食文化の豆知識192 食文化の現状171 (食の好みの変化)

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食文化の豆知識192 食文化の現状171(食の好みの変化) 

大それた信条があるわけでもないのに、「食文化研究会」というアカデミックな名の元、かれこれ20年間ほど、数人が集まっての会食が続いています。当初こそ、話題の店や人気店、個性的な店などを選んで、勉強会的な色合いがありましたが、今では楽しい食事会?と気楽な会となりました。そして訪問店も微妙にというか、あきらかにというか、変化が出てきました。要するに参加者の食の好みが変わってきた?そうなのです。皆、年齢を重ねたのです。フレンチから和食へ。話題店から親しみやすい店へ。そしてアルコール類もワインから焼酎へ。何のことはない。年配者の好みへとまっしぐら。それはそれで自然な成り行きなのだと思って、楽しんでいます。 

で、先日の友人との会話の中で、若い人たちとの会食でかれらの声を聞くとフランス料理が人気なのだと。主に女性群からの希望が多いのだとか。最近はアッサリ系のフレンチが主流とはいえ、やはり食材やソースは濃厚かつヘビーです。若さが要求するのかもしれません。そういえば自分も、グラタンや生クリームを好んで食べている時代がありました。今?とてもとても。フレンチは長い間、口にしていません。食の好みは変化していくのでしょう。中にはお年を召しても、濃厚な料理を好む方もおられますが、おおむね、馴染みやすい和食か、体に優しい中華か、もしくは万人が好む?焼肉系かなどにに集約していくようです。自宅での食生活も変化していきます。我が家の場合、まず1品の量が減っていき、和食系が増えてきます。その分、逆に品数は増える傾向があります。そう、いろいろなものを少しずつ食べたい。だから全体量は減っても食費は減らない。あれまあ、という感じですが、食は生活の根幹。内容は変化しつつも、やはりいつまでも楽しみの元でありたいものです。 

食生活アドバイザー 間島万梨子

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