食文化の豆知識184 食文化の現状163(大量のプラゴミはどこから?)
スーパーでまとめ買いをすると、その都度、大量のプラスティックゴミが出ます。ほとんどが商品の包装に使われているもので、これらプラスティックは勿論、無料ではないはずです。つまり商品価格にオンされている、と思うのが当然でしょう。日本では量り売りではなく個数売りのため、一定数の商品が包装されて店頭に並ぶことが多くなります。一個いくら、という販売方法もありますが、大体、3個や5個以上の個体がセロハンなどで包まれています。で、自宅では、それらを取り外す作業が必要です。新聞紙などで包んだ方が長持ちするからです。大量のゴミの出現です。大振りの蜜柑を買いましたが、ひとつひとつがクッション機能付きのプラスティックに包まれていました。大量のゴミ出現。ナスビもレタスも人参もトマトもプラ袋から取り出して、またまた大量のゴミ出現。売る方は、商品と一緒にゴミも売っているわけです。分別してゴミに出すのは各消費者の仕事? レジ袋有料化が、茶番に思えてきます。せっかく担当大臣が交代したのに、有料化中止の朗報は聞こえてきません。決まってしまったものは、変更しにくいと言うことでしょうか。何故、レジ袋を有料にしたのか、今もって分かりません。国民に対する啓蒙活動なのか、国際的関心の強いプラスティックゴミによる海域汚染への国としてのポーズなのか、本当に、真意が測りかねます。そのいずれもが的を射ていないからです。そもそも、レジ袋はほとんどがゴミ袋として再利用されていました。わざわざ海に持っていって捨てる確率はゼロに近いでしょう。国際的ポーズにしても、こんなちんけな方策が賞賛されるわけもない。本当に手を打つなら、国内で生産されるプラスティックをすべて環境保存タイプのものに強制的に変えさせてこその思いきりでしょう。とんでもない。スーパーの棚には従来通りのポリ袋が売られています。企業の過剰包装に対する指導も必要でしょう。それは出来ない?反発が恐いですか?
地域のプラスティックゴミの収集は週に一回。かなりの量が出ます。でもこのゴミは生ごみと同じく、焼却されるのです。なのでご近所では、生ごみと一緒に出しているお宅もあります。考えれば無理もないことです。わざわざ分ける必要も無いわけです。とにもかくにも、プラスティックゴミに関しては、より深い考察と善処が望まれます。
食生活アドバイザー 間島万梨子