
食文化の豆知識226 食文化の現状205(育てることの大切さ)
新年の挨拶を交わしたのが昨日のような気がするのに、もう3月も半ばです。まさに2月は逃げる、3月は去る、のたとえどおりに、矢のように時は過ぎていきます。そして、多分うんざりするくらい、今年も夏は長いのでしょう。でも、その前に、桜がまたその優美さを魅せてくれます。待ち遠しい思いです。
野菜・果物はもっとも季節感があり、売り場の風景も変わってきました。豆類が多くなり、新を頭に持つ野菜が多くなりました。新キャベツ、新玉ネギ、そして新ジャガイモが出回りはじめました。どれも春の息吹を感じさせるフレッシュ感に満ちています。タケノコが出るころまで、春野菜を十分に楽しみたいものです。果物は柑橘類といちごが主役の場を争っています。個人的には、いちごより柑橘類が好きなので、今の時期、種類が豊富なので楽しみです。昔は温州みかんが終われば、伊予かんと八朔くらいでしたが、今はすごいことになっています。清見、はるみ、せとか、しらぬい、紅八朔、等々、覚えきれません。それぞれ味に特徴があり、頑張っています。
畑や土を耕して、害虫から守り、糖度など美味しさを目指し、その他、数多い作業を経て、市場に出回ってきます。本当にありがたいことです。漁業も苦労はあるのは当然ですが、農業とは本質的な違いがあるので、携わる人たちも違いがあります。育てると獲る、の違いでしょうか。漁業も養殖の比率を増やし、育てる、への移行が望まれます。世界的には養殖の方が多くなっているのに、日本は漁業全体が衰退傾向にあります。2021年の養殖量は421万トンですが、2024年は363万トン。海面漁業も2021年の324万トンが2024年には278万トンに、どちらも減少しています。魚が高いわけです。そして、今や養殖魚の方が値がはります。光熱費等の影響もあるでしょうが、大規模化への道は遠く、陸上養殖も画期的な供給力には及びません。求めやすい価格で豊富な種類の魚を楽しめる時代は、もう来ないのでしょうか?
食生活アドバイザー 間島万梨子