食文化の豆知識224 食文化の現状203( 日本の食の特異性 )

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食文化の豆知識224 食文化の現状203(日本の食の特異性) 

年末年始のご馳走の日々から、普段使いに戻った頃でしょうか。スーパーマーケットには、いまだに冷凍カニが大量に陳列されていますが、なかなかのお値段で、売れている気配は無いようです。売れないままに、あのカニはどこへ?余計なお世話と言われそうですが、気になる景色です。 

食と言えば、テレビの世界各国の居酒屋巡り番組を楽しく見ています。お国柄の違いが興味をそそります。対象はヨーロッパが多いのですが、店で提供される料理は、一部の海洋国家を除いて、ほとんどがいわゆる煮込み料理です。大量の肉と野菜に、大量の水やワイン、そしてバターやケチャップ、香辛料を入れ、何時間もかけて煮込んだ料理は、栄養も豊富で、硬い肉もほろほろに柔らかくなり、とても美味しそうです。皆、上機嫌で楽しんでいます。毎日食べても飽きないと。まさしくソールフードなのです。お客さんたちは、看板料理の煮込み料理に舌鼓みを打ち、満足そうです。

 勿論、日本でもシチュ-やカレー、おでんなど、煮込み料理は人気ですが、あくまでも数ある料理の中の一部、という位置づけです。ほかに美味しいものがいっぱいあるからです。贅沢ではなくても、日本の食の豊富なバラエティーさは、世界で類をみません。食材の豊かさに加えて、調理方法の多さ、そして何より国民の味覚度の高さは、世界でもトップクラスと自負しています。本場日本でお寿司を食べて、自国のそれと似ても似つかぬ美味しさに驚く外国人観光客も多いようです。本当に日本の食は多種多様で、朝、昼はともかく、夕食は昨日が魚なら今日はお肉、調理方法も昨日が焼きものなら今日は煮つけ、明日は揚げ物と、自然に変化付けが行われ、毎日同じ料理、同じ調理法、という家は少ないようです。国によっては、ほぼ毎日、同じ料理、というところも少なくありません。 

日本ほど、多様性に満ちた食生活がごく普通になじんでいる国は珍しいと思います。その分、予算と知恵が求められますが、世界でも食べ物の美味しさは折り紙付きでしょう。家庭と飲食店、どちらにも立派なシェフのいる国です。 

                 食生活アドバイザー  間島万梨子 

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