ですが、最も美味しくいただいたのは台湾でした。高級な料理ではなく、一般的なものが美味しい。はずれが無く、お腹も絶好調でした。一方、香港は食の記憶がほとんどありません。別に格安ツアーでも無く、それなりのレストランが多かったのですが、口に合いませんでした。接客の違いも大きい。台湾の素朴さと比べると、商業ベースに乗った、ところてん式というか、とにかくあわただしく、お客に楽しんでもらいたいという雰囲気は皆無でした。美食を誇る香港なのに、行った店がたまたま悪かったのでしょう。
欧米系では、ハワイでもカナダでもドイツなどでも、心とお腹の記憶に残った料理はあまりありませんでした。とにかく量が多い。1人前が2~3人でも十分な量で、安上がり?でした。そのおおらかさは、好きになりましたが、日本人の食の細さを痛感しました。ドイツのレストランでのソーセージ盛り合せ料理は、さすが本場の味わいでしたが、数名でももてあます圧倒的な量にびっくりしました。隣席の現地の上品そうなご婦人が一人で、やすやすと完食されたのをみて、二度、びっくりです。目が点になりました。オソロシヤです。そんな健啖家が多い欧米系の観光客が、日本の食を美味しいと喜んでくれるのはうれしいのですが、あるSNSで、一日中、何かを食べている、との投稿をみて笑ってしまいました。多分、日本食は美味しいけれど、量的に物足りない。なので、ずっと何かを食べている?お疲れ様です。ドイツでの風景を思い出して、さもありなん、です。まさに食は国体をあらわすのでしょう。
食生活アドバイザー 間島万梨子