某月某日 “個室もいいけど・・”の巻き
飲食店も世の習いで、ブームってのがあるよね。一昔前は、創作料理がもてはやされて、どこもかしこも創作料理の店の看板を出していたような。当然、技がついていってない店も出てきて、奇をてらえばいいとばかりに、アナゴのカレーソースかけ、平目のチゲ風etc、口の中で食材が大喧嘩するようなへんてこりんな料理が大きな顔をしていましたっけ。それが今では鳴りを潜め、創作料理の看板を出している店もめっきり減りました。いいことです。大体、飲食店は保守的でいいと思う。そんでもって、センスと腕で、新しい料理を生み出すのは大歓迎ですわ。分かりやすいのが何より。
で、消え去った創作料理の弔いはおしまいざんすが、個室ブームもほぼ同じ時期にありました。なんでもかんでも個室、個室。でも、入ってみれば、暗い、汚いってのが結構あって、普通のテーブル席の方が余程気持ちいいじゃん、ってなことになり、今ではあまり個室が売り物にはならなくなりました。そうだよね。格式のある店が個室を設けるのは接待とか会食には役に立つと思うけど、たいしたことのない店で、何で個室が必要なん?ってことだよね。せっかく楽しみに食事にきてるのに、個室に囲いこまれたんじゃサミシイじゃん。ウルサイ客は個室に押し込めといてほしいけど。いるのよねえ。どこから声出しんの?って言いたくなるような、わめきまくりの大声の客が。まるで幼稚園児か猿ですわ。いいえ比べるなんて、彼らが気をわるくしますわ。
先日訪問した焼肉店は、無煙ロースターってのがよかったけど、全店内が個室でやはり照明が暗く、なんか薄汚れた印象なのよね。こんなんなら、以前に行った焼肉の名店の、明るい解放的な雰囲気の方がよほど歓迎。活気もあるしね。個室がお値打ちって感覚も変わってきたな、と思いました。ワケありの客や恐ろしい客(どんなんや)、子供連れ客、ウルサイ客などは、個室に入っていただきたいけどネ。
2016年6月5日・・・続く